2013年7月11日木曜日

断食



断食


宗派によっても異なりますが
9、10日から断食が始まりました。

この断食、ラマダンといいます。
ラマダンがあることは4年前にこっちに来た時から存在は知ってた。
朝日が上ってから日が沈むまではご飯を食べてはいけない。
水も飲んではいけない。
厳格な人だと、ツバさえも飲まないそうです。

とはいえ、病気の人などは免除だったり
子供は徐徐に断食に慣れるという意味でお昼まで断食してみたりということで
イスラム教徒全てがそういうわけではない。

とはいえ、基本的には皆断食するわけで
いくら毎年の事で慣れているとはいえ辛いわけです。


2、3年前 午後5時半頃
|イドゥル・フィットリー|
ラマダンが明けるお祝いの日の事をイドゥル・フィットリーと言います。
もちろん私はまだ見た事ないわけですが
2、3年前、日本からインドネシアの友達のパンダとスカイプでチャットしてた時。

パンダ「もうすぐで1ヶ月続いたラマダンが終わるんだ!」
私「へ〜よかったね!」
パンダ「皆でご飯を食べるんだ!」
私「お腹いっぱい食べてね〜あ、あと1分くらいじゃね?」
パンダ「おおおおお もうすぐ終わるよ!」


パンダ「おおおおおおおおおおわったったったっっったあたああさあsだlkjさdl」


私「あはは!よかったね!あれ、パンダ?あ、あれ?」


その日はパンダから返答が来ることは無かったとさ。
喜び勇んでご飯に食らいつくパンダが容易に想像できた。





というわけで、インドネシアで生活して初のラマダンシーズン入りました。
断食1日目(あたしはやってないけど)を終えてみて
断食コラムいっきまーす





June.2013
|資本主義|

バソ「断食一緒にやろうよ」

私「いやだよ。ご飯たべたいよ」

バ「断食は本当にいいよ!辛いけど思考がクリアになるし。やろうよ!」

私「嫌!お腹空くの嫌!(デブの発想」

バ「一日でいいから!」

私「やーだー!食べたい!」

バ「よし、わかった。一日断食したら俺がお金をあげよう」

私「あたしやるわ。」



07.July
|ストック|
断食前から
「ラマダンの時は多くのレストランが閉まるからある程度食材買い置きしておけ」
って言われていて
焦って食材めっちゃくちゃ買った後に

「あたしあと1週間で日本帰るじゃんか…」

って気付いて
大量の芋を前に一人で無言になる。



08.July
|ムンンガハン|
ラマダン前にはお祝いをする。
近所の人にご飯やお祝いの品をあげたり
貧しい人にお金やご飯を振る舞ったりする。
そして、インドネシア特有の文化らしいが、
日本の正月みたいに生活用品を新調したりもするとのこと。
特に洋服を買う事が多いみたい。

ま、ということで
パンダの家にお呼ばれしてお母様のお手製料理をめちゃくちゃ御馳走になりました。
すっごい美味しかった!!
やはり母というのは偉大である。
そして、パンダのお母さんが入れてくれるコーヒーは
いっつもやたらと美味い。
私はコーヒーにはちょこっとこだわってますが
パンダ母が淹れてくれるコーヒーは
私の好みにピッタシカンカンのドンピシャなのです。
酸味がほとんどなくて、澄んでなくて濃くて
それでいて甘みがちょっとあって
うンまぁ〜い!

帰る頃には皆で「これは死ぬ…」というくらいお腹いっぱいで帰ってきました。

ご馳走さまでした!




09.July
|アザーン|

私は凄まじいまでに寝付きが悪いので
この日も寝付けないまま朝の4時半をミアの家のベッドで迎える。
いつものようにけたたましいアザーンの音。
目を閉じながら「うるせぇ…」と思って聞いていると
なんだかいつもと違う気がする。
もちろんアラビア語なので、正確に違いが分かるわけではなく
漠然と「あれ?違くね?」と思った。

でも、昼のアザーンを聞くといつもと変わらないような。

ミアに聞いてみると
やはりラマダンの期間中は朝のアザーンだけが違うらしい。
「さあ、起きて日の出前に飯を食うのだ〜」
という合図なんだそう。

だから正確にはアザーンじゃないのかな?



10.July
|バカな子|
朝の7時半に目覚めると携帯に1件のメール。

「kuro kamu sahur?」クロ、お前サフール?

アミンから朝の3時にきてる。
サフールって何だ?と思い、辞書で調べてみると
英語で「dawn」と出た。
あ、これは絶対ラマダン用語だ。と思い
インターネットで調べると、
sahurとは日の出前に食べるための食事のこと。と出た。
つまり、この

kamu sahur?は

朝ご飯食べてる?
みたいなことだろう。

朝の3時に。

結局、ラマダンっていうのは日が出てるうちに食べ物を食べちゃ行けないので
ラマダン中は皆、日の出前に起きて朝ご飯を食べるのだ。

前の日に全然寝てないこともあって私は結局二度寝し
昼前に起きて、メールを返す。

「あたしラマダンしないよ。今のところね。 ねぇ、お腹空いた?」
「あはは。いや別に空いてないよ。でも口がすごい臭いね」

って返ってきたので

「もしかして、水使うから歯磨きしちゃダメなの?」

と、ラマダンってそういうところにも影響するのか!と
新しい発見に心が踊っていたところ

「いや、しても大丈夫だけど。シャワー浴びるのが面倒くさいだけ(皆シャワー浴びる時に歯を磨く)。はははは」

私「なんだ、ただのバカか。」
ミン「あはははは」

ただのバカだった



10.July
|体温|
昼頃にギランから
「お前ちょっと予備校来いよ」
とお声がかかったので、予備校に行った。

すっごい眠そうなギランとロイムがそこに。
心なしか元気もない。
そりゃ朝の4時から活動すればそうなるわ。
特に何をするでもなく、ボケーっと1時間くらい過ごして
私は自分の仕事とかして
6時頃になったら突然
「よしっ、飯だ!」
と急に2人が元気になり
バイクでブーンと5分ほどかっ飛ばし
露店街へ。
飯が出来るのを待ってる間に温かいお茶を飲む。
ロイ「なんかすごい寒いね」
私「ロイム何も食べてないからだよ。あたし暑いもん。」
ロイ「確かに」

ご飯を皆で無言で食べ
家を出る前に飯を食べてしまった私は
ギランが買ってくれた一口サイズのパンケーキを食べながら
皆を観察。
辛い食べ物じゃないのに
皆が無言で汗だくだくになってる。
日が出てから何も口にせず下がりきった体温が
ご飯を口にした事で一気に上がったのだ。

ロイ「なんか暑いね」
私「…あたし寒いけど。笑」

ご飯を食べた後に
いつもよりゆっくりとタバコを吸い
のんびりと話をしてくれる。
ラマダンの時の夕飯っていうのはいつもより特別で
外に出てご飯を食べるのだそう。
そこで隣に座った知らない人と話をしたりするんだって。
というのも、この時期は一人でご飯を食べるのは宜しくないとのことで
大勢で一緒にご飯を食べる。
アラブに行くと、「ほら、一緒に食べようよ!」って道端歩いてると誘ってくれるらしい。



そんな訳でラマダンの一日目は終了。

特にまだ何も不便してないけど
なんだか町がいつもよりも静かな気がします。
それもそのはず、気のせいではなくて
ロイム曰く
ラマダンの時は実家に帰る人が多いのだそう。
そんな話を聞いていたらまさに
ロイムのお母さんから「なんでラマダンなのにあんた帰って来ないのよ!」
という電話がかかってきてギランと笑った。

ロイム、もう40歳なのに…





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