2014年3月18日火曜日

大雨の日



今日は
色んな事が少しづつ積み重なって
すごくやりきれない気持ちでいた。


昨日の夜はいつものように夜に寝れなくて、一睡もしないまま朝学校に行って
ウトウトしながら授業を受けた。


今調べている事があって
もう何ヶ月もまともに話をしていなかった友達と話をする。
まるで、初めて出会った時のように
私の目を見るのが気まずそうに、目を見ずにゆっくりと英語をたぐっていた。

別の子が後ろから急に何も言わずに私の首をぎゅっと腕でしめてきて
私のかぶっていた帽子が床に落ちた。

そのあと、私の苦手な子がやってきて
いつものようにジョークのつもりで
ちょっと嫌な事を言われた。

だから、ただちょっと笑ってその場を離れた。


研究室に戻って自分の仕事をしていると
雨がどんどん酷くなって
いつも小一時間でやむ雨は
ただただ酷くなっっていくばかりで
帰れずに居た。
こんな降り方をするバンドンの雨は
今まで見た事がなかった。

仕事が一段落してタバコを吸いにいくと
女の子が
アコースティックギターで、少し拙いカノンを弾いてくれて
そのメロディーがあまりにも切なくて
ただ、つらく思えた。


研究室に戻ると
外の吹き抜けのところに居る4年生が
ギターと共に全力で歌を歌うのが聞こえた。
その後30分、小1時間、
彼らは
ずっと大声で、雨の音に逆らうように
まるで卒業するまでの時間が彼らをそうさせているみたいに
一生懸命な声で歌っていて
ガラス越しで少し鈍くなって聞こえるその歌声は
歌詞は分からなかったけど
メロディーとその歌声だけがすごく辛かった。


ただ、ただ、私はこの歌を聞きたくなかった。


でも、その歌声から遠ざかる術はこの大雨の中にはなく
屋根と地面を叩き付ける雨の音よりも大きい
その美しすぎる歌を聞かされていた。



本当に少しのことが少しづつ
塵のように音も無く積もって
またこの前かかったみたいなホームシックの時みたいな気持ちが
急激に自分にのしかかるようだった。
全てを放り出して早くここを離れたい。日本に帰りたいって思って、
でもきっと寝不足で弱ってる今
少しずつ色んな出来事を処理するだけの判断力が弱くなって
感傷的に見えてしまっただけだって思って
酷い大雨の中、帰る事もできず
ソファーで少し仮眠をとった。



一時間くらいして起きたら
気分はやっぱり少し晴れていて
あれだけ酷かった雨も弱くなっていたけど
それでも彼らは歌い続けていた。


すこし、呼吸が止まりそうに思えた。



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