2014年12月30日火曜日

かえりまーす


明日の朝、日本へ帰ります。

私がいつも使っていて、今回も使うエアアジア。
日本でもニュースになっているそうなのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが
おそらく墜落ということで、心痛みます。
心優しい日本の方から安否を気遣うメールを頂きましたが
私は大丈夫です。ありがとうございます。

飛行機は本当に高いとか安いとか
LCCだからとかそうじゃないだとか関係ないですからね。
もうほとんど自動操縦でしょうし乗客の私が気をつけられる事ってほとんどないですから
無事に日本へ着くことを祈るだけです。

私の年賀状はインドネシアから送ったので、正月が充分に過ぎ去った頃に
皆様の手元に届くと思われます。(笑)




昨日はひさびさにミアの家へ。

妊娠中から出産直後、そして生後8ヶ月の現在までずっと見て来たミアの息子のダントラ君は
私とまゆこちんで出産祝いとしてプレゼントした竹製のおさらで
初めてご飯を食べました。

おさらとスプーンとフォークとお箸のセット。
まだ自分では食べれません。

本日は人参など野菜ベースのごはんです。

よく食べます。
隣はミア。

私は今までずーっと
妊婦さんや乳児が怖くてですね。
自分で自分の身を守れない不完全さが恐ろしくて
ずっと苦手で苦手で仕方なく、嫌悪感を抱くくらいだったのです。
赤ん坊が可愛いのは、動物的に当たり前なことなのに
それを可愛いと思えないということは
私は人間的にも動物的にも破綻していると本気で心配していたのですが
ずーっと成長過程を見て来たので、可愛く思えて来ました。

いつもうちのことを真顔でじっと見つめるダントラ。
おめめがくりっと大きくて本当に綺麗な顔立ちです。

 おおきくなれよダントラ。

2014年12月25日木曜日

国民の祝日


昨日、紙を買いに紙の専門ショップに行ってたんですけど。

私「いい印刷屋さん知らないですかね?」
オーナー「一件あるけど遠いよ」
私「今日雨降ってたから自転車で来なかったしなぁ」
オ「車で行かないとちょっと厳しい距離だね。あと4時か5時には閉店だし」
私「早!もう4時だから明日かなぁ」
オ「明日祝日だよ」
私「は!?なんで!?」
オ「クリスマス」
私「えっ!えっ!?えっ?クリスマス?えっ、明日クリスマスなの!?!?ていうかクリスマス祝日なの?!」


去年は初めて海外で過ごすクリスマスだったので
金の無い中、日本からきてくれた友達と一緒に
クリスマスっぽいメニューをつくって、
ほとんど飲めないアルコールをたしなみ
Youtubeからクリスマスソングを流して
(ケーキは予約制で買えなかった)
それなりにクリスマスを必死に謳歌しましたが
もうね、2年目となれば
クリスマスだろーが、ハロウィンだろーが
完全に失念してましたね。


そもそもね、
宗教に寛容で、
楽しければどこの宗教のイベント事でもオッケーな日本に住んでたら
興味はなくても無関心ではいられないイベントごとも
仏教徒の私が、世界一のイスラム大国に住んでたら
「ああ、仏教イベントって本当は全然ないんだなー」
と実感します。

ネシアでの国民イベントは大きく分けて3つに分かれます。
・イスラム系
|ムハンマド誕生日・イドゥルフィットリー(断食後のお祭り)・イドゥルアドハ(犠牲祭)
・華僑系
|中国暦の正月
・ヒンドゥー系(主にバリのみ)
|ニュピ(ヒンドゥー歴のお正月)

そんなわけで、出番なし!

そもそも考えてみたら、日本に居る時だって
仏教系・神道系の国民イベントなんてほっとんどないですよ。
確か、
海の日とか、みどりの日とかが確か神道系だったと思いますけど
この日に別に神社いったりしませんからね。
あとは節句とか季節の変わり目とかそんなんばっかりですね。

そのうち日本はイースターとかやり始めそう。

私はそーゆーの、ウェルカムです。


そんなわけでクリスマスだと分かり、そして祝日だということが分かった私は
お店は閉まるし
薬もらってこようと思ったのに診療所は閉まってるし
年賀状出そうと思ったのに郵便局休みだし。(郵便ポストがないので、わざわざ郵便局にいかないといけない)
まじでなんなのクリスマス。

まわりの人間みんなムスリムだし
あたし仏教徒だし
まったくもって何も無し。

とにかく部屋の片付けでもします。


あ、大晦日に日本帰りまーす

無印の福袋が外れたので、
家についたらそのまま福袋でも買いに並ぼうかな。

2014年12月24日水曜日

結果か過程か/患者と医者のロールプレイング


今回はそれほど体調崩していないので(今風邪ひいてますが)あまり診療所に行っていないのですが、
去年から今回の一時帰国の前までは
それはもうコンスタントに体調を崩していました。
そんな調子で毎回私立病院に行っているとお金が大変なので
いつも大学の診療所に行っています。

ここはうちの大学の診療所なので
大学の学生であれば200円(去年までは100円)の診察代さえ払えば
薬代は完全無料という金銭面で言えばすばらしい施設なのです。

問題はといえば
この診療所だけでなく、インドネシア全体で言える事なのですが
とにかくドクターに西洋医学の知識が無さすぎる。
西洋医学が発達していなくても
例えば中国のように漢方という独自の医学を持っているだとか
医療費がべらぼうに高いアメリカのようにサプリメントが主流であるとか
そういうネシア独自の医学なり療法なりがあればいいのですが
ネシアに「治療法」と呼べるものが無い中で
西洋医学の知識が無い、しかもドクターにさえそれがないというのは
極めて遺憾であり、さらには患者にとっては大変危険なことである。
ドクターでさえこんな調子なので
一般市民はそりゃあもう酷いもんです。


それでもなぜ私が診療所を使うかというと、
まず安いし
それになにより
私立病院のドクターも大して変わらない。からです。

ドクターがダメなら
自分が気をつけるしかありません。

日本に居る時は、医者が処方してくれた薬を
書かれた指示通りの時間に飲めばいいだけでしたが
私はこの地では、そんな自動的な飲み方は絶対にしなくなりました。

まず、私は診療所にいくと
薬の種類を指定することから始めます。
「痛み止めと解熱剤とビタミン剤
をください」など
こっちで指定します。

薬の飲み合わせはさすがに私では分からないので
(ドクターも分かってないかも)
薬の種類だけを全部指定しちゃいます。
そうでないと、
むやみやたらに抗生物質を出してくるからです。

抗生物質に限らなず薬全体で言える事ではありますが
抗生物質は特に飲みすぎが怖いうえに
飲みきらないといけなくて
そのうえ飲みきった直後にまた体調崩すというループが私のパターンなので
必要も無いのに処方されて疑問も持たずに飲み続けちゃうのが怖いんですよね。

処方してもらったら、ここからもやることがある。
薬の飲み方が回数しか指定してない。
食後か、食中か、食前か
そういうことが書いてないので
必ずインターネットで薬を調べます。

もちろん調剤士になんの薬かは聞きますが
「別に食後でも食前でもいいです」
とか考え無しに言ってくるので必ず調べます。

本当にこういう時はインターネットがある時代でよかったなと思います。

薬の事を調べると、
飲み方だけじゃなくて副作用なんかも全部出てきますから
その辺も全部チェックします。


こうした過程を経てやっと薬を飲む、という感じでして
最近は薬の名前とかも少し覚えてきましたね。


今まさに風邪をひいていると書きましたが
まさに数日前に診療所に行ってきました。

「風邪です」
と私がいうとインフルエンザだと勘違いされて抗生物質をいっぱいだされるのが嫌だったので
ネシア人に一番伝わるように
「Masuk Anginです」
といいました。
「鼻水がでて、喉が痛いです。熱と咳はないけど、くしゃみがでます。」
といい、薬の指定を忘れていました。
そうして出された薬をみてがっかり。

セチリジンとビタミン剤。

セチリジンはアレルギー用の薬なので花粉症とかで出される事が多い薬です。


だっから風邪(Masuk Angin)だってば!


セチリジンなんか飲んでも
当然原因がアレルギーではないので
セチリジン自体にアレルギー性鼻炎を抑える効果があるとしても
もちろん効果は半減で、鼻水も一時的に弱くなる程度で効きやしません。
おかげで夜には扁桃腺が腫れて来て風邪悪化。
悪い事に今は咳が止まらないといった具合。

なんでこういうことが起こるかって
まず、結果しか見てないからだと思うんですよね。
結果(病状)しか見てないから
鼻水・くしゃみ イコール アレルギー
になっちゃうんですよね。
Cold(風邪)とFlu(インフルエンザ)の違いが分からないのも
風邪とインフルエンザは
症状が似ている場合が多いからだと思うんですよ。
でもこの二つの違いは私たちの目には見えないものだから
それが風邪菌なのか、インフルエンザウイルスなのかっていう
 原 因 そ れ 自 体 は、
全く無視なんです。

これは、今まで日本で受動的に受け取っていただけの薬が
ああそうか、薬というのは結果(病状)に出すものではなくて
その過程と原因に出すものなのだな
と、分かるようになりました。

くしゃみが出たらくしゃみの薬を飲めばいいってもんじゃない。
そのくしゃみが
風邪が原因なのか、アレルギーが原因なのか
その違いによって薬は変わるはずじゃないですか。
それは違う病気なんだから。
でも、そういう発想を彼らはしないんですよ。

こういう、結果しか見てない
っていうことは決して病気だけじゃなくて
それゆえに、色々な事柄が全部表面的でしかないのです。

これらが単に文化的なものであれば、
それは勝手にこの国に来て住み始めている外国人としての私が、馴染めばいいだけの話なのでいいのですが
医療に関しては自分の体にモロに関わってくることなので
シビアになります。



これは、薬の話ではないのですが
この前、健康診断書を書いてもらうためにこの診療所に行きました。
私が奨学金の申請の書類として必要だったからです。

先生はローテーションで色んな人がやっているので
上の先生とは違う人。

健康診断書のフォーマットについてはなにも指定されていなかったので
自分でフォーマットを作って持って行ったのですが
この診療所は健康診断書の公式なフォーマットを持っていたこと、
基本的には外部のフォーマットは学校の認可がいる(すごい時間がかかる)とのことで、
診療所のものをそのまま使うことにしたのですが
まー簡単。
血圧と色盲検査をして、終わり。
視力と体重と身長はチェックせず自己申告。(しかも自分で記入させられる)

それが問題はここからで
私も実は不安だったのですが
この書類が健康診断書として妥当ではないということで日本の奨学金の団体から連絡がありまして
最終的に再提出という運びになったんです。
そんなわけで、結局前回作って使わなかった自分で作ったフォーマットをプリントして
再度同じドクターに書き直してもらう事にしたんです。

そしたら
ドクター、くっそ不機嫌。

というのも、前回の診断書が没になったのも
ドクターが英語が分からないのに分かるふりをしていたからで
診断の結果がなんだかはっきりしないあやふやなものになっていたから。
疑問に思いながらも提出してしまった私ももちろん悪いですが。

今度は絶対に正確に記入してもらうために
診断書の「回答見本」を自分で作って行って
「コレ通りに書いて下さい」
とお願い。
診断結果は前回のものを使用することに。
ドクターが英語が分からないのに知ったかぶりをするせいで
ものすごい変な書き方
をしようとすると、私がいちいち止めて
私 : 「それは適切な記入方法ではないので、この見本のような書き方をしてください」
と、ドクターに失礼だと思うも
こっちも正式な書類を知ったかぶりでかかれたも困るので
全部書き方指定させてもらったんですね。

前回は自分で書いた部分が多かったので、ちゃんと調べて欲しいこともあり
「すべてドクターが記入する事」
という文章を明記しておいた。なのに

ドクター:「ここはあなたが自分で書けばいいじゃない」
と行ってくるので
私 : 「これは健康診断書なのでドクターが書かないと日本では正式なものにはなりません」
ド : 「そんなの見てないんだから分かる訳無いじゃない」
私 : 「字を見れば一発でバレるに決まってるじゃないですか」
ド : 「なんで私が書かないといけないわけ?面倒なんだけど。」
私 : 「ドクターが本人が書いた診断書が私には必要だからです。」
などと押し問答をしながらなんとか最後の項目まで書き終えてもらう。

最後に
健康の総合評価の部分で
優・良・可・不可
の4つのレベルがあったのですが
私は過去に病歴も入院歴も手術したこともなければ
体重も血圧も視力もいたって健康なので(データ上は)
私 : 「問題なければここは 優 に○をつくてください」
というと
ド : 「あたし、あなたに 優 なんてあげたくないんだけど」
私 : 「……ドクターのそうだと思われるものをチェックして頂ければ結構です」
というわけで
単なるドクターのドクターとしてのプライドを傷つけたという
個人的な理由だけで 良。

その後もぐちぐちと私に
ドクターである私がこんな面倒くさい書類をわざわざ記入してあげている
ということについて悪口を言い続け
ついには私の人格までをも否定する始末。

私はこの時
マジでこの医者の態度にキレてぶん殴ってやろうかと思いましたが
他の病院で診断書を書いてもらうと高額なので
頭を日本語に切り替え、インドネシア語を理解しようとする脳を強制的にシャットダウンして
なんとかその場を乗り越えました。
そのあとに、
こんな事になっちゃうことに悲しくなってちょっと泣きました。

今回はただの健康診断書だったからよかったですけど
これが例えば、病気の診断でこんな風にドクターがすねて
医者の一時的な感情だけで
不適切な薬を腹いせに処方されるなんてこともあり得ると思えてきました。
そう思ったら本当に恐ろしく思えて来ます。

医者は人間ですが
私が患者であるときは医者であるべきで
ロールプレイングであるべきで
個人的な感情で医者が患者の健康を悪戯におとしめる権利なんて当然あるわけがありません。
そういうことを思って、ちょっと泣きました。

私には
この先生だけが
ちょっと人間的に頭のおかしい人として片付ける事はできなくて
それは性格的や文化的な面からだけではなく
ドクターをドクターたらしめる
医学的な知識が圧倒的に不足しているから
ドクターとして、人間としての二面性を持ち合わせておらず
混同しちゃうんだと思えます。


私がこれを不満に思うのであれば
ジャカルタまで行って、日本人のドクターなり
西洋医学に通じているドクターを探すなりすればいいだけの話で。
しかし思い病気でもないのにそこまで遠出をして大金を出したくない私は、
市販薬より処方薬の方を使いたい私は、
どうにかして上手くつきあって行く他ありません。
なので、薬を飲む前に薬の情報をなるべく手に入れて
自己責任で飲む様にしています。

そう、自分を納得させています。

そして、私は鼻が詰まり、咳が止まらない今日この頃です。


2014年12月21日日曜日

ちょこちょこ


いろいろちょこちょこと。


|証明写真|

インドネシアでは皆
証明写真を常に財布の中に入れています。
それは、手続きをするのに何かと必要になることが多いからです。
私もサイズ違いの証明写真を常に携帯しています。

それはいいんですけど
なぜかみんな証明写真をくれるんですよね。


「証明写真、あげるね!」

と、くれるのでもらっていたらもう9枚もありました。
どーすりゃいいんだこれ
もらえるものは何でも貰うけどもさ……



|等価交換|

アンティークの店が並ぶチカプンドゥンで天然石を扱っているお店があるんですけど
すっごいデコラティブで日本人の趣味にはあわないものがいっぱい。
その中で唯一シンプルだった
このバイカラーのバカンの指輪が気に入ってしまい
いくら?と聞くと、日本円で3000円くらい。


買えない値段じゃないけど、
作りのクオリティの低さはやはりインドネシア。
細かい所が荒い荒い。
3000円出すまでかなぁ?
と悩んでいると
「Ambil saja!」(持ってきなよ!)
とオーナー。
そんなわけでタダで頂いちゃいました。
お礼にお店の名刺とロゴのデザインをしてあげた。
こういう等価交換がよくあるのがインドネシア。
925ですが、シルバー。



|タバコ|

実はちょっと探していたこのタバコ。
ロイムにバンドン駅まで連れて行ってもらい買いました。


これ、木の皮で巻いてあるタバコで
木の種類は同じなのですが
左の茶色いのはパームシュガーを溶かしてしみ込ませてあるもの。
一セット5本入りで30円くらいだったかな。
本当は、トウモロコシの皮で巻いてあるやつが美味しかったので
それが欲しかったのですが、取り扱ってないもよう。
吸ってみましたが激強で
一口で断念。



|ミャンマー|

ミャンマーの子の家に夕ご飯にお呼ばれした時のミャンマー料理。
ミャンマー料理って食べた事無かったし
どんな料理なのかさっぱりイメージが沸かなかったけど
全部美味しかったです!

何より、 と  と  で出来ているインドネシア料理とは違って
基本的に炒めたり、煮たりで
食材も野菜とかシーフード中心で
超絶甘いか超絶辛いだけのネシア料理と違い味付けも薄めで
おなかに優しくて泣きそうになりました。

ミャンマー料理は本来めっちゃめちゃ辛いものが多いらしいのですが
辛いものが一切ダメな私のために、この日は辛いもの一切なし。
ありがとうございます。


この日はミャンマー人と、ラオス人と、カンボジア人がいたので
ラオス料理とカンボジア料理もあったのですが
どれがどれだかは忘れちゃいました。

ミャンマー料理はサラダの種類がものすごい豊富らしく
この日も5品くらいはサラダだったのですが
バリエーションに富んでいて、全然飽きないですね。

私的にベストだったのが
お茶の葉っぱのサラダ。
ミャンマーではお茶の葉っぱを直接料理に使うそうで
お茶の葉っぱの漬け物のようなものが売ってるそうです。
この日のお茶の葉サラダは、タマリンドのペーストで和えられていて
ちょっと酸味があって、
初めて食べる味でしたが美味しかった。

この日は私を含めて皆仏教徒だったので
豚もメニューにあったり。
腸が破裂するほど食べました。
めっちゃ美味しかったです。

ごちそうさまでした!



|今月ベストコーヒー|

なんとなく入ったカフェ。
私の「コーヒーが美味そうレーダー」に反応したから入ったのですが
なんか変なコーヒーが出てきました。


上のがドリッパーらしい。
コーヒーの下にある、甘ーいコンデンスミルクは
常夏の国ならではのコーヒーという感じがします。
ドリップしたものをアイスが入ったグラスに移して飲みます。
美味しかったけど、やっぱ甘いんだよなぁ。



|例のアレ…|

Pasar Seniでの写真です。
「マラソンしながらPasar Seniを早朝に宣伝する」
という嫌な役目を引き受けた、あの話です。

結局、当日までなにをどこでやるのかもしらなかったのですが
私の出番は、Pasar Seniの早朝から始まったプレイベント、のようなもので
市長のオフィスの敷地内で行われました。
朝の5時に迎えに行くというので
バスカラにモーニングコールを頼むと
まさかの3時コール。
もちろん二度寝して、5時に起きた。笑

朝の5時から
ピストバイクに乗って元気なファジャール君。
インドネシアでピストバイクなんて
自殺願望があるとしか思えない。

バスカラにバイクで運んでもらい
市長のオフィスのある広場にいき
アノイから借りたランニングシューズを受け取り、履き替えて
朝飯をとって
いざイベント。
イベント自体は大した規模じゃなかったのですごく安心しました。

イベント自体は誰でも参加できるもので
市長のオフィスからITB大学まで
ランニングか自転車で走るというものででした。
人気者のバンドン市長も参加。

私とファジャールの司会が終わって
皆で準備体操をしたり、ゼッケンに名前書いたりを済ませて
私とファジャールがスタートのリボンを張って
よーいドンでスタート。
その後を焦るようにしてファジャールとバスカラがバイクで追いかけます。
……ん?バイク?
あれ?バスカラの後ろにファジャール乗るの?
私は何、1人で走るの?
「くろはシギットと来て!!」
とバスカラ。

ネシア人は要領が非常に悪いので、こういうイベント事になると超テンパってしまい
自分のこと意外のことは後回しにしちゃいます。

とりあえず後片付けをしているシギットと合流し、
結局アンコットでITBまで移動という、聞いていた話とは大分違う結果に。
走りたくなかったので、まぁ、別にいいんだけど。

大学に到着した時にはもちろん全員ゴールしていて後の祭り。
「司会をして、ITBまで皆と一緒にジョギングしながら宣伝」
という当初の予定とは全く違う展開になりましたが
正直いって、ま、予想の範囲内。


写真はほとんどないのですが
Pasar Seniに向けて
実行委員会たちがみんなそろって
髪の毛を緑か金か赤に変えたのですが
まーホントに、もう、全然似合ってなかった!(泣)
やっぱりモンゴロイドは黒髪が一番似合うね!
白人が髪の毛を金色に染めた日本人を見て
「黒髪が美しいのに!!」と嘆く気持ちが初めて分かりました。
どんなにイケメンでも
モンゴロイドは金はもちろん、赤とか緑とかそういうの全然だめ!

でも、シギットは唯一の成功例でした。
写真があんまりよくないのですが
シギットは金髪にしてから急にイケメンになったという。

私もこのオフィシャルTシャツ着てました。

として白パンツが似合う人はオダギリジョーだけだと思っていたのに
シギットの白パンツの似合いっぷりっていったら
素晴らしかったです。
超かっこ良かった。



|売り子|


そんなわけでPasar Seniは行われたわけですが
学校入って、入り口だけさーっとみて
クオリティとか、組織の仕方とかのレベルの低さは
予想していた通りだったのですが
まー人が多くて、私は一周するのを早々に諦めて
ダフィッド率いる、非公式模擬店(笑)の売り子をしていました。

彼の、木で作った作品に加えて
カートの中には私を含むアーティストたちのアイテムが入っていて
それを売っていました。
自分の描いたノートが結構売れて、楽しかった。

準備段階。
非公式なので裏庭でこっそりやりますが
動物園かと思う程の色のにぎやかさ。
この写真は会場へ向かう途中の写真。

なにコレ(笑)

売ってる時の様子。
右に見えているものが公式模擬店(笑)
結局これが、マスコミの目にとまったらしく
それをきっかけに
ダフィッドさんの木をリサイクルして作品を作っているお店、TOKAMOKAが
観光大臣として、インドネシア政府から
クリエイティブワーク・オブ・リサイクリングという賞を受賞したそうです。

奇しくも受賞が決定したこの日は
アーティストであるダフィッドさんのお父様の百箇日で
天国でお父様も喜んでいる事と思います。
よかったね、ダフィッドさん!

トロフィー。


|おしゃれ|

私のためにアロマエッセンスをロイムが買って来てくれました。
買って来てくれたはいいけど
アロマポットがねぇよ…
ということで
二人で工夫した結果、なんだかロボットのような
可愛げがまったくないアロマ発生装置が完成しました。笑


まあ、いい匂いだったけどね。



|お金持ち|

ネシアは貧富の差が激しいので
金持ちのレベルがハンパじゃありません。
お金もちの子は色々話しは聞くのですが
この前たまたまお金持ちのイザン君(これがまたホントにいい奴なんですよ……)のおうちにお邪魔する機会があったので行ってきましたが
予想を遥かに超えていました。
真夜中だったので写真はほとんど撮っていないのですが
壁が全面本で埋まっていて図書館のよう……

これが廊下に何メートルもずーーーーっと続いています。

ちゃんとラベリングされていて
検索できるようになってるみたい。

私の写真じゃ全然すごさが伝わらないのですが
もうね、圧倒されました。

椅子は名作椅子ばかりで
インテリアは雑誌で見た事ある品ばかり……

小物が多かったですが、すべて私がみても一級品であることが容易にわかる
品の良さ。
そして掃除が行き届いている清潔空間……

ため息でちゃう。



|月見|

ライとミー(麺)を食べに行ったら蛙が微動だにせずにそこにいたので
ご飯食べた後箸で捕まえてみた。


月を眺めるカエル。
いいじゃないですか。



|窓の修理|

家のね、窓が開閉しているうちに自然に割れたんですわ。
もともと、少し割れている窓で
大家に「直して」と言ったのですが結局治してくれなかった窓。
ヒビが広がって、外からみるとこんなことに。
外から見るとこんな感じ。
悲惨。
割れたガラスの隙間を使って
一階の玄関の屋根を伝って猫が入って来た事も。
寝ている時に体の上になにかがズドン!と落ちて来て
びっくりして見たら
腹の上に野良猫が居た。
大家と半分ずつ金だして、結局窓を換えることに。
すでにサイズを全部計って硝子屋に渡していたのに
窓のサイズを計りたいといってまず一日、
窓を設置するといって一日、
結局「計ったけど、サイズ間違ってたからまた明日くるわ」
といってまた一日。
合計3日もかかって窓の設置が行われました。

とりあえず新聞を貼って応急措置
フレームを取り外して窓の取り替え。
結局二日目の「計ったけど、サイズ間違ってたからまた明日くるわ」の日は
汚ねぇ木の板を木のフレームにくぎで直接うちつけて帰って行きました。


そして、できあがった窓の設置の雑さが凄まじい…
くそぅ




|スターバックス|
スターバックスの注文の時に、名前を聞かないのって
やっぱり日本だけなんですかね?


スペインでもアメリカでもシンガポールでも名前を聞かれるのですが
(注文が他の人と間違わないようにするために。)
インドネシアでも聞かれます。

ただ、スペインでは「まなみ」を「Monami」と書かれたりと
結構間違いが多い。(私の発音の問題だ)

スタバは高いし、ネシアは安くて美味しいコーヒーが沢山あるので
めったに行かないのですが、
クリスマスが近くなってきたので新しいフレーバーが飲みたくて
行ってしまいました。

そして、名前は?ときかれ、Monamiの再発を恐れ
「クロです」
と答えた所、
フロ
風呂になった……



|ねこねこねこねこ|

ねこ、こねこ、Deddy先生のお家にいた子猫の写真。







ちょこちょこ書いたら
結構な量になってしまいました。







2014年12月20日土曜日

お蔵入りの掘り起こし


これは今年の8月の末にインドネシアに戻って来た時にすぐ書いたものなのですが
お蔵入りしていた文章で
というのも本当はこの記事用にイラストを書いたのだけれど
インドネシアに置きっぱなしにしていたスキャナーが壊れてしまっていて
スキャナーをなんとか直そうと頑張っているうちに忘れ去られていたのです。
今読んでみたらそれなりに面白かったので、ちょっと直して載せてみます。



|久しぶりの非・LCC|


さてさて、4ヶ月という長ーーーくも短い一時帰国を終えて
インドネシア・バンドンへ戻ってきました。

いつもLCCのエアアジアを使って行き来しているのですが
いつも片道2万円以下で
羽田 → クアラルンプール → ジャカルタ
と行き来していたのです。
でも今回はなぜか5万円以上のチケットしか見つからず
安い航空券を探したところ、3万円のチャイナエアラインのチケットを手配できました。
成田 → 台北 → 香港 → ジャカルタ
ちょっとお高め。

そんなわけで
経由2回!!のビンボー人用チケットですが
私は感動しました。

しばらくLCCしか使ってこなかったので
出国手続き~搭乗までの時間が短すぎることもなく(預け荷物をぎりぎりまで持っていないといけない)
飛行機に乗っている間の食事は無料で出るし(しかも美味い)
飲み物もでるし
ブランケットと枕の貸し出しは無料だし
無料で映画観れるし

ああ、飛行機ってこんなに快適だったっけな!?
と、久しぶりに飛行機に乗ったような気持ちです。

もうすぐ格安航空機の「立ち乗り飛行機」が出るそうですが
(ジェットコースターみたいに肩のあたりにシートベルトがあるやつ)
LCCの飛行機が飛行機だと勘違いしはじめていた私には
すごく極楽天国な移動でございました。

それよりも、長い間ブログを書いていなかったせいか
指がラップトップの上で上手く動きません。



|機内食|

今時の機内食には生ハム様が出るのですね!
LCCの機内食は有料で、機内食だということを考慮しても全く美味しくないのですが
機内食がこんなに発達していただなんて知りませんでした。
すごいです。美味しかったです。

生ハム乗せポテトサラダ
パン
豚の角煮
フルーツ
レーズン入りチーズケーキ

LCC人間としては、この食事で充分感動します。


|お水|

台北の桃園空港での
給水機。
カップはどこかな?と思ったらなんとぺらっっとした紙。
飲み方はコツがわかればそんなに悪くない。
左が高くなっているので、そっちが口になるように飲めばこぼれません。
私は横から飲んで一度目はダラーーっとこぼしました。


タイに行ったときも、この紙コップ問題はありましたが
結構世界各国で注目されてる問題なのかもしれません。



|サービスとは|

LCCは結構「客まかせ」で「サービス無し」故に安いわけなので
手荷物が規定よりオーバーしていようが
片道チケットしか持っていなかろうが
「問題あった時はあんたのせいよ」
と言わんばかりに、何も言ってきません。

ですが、今回は格安航空会社といえども
LCCではない一般の航空会社。
ちゃんとサービスサービスしてきてくれます。

まず、手荷物。
手荷物、つまり機内持ち込み荷物はどの航空機も7kgまでなことが多いのです。
いつも使っていたエアアジアも同様。
ただし、エアアジアは規定を大幅に超えても言われる事はまずないので
私はいつも23kgとか、オーバーにオーバーな重さで持ち込んでおりました。
初めて使う航空会社は、どの程度厳しいかというのが分からないので
パソコンいれて9kgくらいにおさめるつもりが
計ってみたら12kg。
ま、5kgオーバー。
お姉さんも
「これ以上増やさないでくださいね。(苦笑)」
「はい、すいません(苦笑)」
の私。


日本からの出国時に
片道チケットしか持っていないということについて
出国カウンターで「自己責任で行って下さいね」と
今までにないほど強く言われたので
入国できるか結構おびえておりました。

入国できなくても自分のせいですが
毎回片道チケットしか買わない私。

LCCは、安い代わりに
客へ、こういった忠告も決してしてくれません。
忠告は、サービスでもあるからです。

つまり、私は久しぶりにまともな忠告を受けました。
インドネシアに行く事に慣れちゃっていたので
キュッと腰紐を結び直さなければならないなという気持ちにさせられます。



|健康|

今回日本では
一番最初の高熱後は
体調崩す事全くなく
スーパー健康体でいられました!すげぇ!
4ヶ月も健康でいられるなんて、そんなことあるのか?

「健康で居たけりゃ納豆食って運動しな」
と言ってくれた
菌類を研究して来た農大卒の友達のおかげなのか
あんなに嫌いだった納豆を、ほぼ毎日食べました。
納豆のおかげなのか!?すげぇ

インドネシア戻ったら速攻病気するんだろうなぁと思っていた私ですが
日本を出て台北に向かう4時間ほどの飛行機で既に異変。

そう、私はおケツに爆弾を抱えているのです。

何を隠そう尾てい骨。
尾てい骨が少し曲がっているらしく、長時間座ったり
椅子に浅く腰掛けると炎症を起こします。

機内で長時間正しい姿勢で座るのは結構大変なことで
「あ、やばい。これ来るな」
と思ってただし始めた頃にはすでにしっぽのあたりがチクチク痛みだす。

炎症を起こし始めると、
痛み止めと抗生物質飲まないと何週間も長引いて
立っても座っても寝ても痛い。
3I(3・イタイ)である。
いや、NI(何しても・イタイ)である。

そんなわけで
体に爆弾を沢山抱えている私ですが
これから生き延びるために、空気清浄機を持って来たのだ!!

それはまた今度。



|国による心境の変化|

不思議なもので、
インドネシアにいる間

「次に日本帰ったら、絶っっっっっ対にコレを持ってくるぞ!!!」

と思って、
持って帰ってくるリストに書いておくのだけど
日本に帰ってくると
「そんなに必要かなぁ?」
と思うものなのです。

そして、インドネシアに戻って
「なんでこれ持ってこなかったんだ……!自分が理解できない!」
となる。

なるのである。

なので
「こうこうこういう理由で、これを持ってくる」
という風に書いておくのだけど、
日本に戻ってくるとその時の感覚が
全く呼び起こせないのである。

必要不可欠なもの
というのは
必ずしも、いや、結構な割合で
生きるのに必要なもの
ではなかったりする。


たとえば、
梅干し。
うちの”次に持ってくるリスト”には
「フライパンでじっくり焼いて、お湯を入れて飲むと咳に効果的」
という理由で、
梅干し
と書かれている。

でも、今回買ってこなかった。
優先順位を考えると、
他のものが断然勝ってしまうからだ。
なんでもかんでも持っていけるとなったら持っていくかもしれないが
今回は持ってこなかった。

でも、きっとすぐ
体調崩して、咳が止まらなくなってから
「なんで梅干しもってこなかったんだ……!!!!」
と、自分を責めるに違いない。




|空気清浄機|

今回の優先順位第一位だったのは
ダントツで
空気清浄機だった。

でも、これさえもゆらぐのである。

かさばるよなぁ

これ持って帰ってくるのも大変だしなぁ

現地で買えないかなぁ

いやむしろ、今まで使ってなかったんだしいらないんじゃないかなぁ。

となるのである。
日本に帰ってくると本当にこんな風に思うのだ。
全く持って不思議でならない。

死ぬほど悩んだ結果


・今まで病気してきたのは風邪ではない
 なぜなら
・風邪薬がきかなかったから
 つまり
・大気汚染の可能性が高い
 →やはり、空気清浄機は必要だと思う


・空気清浄機は現地でも買えるのではないか
 でも
・おそらく日本製品ばかりだと思うので、高いに違いない
 でも
・日本から持っていく手間と、面積を考えたら、大差ないかもしれない
 でも
・一般家庭に普及していないので、業務用しか無いはず
 つまり
・かなり高い空気清浄機しかないのでは?
 →やはり日本から持っていくのがいいのでは

という風に理詰めをして、やっと自分を納得させる。

空気清浄機は最後の最後までかなり悩んだけれど
私のは6畳用で2kgくらいしかないものなので
思い切って持って来た。

ついでに加湿器も相当なやんだけど
自然に揮発するものを買う事にした。
湿度はもともと5,60あるので
言って見れば必要ないし、
湿気ありすぎても菌が増えるだけ。
とかも考えたけれど
持ってくる事にした。

空気清浄機のおかげか、大分健康です。

2014年12月18日木曜日

フリーズ・追

前回の「フリーズ」記事の補足

ちょっと付け足したいことがでてきたので
ちょっと補足。

正直、すごく分かりにくい文章になってしまっています。


前回の記事で、
インドネシア人は分からないことを分からないと言えない。
だから分からなくてもとにかくでたらめにでも答えを提示してくる。
でも、本当に分かっているかどうかの見極め方は簡単で
「フリーズ」
が入るかどうかだ。
ということを書きました。

これを書いて、実はあることに気がつきました。

このフリーズは、彼らにとって一種類しかないということ。

分からない故のフリーズか
悩んでいる故のフリーズか
この二つの違いはこの国にはありません。

前々から、よく思っていたのが
「なぜインドネシア人は答えを急かすのだろう?」
ということがあったのです。
私が悩んでいると、
実際にはただ、どれを選択したようか悩んでいるだけなのに(時間にしてものの5秒程)
「彼らが話したインドネシア語が分かっていない故のフリーズ」
だと勘違いされて英語で説明されたり
そのものの内容を詳細に説明されたりすることがよくあったのです。
それがこれに繋がりました。


例えば、
「今度日本に行くんだけど、成田空港から東京までどうやっていけばいい?」
と、私が聞かれたとします。
この時、私は
「えーっと…」
といいながら、時間やアクセスや言語の壁などを考えて
彼らにとって一番簡単で、しかも安くて、アクセスしやすいものを選び取ろうとします。
コレは別に
「えーっと、電車だと乗り換えが分かりにくいし、リムジンバスは高いし…」
などと声に出していう必要は無いと
私は考えるからです。

その間、私は
知っている知識の中から、取捨選択をしているわけです。
その間、当然、考え事をしているわけなので
一点を見つめ、じっとするわけなのですが
これは、彼らにとって、上の「分からない状態のフリーズ」と区別がつきません。
よって「クロは行き方を知らないんだな」と判断されてしまうのです。

そして厄介なことにこれは、
「早く答えを出せる人間」 = 「優秀な人間」
という答えを導きだします。



以前、ワークショップをしていた時、
ある先生が、助手にこんなことをつぶやいていました。
これは、先生が助手に対して
どの学生が優秀で、どの学生がそうでないかの見極め方を教えていた、
私にはそんな様子に映りました。

「ほら、見てご覧。A君はすぐにアイディアが出てくるけど
B君はアイディアが出てくるまでに大分時間がかかってる。頭の回転が遅くて、全然ディスカッションについて行けていない。」

というようなことを言っていました。

私はこれを隣の席で聞きながら
それはどうだろうか、と思っていました。

というのも、先生がほめたA君は、
確かに話の中心にたっており、どんどんと発言しているし
B君は、あまり発言も多くない。
でも、A君の言っている内容には全くといっていいほど中身がない。
ハリボテなアイディアばかり。(それが悪いというわけではないけども)
でも、ネシア人にとって、優秀な人間というのは
中身がどうであれ、すばやく発言できて、
しょうもないアイディアでも、それを出すためのスピードがあるやつの方なのです。
それは絶対的にそうなのです。

前回の地図の話に戻ると
A①、 正しい地理や、道を尋ねて来た人間に対して親切な道案内をするために
少々時間をかけて正確にそれを導きだそうとする人間と
A②、適当でもいいから、とにかく道を教えてやれ
という二つの人間がいた場合
極端にいうと前者は「のろまでバカな人間」としか見られないのです。
わたしは、前回言った
「適当に道を教えるのは、決して道を知っていると見栄を張っている訳ではなくて
道を聞いて来た人間を思った上での対応だ」
ということが正しいのであれば、
両者ともが、相手の事を思える素晴らしい人だと思うのですが
それが、
前者はのろまで
後者は優秀な人間
というふうにかっきりと二つに分かれてしまいます。


そしてもう1つ、

彼らにとってのあらゆる情報源は
人の話、そしてインターネットからの情報という非常に不確定な情報なのです。
そして、それはある、たった1つの意見だけで、事を「断定」してしまうので
意見のパーセンテージだったり
少数意見を拾い上げたりする事がほとんどないのです。

ということへの補足をさせてほしいのです。


ひとつ、ただひとつの発言だけがフィーチャーされ、
これがあたかも万人の意見であるかのように扱われる。
これを実感した出来事がありました。

ある日、あるネシアの方に日本食レストランに連れて行ってもらった時、
「ここのレストランの日本食は本物(日本)の味ですか?」
ときかれ、
実際に高級とはいえないが日本人が食べても違和感の無い味だったので
「そうですね、日本の味だと思います」
と答えると
「その言葉が重要なんですよ」
と言われた時に、ハッと思った。

私の「そうですね、日本の味だと思います」というのは
今後「この日本食レストランが日本人が認めた本物の味である」ということを
あらゆるところで利用されるな、と直感したのです。
つまり、
この日本食レストランを本物の味たらしめる
確固たるソースが
たった私1人の日本人の発言だけで成り立ってしまう
ということなのです。

なんだかたとえ話がこんな話なだけに
おおげさ〜
と思われるかもしれませんが、
こういうことがあらゆる局面で起こりうるのです。

分かりにくいのでもう少し説明すると
例えば
ミシュランの3つ星レストランがあるとします。
ミシュランの3つ星をとっているレストランであれば
多くの人々が
「行きたい!」「美味しそう!」
と感じるはずです。

それは、レッド・ミシュランの
複数の覆面調査員が抜き打ちで評価するという方法に
歴史があって、そこに信頼性があり
「ここは美味い」
と判断されるからだと思います。
自分よりも料理の知識があり、数々のレストランを食べ歩いて来ている人間たちが
総合評価した上でこのレストランに3つ星を与えているからです。
人々はそこに信頼を置き、そして、あたえられた3つの星に対して
「じゃあ、美味いに違いない」
と思うわけです。

でも、この国では
たった1人の人間、私が、日本人として
「ここ、ちゃんと日本の味がしますね」
と発言したばっかりに
ミシュランガイドに
「日本人が本物と認める味」
と書かれて3つ星を与えられてしまうようなものなのです。

もちろん日本でも世界各国でも同じようなことはたくさん起こっています。
ただその場合、多くは「やらせ」や「釣り」であり
それに乗せられてやってくる客はいるでしょうが
実際に中身が無ければ、そのお店が潰れるのは時間の問題でしょう。
「全米が泣いた。今年一番の名作映画誕生」
とキャッチコピーが打たれた映画が
しょうもない中身であったことがよくあるように。

でもこの国で起こるこれは「やらせ」や「釣り」では終わらないのです。
それが口承文化が深く根付くこの国の怖さであると私は思います。
私が「本物です」と言ったばかりに
このレストランの中身が非常に低レベルのものだとしても
(実際には本当に美味しかったのですが)
それが、私一人の発言のせいで、3つ星たらしめてしまうことが
十二分にあるからです。


これが補足したかった2つのこと。
なんだか分かりにくい文になってしまいましたが
今書いておかねばと思い、書きました。


あとは、
彼らにとって
「周りと同じ」であるということは、
私には理解しがたいほどに極めて、極めて重要なファクターだからです。

に関して、病気の知識とからめての話もしたいのですが
大分エネルギー使って書かないと書けなそうなので
また今度にします。




2014年12月17日水曜日

ふ、冬……?


Aduh!(ネシア語でうぉ!みたいな意味)

全然ブログ更新しておりませんでした。
というのも、学校登校拒否気味でして。
色んな人に迷惑をかける日々です。

登校拒否といいましても、精神的にはそんなに参っておらず
かといって別にポジティブではないのですが。
こんな登校拒否児を保護してくれている(笑)優しい人々がおりまして
私はそこで週5で寝泊まりしている日々です。
斜めになってるソファーで寝たり
床にマット敷いて寝たり
木のパレットの上で寝たり…
もともと生活空間ではないわけですから
そりゃぁもうひどいもんですが、それでもここにいて
一日中絵書いたり、皆のお仕事のお手伝いとかしていると
気が参る暇がありません。
そこは前にも書いたCikapundungという中野ブロードウェイ的な小さなアンティークショップが集う所で
日々、オーナーのおっさんらにジュースを恵んでもらったり
ご飯を恵んでもらったり
アンティークの品をタダで頂いたりと
可愛がってもらっていて
日々を生きております。

最初のうち、インドネシア人は
「日本人来た!」という、日本人=お金持ち のイメージを抱いて
私に接触してくるのですが
少し話しをすれば、
なんだこいつ、日本人なのに金の無いかわいそうな子だ!と認識されるので
「ほら、これ食え」
とかいって、いろんなものを与えてくれるので
おかげでブクブク太っています。
日本帰るとヘルシーで安い食べ物が沢山あるので
体重コントロールがしやすいですね。
前回の一時帰国を経てこっちに戻って来た時は
会う人会う人に
「すっごい痩せた!!!!!」と皆に絶叫されましたが
(自分はそうは思ってないのですが、全員に言われたので痩せたのでしょう)
ものの一ヶ月で元に戻りましたね。
その理由は
「クロは物価の高い日本に帰って、全然ご飯食べれなかったんだな」
と皆に本気で心配され、餌をしこたま与えられた結果です。
違うんだけどな……


何故学校に行っていないのかは
今は書けることはないので書きませんが
私自身については全然心配には及びませんので、どうかお気遣いなく。
確固たる理由があって、私は学校に行っていないのです。
話せる時になったらお話したいと思います。



ところで、お正月には帰国予定なのですが
私が心配しているのは
外国人身分証明書であるKITASの発行のために
もう3ヶ月もパスポートが大使館から返って来ていない。ということではなく
”私にとって実に2年ぶりの冬”
ということであります。

私がこっちに来たのは2013年の冬、1月末。
それ以来、日本へ2度帰国しましたが、
どちらも春~夏。
前回は5月に帰国しましたが、あまりの寒さに高熱を出したことを考えても
真冬である1月に帰国するのは命の危険さえ感じます。

人の体の順応性というのは凄まじく
いくら標高600メートルに位置する年中涼しいバンドンとはいえ
一年中夏しかないトロピカルアイランドなわけですから
体はそれに慣れちゃってるわけです。

夏が嫌い、汗かくのなんて論外
な私ですが、
日本の厳しい夏にあっても
汗をだくだく垂らしながらもネシアに来る前までの今までの夏とは何やら違う。

日本で会う人会う人に
「今日も本当に暑いね!!!!」
とか
「インドネシアはもっと暑いんでしょう?」
(実際は日本の夏よりもバンドンは全然涼しいです)
と言われて
「そうですね~」
と口では答えますが
私の心の中では
「まあ、夏は暑くて当たり前ですよ」
と思っている自分がいます。
これは完全にインドネシアで生活したからかと。
厳しい夏を耐えきれば、涼しい秋がやってくる
日本とは違い
どんだけ待っていても秋は決して来ないこの国で生きてたら
そんなもん諦めるしかないじゃないですか。
暑さに関しては悟りの境地に至る私なのです。
別にね、暑さを感じなくなったわけではないんですよ。
私もね、暑いんです。
汗だくだくです。
でもね、そんなこといったって暑いもんは暑いんです。だからどーした。
そういう心持ちなのです。

それよりも、暑い日に暖かい飲み物を飲んだ方が熱がひいて涼しくなるし
長袖を着てた方が直射日光あびないし
体冷やさなくてすむ
というのは、この地で身をもって学びました。

この地では、冷たい飲み物を飲む機会というのはあまりありません。
冷蔵庫が普及していないこと、
氷を作るための水が安全ではない事。
そうしたことから圧倒的に熱い飲み物を飲む機会の方が多く
実際、それが体に適しているのです。
日本に帰ったら冷たいものガバガバ飲むぞ!
なんて思っていましたが、もう、
暑い日に体が冷たい飲み物がふさわしくないことを知ってしまっているので
実際には冷たいものはほとんど飲まなかったですね。

暑さは人並みに感じてるけど
人ほど暑いと言わなくなった
とはいえ
やはり皆よりも寒さには劇的に弱くなったらしいのは確かで
日本でアルバイト中に、
クーラーの効いた店内で
私一人だけ長袖をいつも着ていたもんですから
「今日暑いね!クーラーもっと効かせてくれればいいのに。長袖着てて暑くない!?」
「いや、寒いです」
「何、風邪!?」
と心配されたり。

寝る時に、暑すぎてクーラーつけるものの
ものの10分くらいで寒くなって
やっぱり消したり。

そんな状態だったので、
今回の帰国、私、真面目に心配しています。

だから、無印の福袋抽選会、申し込みましたよ。
冬服、アウター込みセット。
当たると言いな、というか
抽選外れたら本格的に死に近づきます…

P.S 服乞食の私にいつも服を恵んでくれる日本のモモコよ、
無印抽選もれたらいつものように服貰いにいきますのでよろしくお願いします。


ブログに載せようと思って
でもあまり機会がなくずっとデスクトップにおいてあった画像。

辞書を読んでいたら
Nasi ご飯
の欄に、「覆水盆に返らず」を意味するインドネシア語
Nasi sudah menjadi bubur.
「ご飯がおかゆになっちゃった」
で大爆笑したんです。
「ねえ、あなた、ご飯がおかゆになっちゃった」
「まあ、しょうがない」
というやりとりをするネシア人が容易に想像できる。

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