2015年4月9日木曜日

One Day, One Handsome






1日1ハンサムってことで書いていたドローイング。

サブタイトルは「イケメン保管計画」ということで、
イケメンの友達100人でっきるっかな!とノリノリで始めていたものの
既にはや2年の年月が経過していただなんて……
100人目指していましたが、この前やっと20人目を描いたところです。

おそっ

絵自体はこの地でかなり沢山描いていますが
One Day, One Handsome ノートには全然溜まって無かったというね。

ホラ、色々書いてますよって
|過去の記事|

大量生産
エロスなイリアス君
ハンサムズの描き始め5人
キナンちゃん


1日1ハンサムというタイトルでやっていたものの
途中から「俺も描いて俺も描いて!」とNon-ハンサムからの要望が大きくなってきていたので
「私、ハンサム以外はテンション上がらない。スマン!」
って断っていましたが、見事に粘り強いネシア人にやられて
タイトルを
One Day, One Handsomeから
One day, One boy 1日1ボーイ
に変えたためにノートのイケメン純度が落ちましたよ、ね、ゲリー君。


100人いけなかったし、今からあと80人は無理だと思うので
今いる20人とりあえず載せますね。

描いていた時は、なかなか上手いかも
と思ってましたが、今見ると、2年前のとか酷いですね。クオリティがね。
それだけ上達したのだと肯定的に受け止めましょう。
ポジティブポジティブ。

ホントはスキャンした方がパースつかないしいいのですが
普通の綴じてあるノートに描いていて製本バラさないと難しい状態だったのでカメラで撮りました。
カメラで撮ると密度が上がって見えて上手に見えるよね!笑
ただ、カラーバランスが酷いですね。何故こんなにも緑か。
でもこれを全部同じように直すのは大変なので、このまま載せてしまおう。

できれば後でスキャニングしまーす



古いものから順に載せていきますね。



名前
描いた日


2 0 1 3

PANDU
April. 30. 2013

DIO
May. 1. 2013

ILYAS
May. 3. 2013

LABIB
May. 3. 2013

IZAN
May. 4. 2013

OGI
May. 8. 2013

BAGUS
May. 8. 2013

IMAM
May. 18. 2013

GILANG
May. 20. 2013

BAKSO
June. 2. 2013

IJAL
June. 29. 2013

GERRY
June. 30. 2013

RIKO
July. 7. 2013

MARBOY
January. 12. 2014





2 0 1 4
HAVI
January. 13. 2014

PANDA
January. 16. 2014

KIJING
January. 31. 2014

JIWA
November. 16. 2014

DANIEL
November. 16. 2014




2 0 1 5
DANTRA
April. 7. 2015


ドローイング用じゃないノートに描いているので
紙がすぐ痛むしB系が全然乗らない。
でもこのハードカバーノートにコレクションしていく感じがなんだか好きです。

もーぼろぼろ

書き終わった後には左側に描いてみたコツとかそういうものをメモしてあります。

「イケメンだけど目ん玉がっちゃがちゃ」
とか言いたい放題書いてます

私は人物を描くのは好きなのですが
人物の練習してこなかったので
とにかくタッチが固い固い……
だんだん上達はしてきてると思うのですが、肌がもうコンクリみたいに固いですね。
一番最新のダントラ君で、やっとポートレートの書き方が分かって来た様に思います。


20人描いたから、息抜きに手でも……と思って描いたら
Dantara描いて掴んだとおもった人体がまったく掴めてないことが判明。

うーん
なかなかにヘタくそ

ヘタクソでも描いてるのが楽しいので
そういう時はもう上を見るだけなのですこぶる楽しいですね。
上達していくだけっていうね。

2015年4月7日火曜日

IRONING


ずっと不思議だったこと。

インドネシア人が洗濯物すべてにアイロンがけをすること。

「えっ、几帳面なの?」
とほんの一瞬思いに浸り
「いやいや、あのインドネシア人が几帳面なハズがない…ありえん……」
と、思い直す。
ずーーっと謎でした。


ザ・面倒くさがり代表の大学生男子でさえも
「アイロンがけめんどくさーーーい!」
とかいいながら、休日にちゃんとまとめてアイロンがけしたり
煙草で釣られて友達の洋服をアイロンがけしたりしてあげてます。


日本人は基本的にワイシャツとかスーツとか
アイロンがけするようなものっていうのは、フォーマルな服が中心だと思うのですが
こっちは下着でもタオルでもなんでも全部とにかくアイロンがけ。
なぜそこまでしてアイロンがけをするのだ……?
へんなの。
不思議だなぁ……
って思ってました。


現在、4月。
雨期の中でもスコールが特に酷くなるこの時期。
この時期になると、私は自分で洋服を手洗いするのを諦めます。
なぜなら、湿気が強すぎて全く乾かないから。
そもそも洗濯機があるわけでもないので
脱水がきちんとできていない状態で乾かす事もあって4、5日干してても全然乾かない。

道路はほとんど毎日軽い洪水
車が通るとビーチの波打ち際みたいに
水がバッシャーン!って歩道側にながれてきます
その度に
「ひゃぃっ!」って叫びます
この時期現地民はみんなサンダルですね。
サンダルか、裸足。
バイクを裸足で乗ってる人たちもよく見ます。
はい、サンダル
ほら、サンダル

もうそういう時は部屋干ししても臭くなるだけなので
さっさと諦めて、洗濯屋に出しちゃうんですけど。
洗濯屋に出すと、もちろんアイロンがけされて返ってきます。
(プリーツやパターン潰されたりしても、もう怒らない!)

スタバの二の舞。
H U R O ・ フ ロ
KUROだっつーの。

洗濯だすと、こんな感じで出来上がってきます。

そう、しばらく住んできましたが、やっとわかったんです。
アイロンがけをすることによって、服に残った水分を飛ばしてるんだと思うんです。
基本的にこの時期は午前中は太陽が出ているのですが
だいたい正午には軽く1時間くらい雨が降り、 3時くらいから3時間ほど土砂降り、夜中もまた土砂降りなパターンなので
洗濯物が完全に乾くのは難しい。
洗濯機で脱水したとしても、厚手の服なんかは半日では厳しいですね。
だから、アイロンがけする習慣がついてるんだなぁ。と。

たぶんね、そういうことだと思うんです。

分からない事は、何でも現地民に聞いてみれば分かる
というわけではありません。
現地人が答えを持ってる訳じゃない。
彼らにとって習慣化してしまっているものは
彼らにとっても理由は分からないのです。

「えっ、日本人は洋服全部にアイロンがけしないの?えっ?これって普通のことじゃないの?」


そんなものの、ひとつ。


でも結局こういったことは、"正解"ってないんですけど
現地民でさえもともとの理由を意識しなくなってしまった物の根源を見つけ出そうとすることってとても好きです。


ところで関係ないですが
映画の「アイアンマン(邦題)」は "IRONMAN" なので、
当然英語で「アイロンマン」という発音になるわけですが
日本でうっかり「 アイアンマン」のことを「アイロンマン」って言ってしまった時に
ものすごい爆笑されて、やたら恥ずかしかったです。
なんでだ!合ってるんだけどな!(泣

2015年4月4日土曜日

LIFE

生活とは。


私はこの地に住んでみて、達成感というものでいえば
生活をした
という達成感がある。
日本人として、インドネシアに住んだ
ということではなくて
現地人として生活をした。
そういう実感。


この生活、というのが、今、特に見えてくる。

学校にも行かず、
友達とも遊ばず、
買い物にも出かけず、
本も読み切ってしまった、そんな日。

何をしようか、と考える。
小学生が「何して遊ぼうかな」と考えるのに似ていると思う。

ひとまず部屋の掃除をする。
掃除をしたあと、「仮住まい」の空間としての私の部屋でそれを考える。
捨てようと思った汚くなったハンドタオルをはさみで半分に切って
それをまた半分に折って縫い、ぞうきんを作る。
そうした瞬間に、生活をしてる実感がある。

きっと昔のお母さんたちは娯楽の少ない中で、家という限定された空間のなかで
生活を豊かにしようとする行為こそが生活をする、ということだと思える。

残り1ヶ月程度の滞在と考えれば
ギリギリまで使えるものを消費し、捨てるようなものを最後まで使い切った方が経済的には良いに違いないのだけれど
そこで部屋の模様替えをしたり、使いやすい空間へと昇華させようという気持ちこそが生活なのだと。
生活をするということには期間は関係ない。


そう思うと、生活をするってけっこうくだらないな、と思う。

だからこそ、心身を消費しているという感覚が生々しく存在して
そこに美しさがあって、
そして、自然に年をとって死ぬということが実感できる。

生活することは人間くさすぎるのだ。

そう、おもえる

2015年4月3日金曜日

|竹のお勉強


タシクネタ、締めくくりです。


あれ?
そもそも、なんでタシク行ったんだっけ?
というと
竹の勉強をする、という名目で行ってきました。

いや、ね、
私は竹を調査しているわけではないので、本当言うと、単に仲良くなった職人さんの家に遊びにタシクに行ってみたかっただけなんですけど
結果としては、一日中竹とかココナツいじっていました。

動機は不順でしたが、4日間でいくつかテクニックを身につけて帰ってきましたよ。




タシクについてすぐ、朝ご飯食べて、ランブータン食べてリラックスしてると
おもむろにお父さん(ムムスさん)が家の庭に切っておいてある竹を切り始めました。

突然に始まる竹講習。
加工しやすいように雨ざらしにしてあえて湿らせてるそうです。


切った竹はナタで半分に割ります。
そして、さらに2.5cmほどの幅に割って、加工をします。
割った竹は今度は竹の皮と内側を除いて、何枚かにおろします。スライスです。
そしてそれをさらに薄く剥がすのです。


なので、この上の写真でお父さんが持っている竹の一本から
何十本もの竹細工用の薄っぺらい竹が作られます。

たとえば、こんな風に。

これは前回載せたAyakanの小さい方です。
こういう風に薄く割いたものを編んでいきます。

作・トトさん

ひゃぁぁぁぁ 美しい
編みも美しいが、自然の光沢感が素晴らしい。

こちらもトトさんの作品

2つ目の写真はものすごい大きいものなので、竹自体も分厚いのですが
こんな風にして編まれて加工されるのが一般的です。
これ、ぜんぶ手作業ですよ。素晴らしいですね。

持っているとよく分かるこの大きさ。これがトトさん。

パーティなど、大きな式典で使用する
調理後に中に食べ物を置いておき、
フタをして虫除けとして使うするものだそうです。

トトさんの仕事場兼、トト家の台所。
崖の上に出っ張った状態になっていて、屋根裏みたいな作りがかわいい作業場。
こんな景色が外に見える仕事場、最高です。

トトさんの仕事の美しさは
タシクで見させてもらった中でもピカイチでした。
この四角い箱は、お茶を保存しておくためのいれものです。
内側にはココナツの繊維で作られた紙が張り込まれていて
保温性に優れているとのことです。
これがココナツで出来た紙。
初めて見ましたが、すごく薄くて、強度があって
和紙みたい


さあ、ムムス家に戻って竹のお勉強をします。

まずは、2年前にも少し習った、筒状のものを作る時の編み方。
最初さえ覚えれば後は単純に編んでいくだけなので、これをマスターしなければ。

最初に言っておきますが、
私は技法の名前だとか、道具の用語だとか、そういうものは一切聞かなかったし知らないので、説明がとんでもなく野暮ったくなります。


職人さんたちはガイドなど使わずに作りますが、
初心者の私のためにガイドを作ってくれました。
2年前に作っていたこともあったので、この辺はスムーズです。


一周させたものがこれ。
太陽みたいな形になります。
これは簡単なのですが、これを2つ作って、編み込むのですが
これが結構難しくて、言葉の壁もあり、ずーーっと編んだりほどいたり
竹がボロボロになるまで練習していました。



これは練習用に、赤く塗ったものと塗ってないものの2種類で編んだもの。
色が塗ってないと、前後関係が分からなくなるのですが
こうして塗ってあると、とても分かりやすい。

あたしが一発目に編んだやつ。
き、汚い!
編む練習なので、何を作るでもなく編んでいったのですが
単純に見えて、力の入れ加減などかなり難しかったです。

これは末端の始末。
仕上げには短くカットするので口元はちゃんと美しくなります。
……職人さんがやればね!
結局、この赤いやつを作るのに
1人で最初から最後までは作れなかったのですが
4日間で、アホほど作ったので
4目には最初から最後まで自分で出来るようになりました。

達成感に満たされて、写真撮り忘れたけど。


続いて、あまりにも煮詰まってる私に
息抜きとして、お父さんが教えてくれたのはこちら。
ココナツの葉の主脈、LIDI(リディ)を使ってお皿を作ります。

出典 : http://muhlisin.indonetwork.co.id/3850021/hiasan-dinding-dari-lidi.htm

一般的には果物を置いておく皿として使用するのが一般的ですが
伝統的な食べ方や、そういったレストランでは食べる時のお皿としても使われます。
お皿といっても、これ単体で使用するものではなく
バナナの皮を敷き、その上にご飯を置いて食べたりする、そんなお皿です。


これは、簡単でしたよ。


最初に作った輪っかに差し込むようにして最初の行程は始まります。

上の完成品はお父さんが作ったやつ。
右下の赤いものが始め方見本。
左下が私が作ってるもの
後は輪っかを作って編んでいくだけです

アラ、簡単。
ただココナツの主脈は結構固いので、束で編む時は力入れないと曲がりません。
そして力加減を間違えるとポキっといっちゃうので
上の写真は、何本かポキっっていっちゃってます。

右がお父さんので
左が私の
隙間が広い方が綺麗だなと思ったので、そうしました。

末端の始末が
そのままお皿の足となる作りになっていて
とても合理的で、かつ装飾的な構造です。
隙間を広げた分、最後の処理に使う部分が当然短くなってしまったので
そこはお父さんがやってくれました。
裏側
お父さんのやつは裏から見ても完成されてます。

最初の先端の部分の長さが足りてないので、不格好になっちゃいました。
竹の場合は作りたい形に合わせて湾曲させながら編んでいきますが
あえてお皿の形に整形しなくても、この編み方であれば
LIDIにテンションがかかるので勝手にお皿状になってくれます。



うーん、
なんだか、お勉強というより
竹をおもちゃにして遊んでただけですねこれじゃ。

楽しかったので、良しとします!



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