日本というのは非常に挨拶が多い国だ。
と思う。
「今日はいいお天気ですね」なんて季節が文化に密接に関わっている
非常に日本人らしい、素敵な文句だと思う。
今日はいいお天気ですねに、
相当する語句を英語で考えてみると
思いつかない。
How are you?(お元気ですか?)は
How(状態を伺う表現)are you?
が近いかなぁとは思うんですけど。
インドネシア語で相当する言葉は
Apa kabar?
だと思う。
Apa(=何)kabar(ニュース)?
なので
何かニュースある?
ということになります。
これに対しての返事は
Baik-baik saja.(上々です)。
こういった挨拶っていうのは、お国柄が顕著に出ると思う。
個人のことに突っ込まず天気の話をする日本人と
常に新しい情報を求めようとするインドネシア人。
この差はお国柄の差だと思う。
という話をインドネシア人にしたら
こんな話をしてくれた。
彼女は日本で勉強をしていて、外国人だけのインターナショナルプログラムで
日本語を勉強するクラスで起こった事。
先生が「皆さんお元気ですか?今日はいい天気ですね。」
と言ったらしい。
日本人生徒が一人も居ないそのクラスでは、皆
「……? はぁ…? 」
と、皆が ポカン? となったそう。
そこで、先生が
「日本では、挨拶の一つとしてこういう聞き方をするんですよ!(怒」
と教えたところ、
「は、なんで?そんなの言わなくたって見れば分かるじゃないですか」
と、授業が終わった後、その話で
「ねぇ、今日の授業の前にした挨拶どういうこと!?」
「なんで天気の話なんかするわけ!?」
「見て分かること話して意味あるの!?」
と
生徒がザワついたそうな。笑
外国人が理解しにくい文化のひとつですね。
日本のニュース番組は天気の話ばかりしてると
外国人に陰口叩かれてますが
日本人は本当に天気が好きですね。
私はそんな日本が好きです。
もうちょっと出してみましょう。
英語では
Good morning
Good afternoon
Good evening
インドネシア語は
Selamat pagi
Selamat siang
Selamat malam
フランス語
ボンジュール
ボンジュール
ボンソワール
ドイツ語
グーテンモルゲン
グーテンターク
グーテンアーベント
イタリア語
ブオンジョルノ
ブオンジョルノ
ブオナセラ
スペイン語
ブエノスディアス
ブエノスタルデス
ブエノスノーチェス
わかります?
じゃあ日本語。
日本語
おはよう
こんにちは
こんばんは
わかりますかね。
この中では日本語だけ、他の言語と言葉の体系が違うんですよ。
英語はGood ~
ネシアはSelamat~
フランスはBuon~
ドイツ語のGuten~
英語、フランス、ドイツの意味はそれぞれ「Good」に相当し
ネシアは「おめでとうございます=あなたの幸せを祈っています」に近い表現。
世界の挨拶のほとんどの言葉が
良い意味の言葉 + 朝・昼・夕方/夜
の組み合わせであるのに対して
日本語の挨拶って、この体系がほとんど無いんですよね。
これに今更ながらに気付いたとたん
そもそも「こんにちは」ってどういう意味だよ。
と思って調べると
おはようございます は
「お早く○○ですね」などの「お早く」が転じ
こんにちは は
「今日は○○ですか?」などの「今日は」
こんばんは は
「今晩は○○ですね」などの「今晩は」
らしい。
(言語由来辞典参照)
http://gogen-allguide.com/ko/konbanwa.html
世界は広いから
もちろん日本だけではないとは思うが、
日本が、他の国と違う性質を持っているというのは面白い。
そして、その事に今まで全然気付きもしなかった。というのも
これまた面白い。
これについて言及したことが今までに一度もないなんて。
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