Yadiさんのお父様、Omanさんのお宅を後にし
前回もお世話になったSitubeet村 の Mumusさんのお宅へ。
3月のムムス家
|ムムス家
|嗚呼、危機感!
|トイレの魚
|竹のお勉強
私は Mumus / ムムスさんのお宅に着いて初めて知ったのですが
ムムスさんのお孫さんが生まれてすぐに亡くなったとのこと。
前回行った3月の時点で妊娠していた、二人のお嫁さんのうちの一人の赤ん坊だとのことで、とても大変な時期にお邪魔してしまいました。
そんな時でも遊びに来る人間を拒まない、というのが
インドネシア人的な、いかにもイスラム教的な優しさだと思えます。
「言ってくれればなにもこんな大変な時に遊びにこなかったのに……」
と、本当に申し訳なくて、身の置き場に困っている私を見て、母・エハさんが夜の歌の練習に誘ってくれました。
私は、歌の練習とはなんだろうと思いながら、お母さんと二人で近所のお宅にお邪魔。エハさんの他にもお母さんたちが8人。お母さんたちはいわゆる "ママさん歌クラブ" を結成していて、翌日に控える結婚式の演し物の練習をする、とのこと。
私にとって初めて聞くタイプの音楽でしたが、宗教音楽の一種だと思われます。
お母さんたちの歌声と、太鼓を使ったシンプルな演奏方法でした。
太鼓はそれぞれ大きさと音域が違います。その太鼓を叩いて、それぞれのリズムを担当していました。そこにクルアーンから取った文章、つまりアッラーを讃える言葉の羅列に音階をつけて、簡単な動きをつけて歌う、といったものでした。
非常に、不思議な音楽でしたね。
リズミカルな太鼓の音と、語尾をねっとりと引っ張って歌う言語はアラビア語。音楽に疎い私にさえも、儀式音楽だ、ということがすぐに理解できる独特の歌い方です。
自分の孫が死んだばかりなのに
隣人の結婚を祝うために歌を歌い、そして新しい命を願う。
命がぐるぐると巡り巡っている感じが、
それがこの小さな村の中でおきているのが、とても不思議に感じた夜でした。
インドネシア、タシクマラヤ市のシトゥ・ベエット村にて
in Situ beet, Tasikmalaya, West Java, Indonesia
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