2015年5月21日木曜日

|カカオを食べる


たりたりタシク
の方でも少し触れましたが、
タシクマラヤではカカオの実が子供のおやつとして食べられていました。


Yadi家の子供、Ega(エガ)が、突然なにか持ってきて
「ぱぱー、これ開けてー」
と言っているのですが、見るとどうやらカカオの実。


カカオの実を生で見た事はなかったのですが、「これはカカオだろ」とすぐに気づき
「えっ、”Cacao”ってそのまま食べれるの?」とYadiさんに聞くと
「カカオ?これは “buah cokolat” だよ。」と言われました。

Buah Cokolat = チョコレートの果物直訳)
という意味です。



わたくし、カカオの実を見るのも初めてならば
カカオの木も見た事が無い。

エガに「それどこから持ってきたの?」と尋ねると、家の前にありました。

あそこだよ、と
教えてくれました

あまり大きな木ではありません

カカオがちらちら写ってるの、分かりますかね。
意識しないとカカオの実だとはなかなか気づかないです。

ほらほら

へーなんか意外と普通の木!

家に帰ってYadiさんがナタでカカオを割ります。

どすっ
ぱかり
インドネシアの大きい果物を割るために
ネシア人はだいたいナタを使いますね。
ココナツとか、ジャックフルーツとか、ドリアンとかね。
大きい果物は皮が分厚かったり固かったり、それからトゲが鋭かったりするものが多いからでしょう。


気になる中身は真っ白でした。


太い筋のようなものに
大きい種が繋がっている形で
白いネチネチしたもので覆われています。

見た感じ種の周りをふわぁっと白いものが覆っているだけなので
食べるところ、あるの?と思います。

実際食べてみると、やはり食べれるところはほとんどありません。

カカオの実がもっぱら子供のおやつとされているのは、可食部が少ないから。
「食べる」というよりは「しゃぶる」ものですね。



ネシア人は基本床食い


私も小学生のころ、
学校の花壇に生えてるサルビアの花の蜜をチューチューしたり
友達の家に生えてたグミの実とか食べてましたけど
あれの南国・超豪華版ってかんじですかね。

手に一粒とってみるとこんな感じ。
てろーーん
ってしています

これを口にいれてちゅーちゅーすって見るとこんなかんじ。
ほとんど可食部がないことが分かります。

気になるお味は甘酸っぱくて美味しかったです。
マンゴスチンをねとっとさせて甘みを強くした感じです。
繊維質で、種と実が完全に分離しない感じも似ているような気がします。


カカオの木はスペインからインドネシアにもたらされたものらしく
現在は世界で第3位の生産国みたいです。
そのわりにインドネシアのチョコレートが全然美味しくないワケは
自国ではほとんどチョコレート製品を作ってないからでしょうか。


ところで、
インドネシアは産業が多いからだと思うのですが
産業のクオリティ、ここでいえば果物・野菜等のクオリティが上がらないですね。
インドネシアはなんでも放っておけば育ってしまうので、
日本のように四季があり収穫条件も限られているなかで競い合って品種改良など行いません。
だから売っている果物はすべて、そのままの自然な味なのです。
だから全然甘くなかったり、食べにくかったり、そのまんま。

カカオの実はわざわざ加工してチョコレートにしない。
生えてきたもんを食えばいい。
そんな国なのです。



インドネシア、タシクマラヤ市のシンガパルナ村にて
in Singaparna, Singaparna, Tasikmalaya, West Java, Indonesia

0 件のコメント:

プライバシーポリシー