あたしは、おばさんが好きだ。
なんで好きなのか分からんが、おばさんが好きだ。
ちなみに、おじさんも好きだ。
世間一般になぜおじさんとおばさんが嫌われる存在なのかが私にはよく分からないのと同じく
私がなぜおじさんとおばさんが好きなのかがよく分からない。
私の人生は、色んなおじさんとおばさんに支えられている気がしてならない。
色んな素敵すぎるおじさんとおばさんに出会って、
有り難い事に交流させてもらっている。
その中で、今日は
とってもお世話になっているおばさんの一人(おばさんとか言ってすいません)
友達のお母さん、咲き織 順子さんが、
今度東京ドームの「世界らん展」でワークショップをやるらしい。
この方は織物作家で、古い着物を裂いて折る
咲き織り(通称は裂き織りとよばれるのだが、順子さんはこう呼ぶ)の先生。
私は順子さんも好きだし、咲き織りも好きだし
花も好きなのだが
行けそうにないので、書いておく。
咲き織教室(咲き織順子さんの教室)
http://sakiori-junko.com/
世界らん展
http://www.jgpweb.com/
世界らん展ワークショップスケジュール
(順子さんのワークショップは2月17日にやるそうです。
"らんのランチョンマット"。らんのランチョンマット。2回言ってみた。)
http://www.jgpweb.com/highlight/interaction/workshopschedule.php
毎年4月頃には、咲き織展という展示会を横浜で行っていて
私は高校生の頃からほぼ毎年遊びに行かせてもらっている。
去年もインドネシアに居て行けなかったが、今年も行けない。
「人生の何かの糧になるかもしれないから、お教室にいらっしゃいよ。」
という温かいお誘いを頂いて、
順子さんの大変なご好意で保土ヶ谷(横浜の横)のお教室に
一年間通わせてもらっていたのだが
織物、面白いっす。
平均年齢は私から見たら全然高めで
私の次に若い人となると私よりもひとまわりは上の方で
さらに次に若い人となると、私よりもふたまわりは上の方
と、なる。
インドネシアに来る前には
生徒さんが送別会まで開いてくださって、
おじさん・おばさんに飲みに連れて行ってもらう事はあっても
平均年齢60歳超えの飲み会はなかなかない。
私としては、ここまで心地よい環境はそうそうなくて楽しかったです。
でも皆さんが優しくしてくれたおかげで、私の一年間の教室は
とても楽しく過ごせました。
咲き織って
全然思ってもない物ができるんですよね。
もちろん、先生はこれがコントロールできるわけなんですけど。
私はまだまだ全然出来ないんですよね。
織物と言えばもちろん縦糸と横糸が合わさって色が出てくる訳ですが
色の計算が得意な私でも
糸じゃなく布、つまり線ではなく面を使う事で、
その計算がいい意味で全然狂っちゃうんですよ。
一年間で多分6本くらい布織りましたけど
最後までこの計算が合う事はなかったですね。
すげー考えて経(縦)糸張って
すげー考えて布選んでも
あれ、なんだこれ っていうものが出来たり
今日は心を無にして、ひたすら織り続けたいからと
何も考えずに余った経糸を色の組み合わせ完全無視で織ったりすると
あれ、なんだこれ すげーいいじゃん
っていうのが出来る。
順子さんが元々服飾のデザイナーをやっていたこともあって
織った布は、洋服に仕立てるのです。
で、仕上げる服によって、布の詰め方を変えたりするんですよ。
そうすると、
前回と同じ布、同じ縦糸使ってるのに
こんなに柔らかさとかテクスチャー変わるんだ
って思ったり
毎回毎回、何かしら新しい発見があって面白いんですよ。
言ってみれば、
いわゆる
「おばさんの趣味教室」
じゃなくて
もっとクリエイティブなものを生徒さんが順子さんの下に作っていて
私は、すごく楽しかった。
なんていうか
この教室で1年間勉強させて頂いて思ったのは
咲き織って皆平等だなぁ
と思いました。
26の私と
50、60、70、80のおばさんたちが一緒の教室でやっていて
皆それぞれ違う色彩センス、ファッションセンスを持っていて
価値観も全然違うはずなのに
毎回他の生徒さんが仕上げる布を見る度に
「そーか、この組み合わせかっちょいーな」
とか思う訳ですよ。
普通だったらちょっと考えられないですよね。
20代の人が80代の人の価値観を尊敬できるっていうのは。
でも、それが成立するのが面白い。
基本的に織りは織物と自分との一対一だけど
順子さんが
「ここにこの布入れてみたら」
って言われて
心の中で
「えっ、この色?」
と思うんだけど、やってみると、
織物のパッと印象が良くなるんですよね。
あれがすごいと思う。
さすが先生としか言えない。
私がお教室に通わせてもらっていたときに織った布の写真が
ちょっとあったので
アップップ
これは最終的にベストにしたんだったかな。 たしか着物の裏地を使ったような気がします。 布自体は薄いけど固くかったんだけど 出来上がったらすごい柔らかくなった。 |
これは緯糸(よこいと)の糸をカラフルにしたやつ。 ひとつ上の写真が経糸をカラフルにしたやつんだけど 全然印象違う |
これはまさに布を入れているところ。 経糸の違いで全然色がかわってるのが面白い。 |
咲き織順子先生の
咲き織教室
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〒240-0022 神奈川県横浜市保土ケ谷区西久保町83
TEL/FAX 045−333−2102
JR保土ヶ谷駅西口より徒歩6分 相鉄線 天王町駅より徒歩6分 時間
AM10:00〜PM3:00
http://sakiori-junko.com/
2 件のコメント:
クロさんの作ったのの2番めのやつとか超好きだなぁ。
たて糸とよこ糸の組み合わせだけなのにめっちゃ「その人」が出るね。
わ〜ありがと!これは最終的にそのまま布として残したんだったかな。
日本にいるときはたまにマフラーにしてる。
そうね、たて糸とよこ糸だけでかなり個性でるよね。おもしろいよ。
90歳近い生徒さんが居たんだけど、その人の作品がいつも刺激的で面白かった。
久々にやりたいな〜
結構ね、ストレス解消になるんだよこれが。ふくみんも一回くらいやってみたらいいよ笑
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