2014年6月30日月曜日
自動振り分けフォルダ
日本に戻って来て2週間くらいして
ハッと気付いた事があった。
町を歩いてると、
今まで分からなかった事が自然と出来ている自分に
気がついた。
町を歩いてる 『ガイコクジン』 が 『ナニジン』 なのかが
すげー分かる。
頭の中で、無意識に
あれはインド人、あれはタイ人、あれは韓国人…と
ガイコクジンフォルダの仕切りに振分けられる。
今までは漠然と大陸別だったあやふやなフォルダが
なにやら明確な仕切りを持ったらしい。
そしてそれは東南アジアだけがやたらと細かい仕切りで区切られているらしかった。
そうなのだ。
子供の頃、40代も50代も60代も
ぜんぶ一緒のおばさんおじさんだったのに
自分が20代の後半になった今では
それがそれぞれ明確な違いを持っていることを知っているのと同じことだ。
その存在に近づいていくと自然と分かって行く事があるんだ。
最近、そんなふうに
私はこういう小さい事から
世の中の事が少しずつ分かるようになってきたように感じるのです。
2014年6月26日木曜日
体温ぐっちゃぐちゃ
帰国してすぐの話なので
もう一ヶ月以上も前の話なのですが。
寝かしに寝かしすぎて、会う人会う人にあらかたこの話をしてしまったくらいで。
帰国してすぐ、5月の2週目の最後の方。
前回日本に戻って来た時は、真夏だったので
2回目の帰国となった今回で
久しぶりの夏以外の季節だったんですよね。
5月をなんのなんの季節と呼べばいいのか分かりませんが
とにかく、1年半ぶりだったんですよ。
インドネシアはもちろん年中夏。
だから5月の天気でも寒くて寒くて。
寒過ぎて3日くらいずーーっとフワーーっとした気持ちでした。
インドネシアでもこのフワーはよくあることで、
日光の下で汗かいて日陰でそれが冷えるので
体は暑く感じてるのに、体の表面温度がめちゃくちゃ低くなることがよくありました。
そうすると、フワーっとするわけです。
日本に帰って来てから
友達と会ったり、出かけたりしたのですが
あまりに寒過ぎて、ヒートテックきて、服きて、トレーナー着て、毛のジャケット着てたら
電車の中で完全に人目を集めてしまいました。
その時すでに、みんな半袖のTシャツが大半だったもんですから。
でも、本心としては
マフラーしたかったけど、マフラーはちょっと目立つかな
と思って自粛してたんですね。
でも、マフラーとか考えてる時点で自分が如何にヤバいやつなのかが
電車に乗ってる人の目線でよく分かりました。
どれだけ着込んでも毎日寒くて寒くて仕方なかったんです。
皆、半袖のTシャツ着て、冷たい飲み物飲んで、冷たい食べ物を食べてる中
私だけがその有様なもんですから
いとこが
「風邪でもひいてるんじゃないの」
っていうんです。
「いや、もうね、20度前後の気温が久しぶりすぎて寒いだけなのよ」
って答えるわけです。
でも、あまりにも一日中
さむい さむい へっくしゅん さむい さむい くしゅん
っていうもんだから
「体温計ったら」って言われて
「先週風邪ひいたばっかりだから、今風邪なんかひいてたまるか」
と、
いとこを納得させるためだけに計った体温。
でも、体温計を自分で使ったのが
中学生、高校生ぶりだったので
ピーの音が鳴った後に体温計に表示された体温見ても
そもそも人間の平熱というものが何度だったのかを
完全に忘れてしまっていたわけです。
「ねえ、平熱って何度?」
「普通36.8度前後かな。何度だったの?」
「38.8度」
即、寝ました。
即、寝ましたとも。
どーーーーりで、ここ3日くらいフラフラするなと思いましたよ。
前日なんて、フラフラしすぎて、イトーヨーカドーに向かう途中で足を止めたくらいです。
でもね、それが風邪、あるいは熱だと気付かなかったということはですよ、
つまりはですよ
あまりにもそれが日常的になりすぎているということですよ。
私は気付かずに、何度
あの南国で
熱を出しながら生活していたのか分かりません。
高熱が出ているにも関わらず、気付かず生活していたのに
いざ、自分が38.8度あると、
数字で、
情報で見ると
脳がやっと自覚するんですね。 面白い事に。
今まで体が「熱でてるよ!」っていっても、
私の脳みそガン無視状態だったのに
「え、38.8度はヤバイんじゃあないのか?」
って気づいたとたん突然
今まであった寒気とは違う、特有の"悪寒"がしてきて驚きました。
その悪寒の感覚はあまりにも久しぶりで、
なんていうんでしょうね、あの感覚。
芯まで冷えるっていうことなんでしょうかね。
血も内臓も全部冷えきったっていう感じになって、ガタガタ震え出すんですよ。
子供の時に風邪をひくと
こういう感覚になったことを突如として思い出しました。
一瞬、ほんの一瞬だけ、懐かしさを覚えてすこし嬉しかった。
この熱は、まる一日食って寝てポカリ飲んでいたら薬も飲まずに
すっかり治ったのですが、
1日目 熱発覚
2日目 ネル、タベル
3日目 治る
この3日目の朝、目が覚めて
なんとなく自分で、
「あ、熱下がったっぽいな」
と思い、体温を計りましたよ。
熱はすっかり下がっていました。
うん、すっかり。
35.0度。
Oh my gosh.
なんてこった。薬も飲んでないって言うのに下がりすぎだ。
4度も下がってしまった。
私は、
とてもじゃないけれど
細くて、低血圧で、体温が低くて、お弁当箱がチョコボールの箱くらいしかない
華奢なタイプではないので
平熱は(知らないけども)、スーパー平均値に違いなかったので
35度の表示を見た時、38.8度の表示を見た時よりも全然驚いた。
いやそもそも私は人間が35度で、活動できるとは思っていなかったので
とんでもなく焦り、何度も計ったけれど、35度以上いかなかった。
後で分かる事だけれども、
人間というやつは朝体温が低いらしく
さらに一時的になら33度までは下がっても正常らしい。
覚えておこう。
昔の水銀が入っている体温計は、35度までしか計れなかったけれど
今は32度までは平気で計れたりするので
いざという時に安心。
そんなわけで
自分が
体温と体温計に全くの無知だということを初めて自覚した私は
オムロンのWebサイトで正しい体温の計り方というものを覚えて
最近マメに計っています。
この日から1週間以上は体温の変化が2.5度近くあったのですが
今はかなり安定してきています。
インドネシアでいかにぐっちゃぐちゃの体温だったのかが
今、分かった。
病気をしょっちゅうするのは体温が原因だったに違いない。
2014年6月22日日曜日
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が出るのが嫌なので、
更新をしてみる。
書きたい事は沢山あるけれど
なんだか最近ブログを書く気にならないのは
忙しかったせいと、
読む方が楽しくなっているからだ。
つい一昨日まで、本関係のバイトをしていたので
たくさんの本をタダで貰えて
過去の名作を読んでいる毎日。
安倍公房を、恥ずかしながら初めて読んだのだけれど
今まで読んだ事無いくらいに
すんなり心にはまる。
こんなに好みの作家に出会ったのは初めてで
ひどく嬉しい。
しつこいくらいに
一行、一文、一語にいちいち「例え」を用いた文章が
なぜかそのまま言われるよりもしっくりくるのです。
人の口癖や言い回しがすぐにうつってしまう私は
きっと、安部公房を全巻読み終えとしたなら
相当偏屈な喋り方になるのだろうな
と思う程に
ねちっこい文章なのです。
と、いってもまだ一冊目の「砂の女」。
しかもまだ読み終わっていないのでなんとも言えないけれど
好みの作家に出会えた喜びというのは
小説だろうが、漫画だろうが、映画だろうが
嬉しいものです。
砂の女を読んでいて、この作品を
「熱狂的に好き 」
と思わないところがまた好ましい。
熱狂的に好きな文体ではないのだけど
凄まじく自分に合う文章なのだ。
作者が言いたい事がなんの湾曲もなく理解できるという感じ。
そんなわけで、次にインドネシアに行く時には
安倍公房を買って行く事に決めた。
持って行く予定だった三島先生は現在検討中。
宮沢先生は、銀河鉄道の夜だけ持って行きたいけれど、
結構分厚くて重いので、これまた検討中。
どうせ持って行くのなら、読んでない本がいいかなとおも思う。
それから、読んだ事の無い沼正三も検討中。
家畜人ヤプーは分厚いくせに全5巻という強者なので
平行して違う本を読めない私は、
これを読んだら5巻を読み切るまで他のものが読めないというのも痛い。
なので、日本に居る間に読んでしまうという手ももちろんあるけれど
そうすると
「家畜人ヤプー」全5巻を読むべきか
それよりも先に今溜まっている読みたい本候補を読んでからにするか。
(砂の女の後には、梶井基次郎の檸檬が本棚で待ち構えている)
まあ、檸檬を読み終わってから考えよう。
楽しい悩みである。
ああ、夏の読書は楽しい。
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