2015年6月3日水曜日

|床生活


インドネシアは13000以上の島を持ち
それぞれの場所で文化も様式も変わりますが
インドネシア人は基本的に「床生活」をしています。
家の外では地べたに、家の中では床に座るのが特徴的。


「畳」を使う日本人にとって、床での生活は
さほど抵抗なく感じるかもしれませんが
家の中はタイルやコンクリートで出来ている家がほとんどですので
冷たいし痛いし土足であがることもあるので汚いし。
最初はそう感じていました。

ましてや料理を作る時も「床」でやるので
口にするものを床でやるということに
すごく抵抗は感じていました。

床で食う
床で寝る
床で食う
床で料理する
そう、床人(ゆかじん)

といっても、それは
彼らの生活の中で必要なこと、あるいは便利であるゆえに
そうした行為が生まれたわけですから
そこは外国人の私がどうこう言うものではありません。
慣れてしまえば、
その必要性だって自然と見えてくるものです。



さて、
ムムス家のお母さん、エハさんは
今日は床で魚料理。
トイレで魚を洗う話は
この前したのでそちらで読んで頂ければと思います。

「トイレ」の記事はこちら

今日は魚の蒸し料理。
家の前にある生け簀で釣ったばかりの魚を調理します。

インドネシア料理にはなくてはならないバナナの皮を
まずは家の前から採ってきます。
それを火で少し炙るのがポイント。
バナナの皮の匂いが、食べ物に移りやすくなります。


そこに魚をのせて
作ったサンバル(野菜や調味料などをすりつぶして作るソース)をのせて
香草をのせたらあとは巻くだけ。
この香草は近所のお家の庭から頂いてきました。
この家には調理台もあるのですが
床でやった方が、大きなバナナの皮も広げられるし
巻くのにも都合が良さそうです。

色合いがとても鮮やか
二枚重ねてクルクルっと
リディ(葉の主脈)を使って口を留めます
あとは蒸すだけ!


この日は魚の食いつきが悪く
5匹釣るのにとっても苦戦しました。
この家の長男・ヤナさんが釣りに勤しんでいる間
固すぎて美味しくなかったパパイヤを餌に、私は魚釣り。
魚は釣れませんが、魚がつつく様子を
ただ暇を持て余すように見つめておりました。

魚釣り苦戦中
そんな中、私は一人でパパイヤ・マンチン(=釣り)。
魚って意外に何でも食うのです

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

先日、中国人の新人に、うちでは床(畳ですが)に寝ているといったらすごく驚かれました。日本の漢字に床(ゆか)と床(とこ)があることを説明した後のことです。また、私はといえば、クロさんのこの記事を思い出し、かつアジアは、暖かい(暑い)地域に近づくにつれ、床での暮らしが増えるのかなと思ったのでした。

Kuro さんのコメント...

日本人が布団で寝ているのだから、お隣中国もお布団文化なのだと思っていました。……違うんですね!!

私はネシアの安いアパートに住んでいた時に、据え置きのベッドが狭い部屋の3分の2を占めていた空間で生活していて、ここまでしてベッドをおく意味が理解できませんでした。「畳んでおければもっと広く使えるんだけどなぁ」と。布団文化は日本の空間的な狭さはもちろん理由のひとつでしょうが、空間的仕切りの認識が全く違うのだな、と思わされます。

>暖かい(暑い)地域に近づくにつれ、床での暮らしが増えるのかなと思ったのでした。
これも気になりますね!逆にいえば、寒い地方にいけばいく程床から距離が離れるというような……ことはないのでしょうかね……!?

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