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が出るのが嫌なので、
更新をしてみる。
書きたい事は沢山あるけれど
なんだか最近ブログを書く気にならないのは
忙しかったせいと、
読む方が楽しくなっているからだ。
つい一昨日まで、本関係のバイトをしていたので
たくさんの本をタダで貰えて
過去の名作を読んでいる毎日。
安倍公房を、恥ずかしながら初めて読んだのだけれど
今まで読んだ事無いくらいに
すんなり心にはまる。
こんなに好みの作家に出会ったのは初めてで
ひどく嬉しい。
しつこいくらいに
一行、一文、一語にいちいち「例え」を用いた文章が
なぜかそのまま言われるよりもしっくりくるのです。
人の口癖や言い回しがすぐにうつってしまう私は
きっと、安部公房を全巻読み終えとしたなら
相当偏屈な喋り方になるのだろうな
と思う程に
ねちっこい文章なのです。
と、いってもまだ一冊目の「砂の女」。
しかもまだ読み終わっていないのでなんとも言えないけれど
好みの作家に出会えた喜びというのは
小説だろうが、漫画だろうが、映画だろうが
嬉しいものです。
砂の女を読んでいて、この作品を
「熱狂的に好き 」
と思わないところがまた好ましい。
熱狂的に好きな文体ではないのだけど
凄まじく自分に合う文章なのだ。
作者が言いたい事がなんの湾曲もなく理解できるという感じ。
そんなわけで、次にインドネシアに行く時には
安倍公房を買って行く事に決めた。
持って行く予定だった三島先生は現在検討中。
宮沢先生は、銀河鉄道の夜だけ持って行きたいけれど、
結構分厚くて重いので、これまた検討中。
どうせ持って行くのなら、読んでない本がいいかなとおも思う。
それから、読んだ事の無い沼正三も検討中。
家畜人ヤプーは分厚いくせに全5巻という強者なので
平行して違う本を読めない私は、
これを読んだら5巻を読み切るまで他のものが読めないというのも痛い。
なので、日本に居る間に読んでしまうという手ももちろんあるけれど
そうすると
「家畜人ヤプー」全5巻を読むべきか
それよりも先に今溜まっている読みたい本候補を読んでからにするか。
(砂の女の後には、梶井基次郎の檸檬が本棚で待ち構えている)
まあ、檸檬を読み終わってから考えよう。
楽しい悩みである。
ああ、夏の読書は楽しい。
6 件のコメント:
安部公房いいでしょう。またぜひいろいろ読書されてください。
shu様お久しぶりです。お元気ですか?
昨日の夜、寝ないと行けない時間を一時間程引き延ばして砂の女を全て読み終えました。
内容も素晴らしかったのですが、オチが最高に良かったです。ドキドキしました。
「壁」が家にあったので、「檸檬」のあとに読みたいと思います。
安部公房ハマりそうです!
山口果林「安部公房とわたし」を読んで、またすごいなあとおもった。
山口果林を存じませんでしたが、調べてみてとても興味が湧きました!安部公房をあと数冊読んだら「安部公房とわたし」を読んでみたいと思います。
楽しみが増えました!教えてくれてありがとうございます。
「安部公房とわたし」はお持ちします。
わ!嬉しいです!お借り致します!
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