2014年1月13日月曜日

バパご飯 Makanan Bapak


私はかなり食べるのが好きで
美味しくて驕ってもらえるものは特に、相当食う。

でもインドネシア飯っていうのは
平均的にそんなに美味いもんではなくて
高いお金(一食300円とか)払って食べないと、なんかホント、
食ってて楽しくない。
もう、食う事にあんまり興味がなくなってくるんですよね。


でも、ジョグジャで2週間泊まらせてもらっていた友達のお家では
早期退職したお父さんがいつもご飯を作ってくれていて
これが本当においしかった。
一人でもくもくと料理をするバパ
インドネシアの家庭料理っていうのは
基本的にオカズが1品。それと白飯。
なので、普通に食ってると飽きる飽きる。
この家のパパも基本的に1〜2品しか作らないのですが
なんか美味い。

Bapak バパ(年上の男の人を呼ぶ固有名詞。ぱぱじゃない。ばぱ。)は
学生の時からいつも自炊して、
同じアパートの人たちのご飯を作って上げていたくらいで
料理歴で言ったら普通の主婦と変わらない。
料理してるところずっと見てたけど
とくに変わった調味料も使ってなければ
料理法も普通なんだけど、
下ごしらえとか、炒めるタイミングとか、そういう小さいひとつひとつが年期が入ってる感じがして
劇的に美味いとかじゃないんだけど
家庭料理の美味さ。

バパがもしお店を出したら
あたしゃ毎日食いに行く。
牛肉の佃煮のようなもの

魚のフライ
スープ
ちっさい!
鳥のチューリップ肉の煮付け。
インドネシアで、ジョグジャだけが
日本の煮付けみたいな甘い味付けをする。


またもや
お魚と
ほうれん草のおひたし
タフバソ(タフ=豆腐 バソ=練り物)
という、牛肉のソーセージの入った豆腐と
白菜の乗った麺。
バパがお料理してるとこ
あたしは辛くて食ってないけど
茄子のおひたしと
唐辛子とシラス和え。
唐辛子の量やべぇ
ミーゴレン。
(ミー=麺 ゴレン=揚げ)
今まで食べたミーゴレンの中で一番美味かった。
お魚。
バパはよくお魚を料理してくれるので嬉しい。
豆腐の入った肉じゃがのようなもの。
これは美味かった。



スパゲッティー。
良い意味で、給食の味がした。
甘めの味付けで
子供みたいで私は好き。
この石でできたお皿と
石でできた棒をつかって
唐辛子をすりつぶして
サンバルという辛い調味料を作ります。
あまったサンバルを豆腐に絡めて
食べきる。
食後はかならず
お庭で採れたマンゴーをバパが剥いてくれる。
毎日マンゴー。
今まで、マンゴーの剥き方が
いまいちわからなかったのだけど
毎日見てたので、もう剥けると思う。
インドネシアのおやつというと
ほぼ必ずバナナ。
有名なのがピサンゴレン(バナナ揚げ)で
わたしはバナナが嫌いなので
そんなに食べないのだけど
バパが作ったピサンゴレンは本当に美味しかった。
なので、作り方を教えてもらって
一緒に作ったのだけど
バパが作った方が美味かった。

バパは、
「この前つかったバナナは種類が違うから、味が違うんだよ」
と言っていたけど
わたしは、
バナナじゃなくて、料理の年期が違うんだ!

思いました。
できた。
美味かったけど、やっぱり
バパには勝てない。




あたしがあまりに
毎回おかわりするもんで
帰りの列車で食べるようにと
バパが早起きしてお弁当を作ってくれた。
ナシゴレン。
バパが作るナシゴレンは、インドネシアで一番美味いと思う。

お弁当。
超美味しかった。

おやつにはピサンゴレンも作ってくれて
最後のひとつを
「これで最後かぁ…」としんみりしながら
食べました。

私がピサンゴレンを作った時に
「やっぱバパが作った方が美味しい」
とか我が儘いったもんだから
違う種類のバナナをこの日のために買ってくれて
作ってくれた。

美味しかった。


バパ、毎日おいしいご飯ごちそうさまでした!

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