日本へ帰ってくるとブログを書かなくなる私ですが
どうしても書きたい事ができたので、久しぶりに書きます。
日本帰ってくるとね、ネタが無いんですよね。
書く時間も圧倒的に少なければ、ネタもない。
日々が安全に守られている生活では、熟考しようと思う内容も少ない。
向こうでは、家に居たって常にハプニングでいっぱいの中暮らしている環境とは全く違う訳です。
そんな中で、書こう!と思ったのは
まあ、切手の話です。
切手については知識もないのに話したがる
そしていつもやたらと長文。
今回も例に漏れず長文です。
この前、友達の家に行ったら
「くろちゃんに出そうと思って可愛いはがきを集めてるんだけど、結局出さなかったわ〜」
と言って、凝った意匠のハガキたちを見せてもらい
「なんだよ、ちゃんと出せよな〜〜」
といいながらも楽しくそのハガキを見せてもらっていたんですね。
そして
「切手はね、これで出そうと思ったんだよね」
と見せてくれたのが
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2014/h261120_t.html
ぐりとぐら切手!!!!!!!
それを見た瞬間
「……マジでちゃんと(私に)出せよなッッ!!!!!!!!!」
と絶叫しました。
その後、郵便局を回るものの、2014年11月に発行されたぐりぐら切手は在庫無し。
小さい郵便局は特殊切手はあまり数をもっていないようですぐ無くなるので
最後の砦、東京中央郵便局に行くも在庫無し。
聞いてみると、販売直後数日で全国で売り切れ。
12月に追加発行されたものの、これまた売り切れということで
2月の上旬にのこのことやってきた私は
日々特殊切手を売っている東京中央郵便局の局員さんには
さぞ阿呆な娘だと思われたことでしょう。
インドネシアに居て買えなかったんだから仕方ないでしょ!!
と売られてもいない喧嘩を心の中で買ってみる。
こちらもどうしても手に入れたかったピーターラビット切手。
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2014/h270109_t.html
シールタイプはバラ買いが出来ないので、52円のシートを一枚購入。
を手に入れて嬉しかったものの
それでもぐりぐら切手が中央郵便局で手に入らなかった絶望感でうなだれていると
ポスターを発見。
「普通切手が新しくなりました」
おっ
おっ?
2円切手が新しくなった時には、インドネシアの地でひとりで盛り上がっていましたが
今回は、2月2日から
1、3、5、10、20、30、50円切手
が新しくなっていて
(あとは100、120、140、500、1000も新しくなっていましたが、私は使わない額なのでとりあえず上記のものだけ)
も新しくなっていて
それが、きちんと新・2円切手の「ゆきうさぎ」とデザインをそろえて新しくなってたんですよ。
おおおおおおお
と興奮し、記念切手を販売している窓口を隣にずらし、普通切手を買いました。
私はコレクターではなく、使うものしか買わないし、使うので
いっぱい特殊切手で持っている50円、それから出番が少ない30円切手を除く
3、5、10、20円切手を数枚買いました。
雪ウサギが出る前の旧デザインは一桁の額面(10円以下)が一色刷りだったのですが
今回のリニューアルで
1円を除いて2〜5円切手が三色刷りになったんですよ。
う〜ん、いいね!
すばらしいよね。
日本円の1円玉はアルミニウムとして3円分の価値があるといいますが
切手も同じように、三色刷りにして日本郵便側が3、5円切手を売れば売る程損をするみたいなことにならないか?大丈夫なのか?
という不安な気持ちになりますが、
3、5、10、20円切手を横に並べ、その可愛さにしばし感動。
東京駅まで切手を眺めながら歩いて帰りました。
額面のあまり大きくない普通切手は
うさぎが出る前はずっと「鳥」で統一されていたのですが
うさぎを皮切りにして、今回のリニューアルで
日本にまつわる動物に変更したもよう。
(公式発表では、テーマは日本の自然だそうです。)
エゾユキウサギ(2円)
シマリス(3円)
ニホンザル(5円)
トキ(10円)
ニホンジカ(20円)
ニホンカモシカ(50円)
となっています。
ニホンザルは、動物としてはまったく愛着が湧かないのですが
この切手のニホンザルの可愛さはグンバツです。
さて、何故私がこんなに細かい額の切手を必要とするかというと
知らない人も多いようですが
日本から外国にハガキを出す場合、国に関係なくどこでも「70円」で送れるんですね。
(もちろんサイズ、重さの規定以内であれば)
なので郵便局に行く必要はありません。
70円分の切手を貼れば、そのままポスト投函できます。
しかし、
しかしです。
増税の影響で国内の
ハガキの郵送料が50円が52円に、
封書が80円が82円になり、
それに伴って切手の額面が変わったのにも関わらず
外国宛の手紙は増税対象にならず70円のままなので、さあ大変。
最初のうちは、前に発行された特殊切手を使用して50円+20円切手で70円にしていましたが
そのうち私自身の50円切手在庫もつきてくる訳で
さらには、新しい特殊切手はもちろん52円になっているわけですから
52円になってしまうと、+18円 という面倒くさい切手を貼らなくてはいけません。
そうなると、50円にプラスして最低でも10、5、3円切手(4円切手は現在販売されていない)を貼らなくてはならず、
ハガキに住所と自分の住所を書き、最低でも4枚も切手を貼らなくてはならない訳ですから
もともと世界的にみて基本的なハガキのサイズが小さい日本なので
もうスペースの三分の一が切手
もう三分の一が住所の状態になり、どこに文章を書けばいいのかよくわからなくなる。
それに
国際交流を拒むかのように普通切手の「70円切手」というものが存在しない。(廃止されました)
「国際文通週間にちなむ郵便切手」と称して
よく110円切手は特殊切手で発売されていますが
これもハガキで送る人にとっては全く意味無し。
70円切手も同じ理由でたまーに発行されますが
110円切手ばかりにいつも力が入っていて、他がいつもあまり可愛くない。
(封書になると地域によって値段がかわるのですが、110円はアメリカ・ヨーロッパあたり宛の最低料金。アジア圏は90円。)
ただでさえ、人々の郵便離れが進んでいるのに
こんなに面倒くさいシステムにするなんて、さらにそれを推し進めるような事して何を考えてるんだ!?!?
と思わざるを得ません。
とはいえ、今回の70円特殊切手は珍しくとてもかわいかったのでバラで数枚購入。
それにもっといえば、
切手はコンビニに置いてあるので、郵便局に行く暇がない時に便利かと思われますが
だいたい、52円か82円しか置いてないため
結局は郵便局行かないと額面の小さな切手が手に入らないわけで
ハガキが出せねぇ
という状態になっていました。
さて、そんなわけで
「海外にハガキを送る為には最低必ず切手を4枚貼らなくてはいけない」
という過酷な状況を強いられている、日本における海外へのハガキの郵送事情でありますが
切手がここまでかわいくなったわけですから
しばらくの間はこの切手をつかうということで
最低5枚貼るというイライライベントも乗り越えられます。
しかし、この +18円が面倒くさい という問題は
やはり私だけではなく、全国で発生していた問題らしく
今年のお正月に海外に手紙を出す人用の「18円切手(差額用)」なるニッチな切手も発売されたそうですが年賀はがき用なので
すでに発売終了とのことです。
なんとも奇妙な切手、18円切手。テンプラとスシ。
18円切手を普通切手で出して欲しい。
ところで、今回のデザインで
1円切手である前島密だけが異彩を放っているのですが
フォントが変更になって、額面が左から右に移動したそうです。
日本郵便の文字も小さくなってますね。
それから上下にあるラインも消えてるみたいです。
旧1円切手 新1円切手
今まで1円切手は自分で買った事がなかったのでこれを機に買ってみました。
前島密だけがいまだに一色刷りなのですが
ある意味ほかの切手が全て多色刷りになってしまった今では
いい感じに特別感がでています。
茶色いおじさんが生き残ってくれて何よりです。
そして、増税前の切手である
ハトとオシドリ
まじかわいくねーよ!使いたくねーよ!
メジロとヤマセミに戻せコノヤロー!
と悪態付いて今まで使ってこなかったこの普通切手。
この切手をデザインした切手デザイナーの星山 理佳氏が今回のリニューアルした
シマリス、トキ、ニホンジカ、キタキツネ(こちらは30円切手)をデザインしたそうで
悪態をついて大変申し訳ありませんでした。という気持ちにさせられます。
オシドリ キジバト
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2007/0814_01.html
そしてニホンザル、ニホンカモシカは
日本を震撼させたユキウサギをデザインした切手デザイナーの貝淵純子氏ということで
これからも素晴らしい切手を作り続けて頂きたい!
という気持ちでこれまたいっぱいです。
切手デザイナーは入れ替わりがとても少なく
元郵政省で戦後から現在まで切手デザイナーの数は二十数名しかいないそうで
2013年のデータによると、現役でやってらっしゃるのは5人しかいないそう。
日本の切手のほとんどはこの切手デザイナーが作るそうですから
私の一喜一憂はこの方々によって左右されているわけです。
これからも素敵な切手を何卒よろしくお願いします。
特殊切手は好評だとシリーズ化する傾向があるという印象を受けるので
私はぐりぐら切手はシリーズ化する可能性が大!と見たいのですが、
が!
こんかいのぐりぐら切手は
「季節のおもいでシリーズ」として
第1集
(夏) 谷内六郎 氏
第2集
(春) いわさきちひろ 氏
第3集
(秋) 黒井健 氏
に続く
第4集
(冬) 山脇百合子 氏(今回のぐりぐら)
としてでた切手だったので
「春夏秋冬一周しちゃったよ……!!!!!」
なわけでして、
シリーズ化の可能性は低そうです……
なんたることか……がっかり。
もっと言えば、「
2015年度特殊切手発行計画」(
PDF)を見ても
「季節のおもいでシリーズ」は計画表には載ってないので
春夏秋冬二週目の希望も今のところなし。
ただし!
童画のノスタルジーシリーズ
なるものがシリーズで出るそうなので
これで、大人気で即完売したぐりぐらがでる可能性はかなり高いのでは!?!?!?
と期待を持っております。
ねがわくば、ねがわくば
ぐりぐら切手をもう一度。
そして贅沢を言うならば、贅沢をいうならば!
ぐりとぐらももちろんサイコーだけれども!
同じく山脇百合子氏の
「そらいろのたね(絵本)」の切手を熱く熱く所望します!