2013年3月20日水曜日

たんじょうび Ulang tahun


今日は私の誕生日でした。
26歳にもなって誕生日もクソもないが、
前々から「バースディガールは生卵を皆からぶつけられる」と言われてたので
実はびくびくしてました。

朝から晩まで色んな人に祝ってもらえてとても幸せな時間を過ごさせてもらいましたが
いつ生卵をぶつけられるのかとソワソワ。
結果、ぶつけられることなく一日を終えられたので安心しています。

みんなへのお礼も兼ねて
今日という日を振り返る。

インドネシアでは、あまり個人的な贈り物はしないそうで
皆でバー!っとお祝いする形が主流だそう。

まず昼に
「あれ?あたしのタバコ誰か知らない?」というと
「あ、ごめん俺が持ってる」
といって取りに行き、開けてみるといくつかのメッセージがタバコに。
タバコにメッセージを書くのはそんなにイレギュラーなことじゃないので
4年前にも友達からもらったいくつかのメッセージがタバコに刻まれて日本の家にあったりします。


一番上が
「mau rokok? タバコ欲しい?」
で、下から2番目が
「PS.kapan kawin? いつ結婚すんの?」


皆でバースディソングを歌ってもらい、ライターの火を消したら
前々から聞いていた、「クロ」という名前の食べ物をくれました。
クロとはKUKUS & ROTI を略してKURO。
意味は蒸しパンです。
中身を選べるらしく、中身はストロベリーとチーズ。
一口食べようとすると、爆弾が爆発するかのようなリアクションを皆がとるので
何かと思い、おそるおそる食べると

お い し く な い



皆に「食べてみて」と回すと、皆しっぶ〜い顔。
「何でチーズ入れたんだ?」と皆コメント。
買ってきてくれた張本人は
「売ってるおじさんが、KEJU(チーズ)いれる?っていうから思わず"うん"って答えちゃった」と、かわいく反省してました。
皆に協力してもらい、なんとか頑張って最後まで頂きました笑
買ってきてくれたその子が、その屋台から買ったのかもらったのか分からないが
KUROが売ってる屋台の「KURO」の垂れ幕(?)をくれ、それをタスキがけにして半日過ごしてました。
「Miss.Japan」とか「Miss.bread」とか分け分かんないこと言われ楽しくすごした。






夕方には大学のアシスタントたちである私の4年前からの友人に、高そうなカフェに連れて行ってもらいアイスケーキで祝ってもらう。
ケーキに刺さった二つの数字。
26歳になったのに、ケーキには何故か「40」の数字。


ケーキにびっくりするよりも、数字にびっくりしました。
聞くと、
「2と6が無かったんだよ〜」とのこと。
この時点で、「蝋燭をささない」という選択肢が無いあたりにインドネシアを感じました。
「40歳おめでと〜〜」と皆に祝われる始末。
そしてアイスケーキが固すぎて、のこぎりのようにケーキをカットする。
カットっていうか、破壊する感じ。
日本は、祝ってくれる友達が切ってあげて、一切れ目を誕生日の子にあげるのが
一般的なんじゃないかと思うんだけど、
(インドネシアだけの文化じゃないのかもしれませんが)
firstpieceというものがあるそうで、この場合祝われているあたしがケーキをカットして
1切れ目を誰にあげるのかがとても重要なんだそう。
2切れ目以降は全部一緒なんだって。
1切れ目をお世話になっている友人にあげました。

日本でもインドネシアでも「顔が似ている」とやたらといわれる「ウサギ」のぬいぐるみをもらいました。
うさぎ年で、うさぎを買っていた私にとってはまさかの一致で
とても嬉しかったです。

 




夜は、大好きな友達がご飯に連れて行ってくれました。
彼のお姉さんと一緒に(初めて会うのだけど、会った事の無い家族や友人に突然会わされるのは珍しい事じゃない)夕ご飯を食べに。
なんだか高そうなインドネシアっぽい中華料理店に連れて行ってもらい
しこたま飯を食べました。
「日本のご飯の作法を教えて」と言われて、
日本の箸の使い方や、ご飯の時のマナーを教えてあげた。
インドネシアはご飯中におしゃべりするのはあまり礼儀正しくないそうで
ひたすらにもくもく食べる。
私は箸が上手く持てないのだが、彼らに教えるために
最後まで頑張って正しい持ち方を試みる。

車で家まで送ってもらい、最後の最後まで
「happy birthday!」と言ってもらい、ほくほくしながらコレを書いています。


今日は皆のおかげで本当に素敵な日が過ごせました。
みんな、ありがと〜!!







2013年3月17日日曜日

いんどねしあのふしぎ



私はいわゆる「アジア好き」ではない。
もっと言えば「インドネシア好き」でもない。
なんでインドネシアに来たのか?と良く聞かれるが
ぶっちゃけよく分からない。
インドネシアの嫌なところはいくらでもあげられるけど
好きなところは両手で足りる。

「感情に理由がつけられないと落ち着かない」私としては
これはかなりの例外だといえる。

でもインドネシアは、国としても人としてもなんか面白い。
インドネシア人ってどんな人種?と聞かれたら、なんとも答えにくいところがある。
インドネシア人でさえ、インドネシアをちゃんと説明できないんじゃないんだろうか。

ひとそれぞれと言ってしまえばそれまでだけど、
いわゆる
日本人らしさ
アメリカ人らしさ
っていうような
「インドネシア人らしさ」「インドネシアらしさ」
っていうものは存在するのかどうか、よくわからない。
歴史は浅く、言語は人工的に作られたもので、色んな国からちょっとずつパズルみたいに寄せ集めて作ったような、つまり完全にオリジナルなものがあるのかないのかよくわからない
不思議な国であると思うのです。
一生かかってもインドネシアを解明するのは無理なんだと思えてしまう。


インドネシア滞在も約2ヶ月になろうとしているので
そろそろここらへんでインドネシアについて整理してみたいと思ったのです。
といっても、教科書に乗っているような歴史だったりとか文化はわたしはあまり興味がないので
自分目線で、自分の身のまわりの、私にとってリアルなインドネシア(バンドゥンに限る)についてかいてみたい。






|服装|

季節は年間を通して20度前後のこの国では四季がなく、雨期と乾期の2つに分かれる。
雨期は前触れもなく土砂降りになって、道路は毎日軽い洪水状態になる。
乾期は湿気もそれなりにあって、昼間は日差しもややきつい。
日本の6月と7月が永遠に繰り返されているような国です。

服装はTシャツに短パンでちょうどいいけれど
現地の人は長袖きてたり、革のジャケットを着ている人がめちゃくちゃ多い。
私は英語は日常会話レベル、インドネシア語は全く出来ない状態でスタートしたので
「何でそんな格好をしているのか」と聞いても「寒いから」としか答えてもらえない。
日本人にとっては、乾期はやや暑〜すげぇ暑いくらいの天候なので、この答えがまったく理解できない。
でも、それが現地の人にとって適しているのなら、現地の人と同じ生活を送ってみたら理解できるかもしれないと思い、
くそ暑いのに毎日長袖で過ごしてみた。
そうすると、単純に蚊にさされないし、日差しを防げる。
といっても、インドネシア人が日差しを気にしているのを見た事は少ないのでそこはよくわからない。



|体質|

毎日マンディをしている。
マンディとはお祈りの前の水浴び。体を清めるんだそう。
私はイスラム教じゃないので、ただの水浴び。
私のアパートにはシャワーもなければお湯もでない。
トイレも水洗だけど自動ではないので、桶に水をためて、そこから酌ですくって水を流す。
その水をためてある桶から水をくみ、マンディをする。
つまり、トイレとお風呂が一緒の状態。
あったかいお湯が出るアパートに住んでいる子も多いが
友達の実家に行くと、私のアパートと同じで、シャワーなんか無かった。

毎日水浴びをしていると、体質が変わってくるのが分かる。
まず、体が暑いのに表面温度が下がる。
風邪をひいたような感覚。
この前スパに行った時、37度くらいのお湯で現地の子が「熱い」と言っていた。
やっぱり平均体温か、体感温度が低いんだと感じた。
私もそのどちらかが下がってきているに違いない。
23度くらいの気温で革のジャケットを着ていても、平気になってきた。



|蚊|

蚊といえば、平均気温が25度~28度くらい(だと思う)なので、
常に蚊がいる。
私はあっちこっちさされまくっているのに、現地の子があまりさされないのは何故なんだろうと最初は不思議でならなかった。
私が「蚊うざい!」と言うと
「蚊は友達!」とか返される。

蚊は酸素量に反応すると聞いた事がある。
インドネシア人は極端に歩くのが遅い。急いだり走ったりしてるところを見た事がない。そもそも忙しい人を見た事が無い。
歩くのだけじゃなくて、時間の感覚がゆるい。ものすご~~くゆるい。
「なんでこいつらこんなにちんたらしてるんだ」と思うが、
同じようにしてみると、ゆっくりすることで汗をかかない、つまり酸素量が減るので蚊にさされにくい
っていうメリットが見つかった。
もはや最近は蚊にさされてもあんまり気にしなくなってきた。



|時間|

「明日の2時に迎えに行くからね」
と言われ、待っていても4時になっても迎えにきてくれないことはザラ。
自分の都合で車を出してもらうことが多いので
「まだ~?」なんてメールを送るにも申し訳なく思い
最初の一ヶ月くらいは辛抱強く待っている事が多かった。
家で待っているならまだいいが、外だと退屈で仕方がない。
そして「ごめん遅れる」っていうメールをもらった事がない。
逆にいえば、こちらが遅れて行ってもまったく気にしていない様子なのでそこは助かる。

最近は「2時に迎えに行くからね」と言われたら
2時前に「準備できたよ」というメールを送る事で多少早く迎えに来てくれることが分かった。

この国で思うのは、
日本は時間が基準だけども、インドネシアでは常に人が基準。
その人がのんびり寝ていたかったら寝ているし、
途中で友達と会えばダベる。
なぜなら時間に縛られていないから。

また、雨期に土砂降りになるとみんなおしゃべりしたりボケーっとしながら
屋根のある場所で待ってる。
でも1時間たっても2時間待っても止まない時は諦めて走る。
インドネシア人は待つのがとても得意だと思う。

私はまだ学生じゃないが、学生と一緒に授業に出る機会が何回かあった。
10時スタートといっているのに、数人しか教室にいない。
もちろん先生はいない。
みんな教室の外にたむろして、仲の良いグループごとにダベっている。
「10時になったのに教室に行かなくていいの?」
と聞くと
「真面目すぎる」
と答えられた。
結局始まったのは10時45分頃。
先生が来ると「始めるよ〜」と声をかけ
皆ぞろぞろ教室に入る。
そして、授業を真面目に聞いているやつは数人。
ノートをとっているやつなんて見た事も無い。
「インドネシア人っていつ勉強してるんだ」
と聞くと
「勉強しなくても頭いいから大丈夫」
と言われた。
実際インドネシア人は、インドネシアに存在する140もの言語のうちのいくつかは話せるし
記憶力も結構いい。
大学生であればかなりの割合で英語が話せる。
インドネシア人は、自分たちのことを頭がいいと自負している。
日本人と同じで謙遜を美徳とする文化だが、言語に関してのプライドはかなり高いと思う。
「なんで日本人は英語話せないの?」とか「日本語って簡単だよ」とかカタコトの日本語で言われると腹が立つが
私はいつかインドネシア語ペラペラになって打ち負かしてやろうと考えているのです。



|友達|

インドネシア人は友達の絆が強いと思う。
良くも悪くも、必ず複数人で固まっている。
「携帯買いに行く」という話を聞けば、皆ついて行く。
2時間くらいひたすら事務的な手続きを横でボケーっと待っている。
日本だったら「終わったら電話して。本屋に居るから」等と言って別行動をとることだろう。
私はあまりに暇すぎてボケーっとしてられなかったので
ひとりであちこちお店を回ってふらふらしてた。
そのくせ、手続きが終わると携帯を買った持ち主はさっさと帰ってしまったりする。
現地の子は
「いんだよ、ただ僕らはくっついてきただけなんだから」
という。

例えば、Aさんに「買いたいものがあるから一緒に来てほしい」とお願いすると
買い物先で、別の共通の友達がいたりする。
聞くと「呼んだ」とのこと。
決して事前に呼んだことを教えてくれない。

たまに一人で買い物に出かけ、出先で友達と会ったりすると
「何で一人なの?」とよく聞かれる。
私と出会ったばかりの人は、友達が居ないんだと勘違いをしてものすごい同情してくれるから困ったもの。
インドネシア人には好んで一人で過ごすという感覚がよく理解できないようなのだ。
この前、友達の友達である定食屋のおばさんのところにご飯を食べに行った。
おばさんに会いにいくときは必ずその友達と二人で行くので、私には他に友達がいないと思っているらしく
同情され、おばさんまさかの大号泣。
とてつもなくビックリした。

こんなんだから、最初からあるグループの中に私が入るのは
たいして難しいことじゃない。
グループの一人と仲良くなれば、全員に紹介してくれるので
友達がネズミ算式に増える。
もちろん、深い友人になれるかどうかは別の問題だが。



|価値観|

インドネシアのお金はルピア。
ルピアは今どんどん価値が上がってきているが、それでもまだ日本にくらべたら全然安い。
屋台で飯を食べれば、ジュースとご飯を食べても150円くらい。
レストランで食べるとジュースと食べ物で600円くらい。
タクシーは初乗り70円くらい。
公共の乗り合いバスは20分くらい乗っても20円くらい。
パーキングは時間に関係なく20円くらい。

皆そんな生活をしているのに、よく私にご飯をごちそうしてくれたりする。
年下でも、払ってくれる事が多い。
気前がいいのかとも思うが、多分これは宗教的な感覚のものだと思う。

風邪をひいたと分かると
風邪にきく飲み物や食べ物を買ってきてくれ、お金は決して受け取らない。
もちろん私にとってはすごく安いのだが
インドネシア人にとってはいくらぐらいの感覚なのか分からない。
見返りは決して求めないが、自分が同じことをしたときに感謝をされることもあまりない。



|数|

アンコットという公共の乗り合いバスは窓際に簡易的なベンチ椅子がおかれたワゴン車で
定員は11人。11人乗ることがそもそも異常に思えるのだが、
18人くらいのる姿もよく見る。

車に乗せてもらうことが多いが、5人乗りの車に7人乗ることも多い。
後ろの3人がけの座席に男が4人も5人も乗ってたりする。
「CRAZYだ」というと
「僕らに言わせれば、日本人が1人とか2人でタクシーに乗る方が意味分かんないよ。
同じ料金を払うなら、乗れるだけ乗った方がいいじゃないか」
ということらしい。

この前3人でカラオケに行った。
日本とは違い、人数ではなくて部屋でお金を払う。
MAXIMUMが5人だったので
「あと二人呼ぼう」とか言って別に歌いもしないのに人数合わせのためだけに友達が二人きたりした。

6人でご飯を食べに行き、6人用のテーブルに座る。
だけど、後から人を呼ぶ事が多いので
結局13人くらいになったりする。
そうすると、テーブルに飯が置ききれないので、別のテーブルにもう1グループつくって座ればいいものの
絶対に、なんとかして13人でそのテーブルを使う。
常にギュウギュウ。

この話と関係が無いようであるように思うのだが
インドネシアではお会計を個別にするところを見た事がない。
どんなに大人数でも一緒にお会計されるので、支払いが大変。
というのも、インドネシアルピアは桁が多いので、おつりを個々で持っていないとかなりややこしいことになる。
必ず会計で10分くらいかかるので非常に大変。
なので、けっこういい加減な計算をすることが多く
自分のおつりが少なくてもみんなほとんど気にしてない。

このことから思うに、インドネシアは常に個々という考え方をしないんじゃないかと思うことが多い。
何人かで1つ。
だから繋がりが強いのかな


|交通事情|

この辺は4年前に来た時に既に慣れてしまった。
信号はめったになく、対向車線とこちらを分ける白線がひいてない事も多い。
車と車の間に隙間があればバイクが通り、
そこをすり抜けるように歩行者が横断をする。
道路は舗装が禿げているところも多く、徐行しないとバイクが宙返りする。
バイクの宙返り事故は本当によくあるらしく
「あたしも4年前宙返りしたよ~生きててよかったな~」なんて話も良く聞く。
車もそこかしこでぶつけまくっているので、
「昨日ぶつけられてフロントのパーツとれちゃってさー」
とか
「今サイドミラーガムテープでくっつけてるんだよね~」
なんて日常会話。

皆バイクか車を持っているので、バイクの後ろにノーヘルで乗せてもらうことも多い。
道が混んでいれば、対向車線を平気で走る。
車でも走りながら「あれ、これ一方通行だったかな?あはは」なんていうジョークにも慣れてしまった。
慣れというものは怖い。


|働かない|

インドネシア人は全然働かない。そもそも人数が多すぎる。
人が全く居ない小さな店内にレジだけで4、5人居たりする。
いや、働いているのだが、非常に効率が悪い。と言った方が正しいか。

私の住んでいるバンドゥンに再来年を目安に地下鉄が通るらしい。というニュースを読んだ。
それを友達に言ったら、
「Bull shit.再来年なんかに出来るはずがない。インドネシア人はすぐさぼるから。5年かかっても無理だと思うね。10年かかっても完成するか分からないと思うよ」と言っていた。
バンドゥンにはジャカルタのように高層ビルが無い。
その中で、30階建てくらいの鉄筋コンクリートの骨だけが立っているビルを見つけた。
色はかなりくすんでいて、廃墟のようだが、人がたくさん働いている様子が見れた。
「あれは、壊してるの?作ってるの?」
「作ってるんだよ。僕が3歳の時から作ってるから、もう18年は作ってるね」
「はっ!!?」
「バンドゥンにはそういう建物が腐るほどあるよ」

何故これだけの人数が働いているのに18年もかかるのか。
この前、その謎が解けた。
日本円をインドネシアルピアに両替しようと思い、両替所にいくと外の壁をパテで塗っていた3人の職人がいた。
両替所は非常に混むので、2時間くらい待つことが多く
この日も2時間半ほどかかってやっと両替が済んだ。
両替所から出てくると、なんと、2時間たっても全く同じところを塗っていた!!
その一部始終を観察していた友達によると、
「塗ってははがし、塗ってははがしていた」らしい。
そりゃぁ18年はかかるよねぇ。



|性事情と人柄|

インドネシアでよく分からないのがこの辺の事情。
イスラム教は婚前前セックスは禁忌(とはいえ、私の住んでるバンドゥンではゆるい)だけど
「最近の若い子は守ってないやつが多い」
と言う。
「いや君も若いじゃん。してないの?」とか聞くと
「してない」
という。
そのくせ、コンビニではかなりの種類のコンドームが売られている等の矛盾点を指摘して
かなり問いつめてみた。
すると
「okay.分かった。本当のことを話そう。これは普通、本当の本当に仲のいい友達にしか話さないことだ。
絶対に言わないと約束するね?」
といって、こちらの性事情について教えてくれた。
何人かのインドネシア人は、フリーセックス状態らしい。
インドネシアにも、いわゆるラブホテルは少ないがいくつかあるそうだ。
ただ
「そこを使うのは結構リスクが伴う。たまに警察がチェックするからね。」
「え?何を?」
「夫婦かどうかをだよ。インドネシアには"既婚ID"があって、それが無いと逮捕されて牢屋に送られる」
「それはイスラム教だった場合ってこと?」
「いや、国として法律で定められていることだからイスラム教だろうが、インドネシア人じゃなかろうが関係ない。」
「えー!!」
セックスすると捕まるっていうのは恐ろしい。

もちろん全部が全部そうというわけじゃない。
インドネシア人は皆親切で、怒る事がまずない。
見た事がない。
非常に温厚で人懐っこく、シャイな人が多い。
それは、童貞/処女性と関係があるのかもしれないね。と日本人との会話で導きだされた。
みんなどこかほわ~んとしていて、つかみ所がない。

大学生までは、こういう人が大半なのだが
社会にでると一気に大人になってしまう印象がある。
どこかクールで都会的な、落ち着いた人になってしまうのだ。
社会に出ることが、それだけ大きな転機であるのかもしれない。

ここまで分かったところで、
「これからあなたはインドネシア人と付き合うことがあるかもしれないから
インドネシア人男性について3つ覚えておいてほしい事がある。」
と女友達が話してくれた。
インドネシア人男性は付き合い始めると
その1、気難しい
その2、わがまま
その3、幼稚
とのことだった。
1と2はまるで日本人の男性が女性に対して言うようなことだった。

まだ私は「外国人」扱いなので、この辺はよく分からない。
そのうち分かってくることがあるのかな。



|ドラマティック|

インドネシア人は分かりやすい。
本当に分かりやすい。
好きだと思ったら閉鎖的な性格の人でもとことんとことんアタックしてくる。
この前一人でスーパーに行った。
「クロ!」
と呼び止められ振り向くと、なんだか一度だけ会ったことのあるような顔が。
「あれ?ここで何してるの?」
「僕の事覚えてる?○○だよ!僕、ここで働いているんだよ!ちょっと待ってて!」
と、急ぎ足でオフィスに向かう。
そして戻ってきたら、
「仕事休憩とったから一緒に回ろう!」
と言って、一緒に回る事になった。
色々ダベッた後、
「君にもう一度会いたかったんだけど、電話番号も知らないしどうしたらいいんだろうって昨日ちょうど思ってたんだ。でもすごくない?今日こうして偶然会ったんだもの!!」
と、どストレート。
会計に向かおうとすると、
「買い忘れたものはない?」と聞かれ
「あ、ライター買いたいな」
と言うと、どこにあるのか分からなかったらしく、手元の無線を使い
館内放送で「ライターはどこですか」とライターの場所を聞くという職権乱用っぷりに笑った。
帰り際にはスーパーの景品を田舎のおばちゃんの如く大量にくれて
キラキラした目で見送ってくれました。

また、別の人に
「金曜日にね、君の健康と、人間関係、それから君の成功をお祈りしたんだよ」と言われる。
金曜日のお祈りは男性にとって非常に大切なもので
日に5回のお祈りとは別に、モスクに行って長い時間お祈りをする。
「へ〜ありがとね〜」
等と言ったが、それを女友達に話したら
「金曜日のお祈りは本当に大切なもので、普通会って日も浅い友達の為にそんなことはしない」
と、ものすっごい驚かれた。

この国では、恋愛だけじゃなく、やたらとドラマティックな事が起こる。
「漫画じゃないんだから」と思うような展開が巻き起こる。
何故かスーパーアイドルと一緒に飯を食ったり、日本人というだけで知名度があがったり。
私は美人でもなんでもないが、インドネシア語も英語も話せないのに来ちゃった日本人っていうのは
さぞ新鮮で物珍しいのだろうと思う。

インドネシア人は日本人的なところが多いと思う。
謙遜を重んじるし、お世辞を良く言うし、初対面の人に対して人見知りが強い。
なのに部分部分でものすごく積極的だったりする。
ますますよくわからない。

そして忍耐強い。
「彼女を手に入れるために1年間アタックした」
なんていう話はザラにきく。
そのくせセックスできるわけじゃないんだから大変忍耐強いと思う。
この国では遠距離恋愛は珍しいことじゃない。



|分かりにくい|

インドネシア人は分かりにくい。
隠し事が多い。
日本に縁が深い私の友達は「温泉大好き」だが、それを人に言わないらしい。
ジルバップをつけている子は家族と女性の友人にしか肌を見せられない。(イスラム教は肌の露出を良しとしないので、女性は顔の周りを覆い隠す布、ジルバップを巻いている人が半分くらい居る)
そして、その友達はジルバップをつけているから人には温泉好きを隠しているそうなのだ。
私「でも混浴ならまだしも、女性だけなんだから別にタブーじゃなくね?」
友達「クロもそう思う?私もそう思うんだけどなんか人には言いにくくて言えないんだよ」
私「そうなの?」
友達「インドネシアの友達に"温泉すごいよかったよ〜"と言われても、"ふ〜ん"とか言ってごまかしてる。本当は温泉に何度も入ってるのに!笑」
とのこと。
結局のところ、イスラム教の禁忌にしばられて黙っていることがたくさんあるらしい。
ただそれを本当に守っているかどうかは怪しいってこと。
「ずいぶん面倒くさそうなことしてんな〜」と思う事が多々ある。



|秘密|

インドネシア人はとにかくおしゃべり。
一人に話すと、ものすごく興味なさそ〜に聞くくせに、次の日には私の友達全員がその話を知っている。
そして話が大事になっていることも少なくない。
「なんでそんなにおしゃべりなの!!」と言っても
「これがインドネシア人だよ」と言われるだけである。
諦めるしかない。
この国では秘密事などできそうにない。
なので、結局みんな秘密にしてると思っていることでも、結局皆しっているのである。
「秘密」という言葉の概念をこの国ではよく見失う。
暗黙の了解とはこの国のために使う言葉なのかもしれない。




インドネシアの事は話せばキリがない。
ただ、この国で思う事がたくさんある。
あまりにも日本とかけ離れていて、それでいてそっくりだったりする。
あらゆる国からの影響を受けていて、それがごっちゃになっている。
インドネシアらしさがないのがきっとインドネシアらしさなんだろう。

きっとこれからインドネシア語を少しずつ話せるようになれば
また違うインドネシアが見えてくるに違いない。

この国は知れば知る程よくわからない。



2013年3月10日日曜日

first batik!!


ちょっと最近ごたごたしていてなかなか更新ないのですが
とっても嬉しかったので、アップップ!

買おうかなぁ。と思ってケチって買ってなかったバティックをついに手に入れました!
バティックとは…



バティック
バティック(Batik)は、インドネシア・マレーシアのろうけつ染め布地の特産品。インド、スリランカ、イラン、タイなどでも多く見られるが、インドネシア、マレーシアのものが最も多い。特にジャワ島のものが有名なため、「ジャワ更紗」と呼ばれることもある。
18世紀頃から作られるようになり、用途はサロン(腰巻き)、パレオ、スカーフ、ハンカチ、頭巾など様々なものがある。 2009年10月2日インドネシアのバティックは、ユネスコの世界無形文化遺産に認定された。
(wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF)



と、いうことでインドネシアではとってもメジャーな代物。
バティックのシャツは、見た目はとてもラフで
インドネシア人は日常的にバティックのシャツを着ていますが
正装にも使用できるので何かと便利。


今、ムサビから学生がワークショップに来ていて、その引率の助手さんたちが
なんとバティックのシャツを買ってくれた!!嬉しすぎる。
まじでめっちゃくちゃ嬉しいです。へっへっ

ありがとうございます!!!!!




バティックといっても、色々種類があるらしく
型押しのもの(チャップ)と手書きのもの(トゥリス)、それからその混合(コンビナシ)とがあるらしい。
買って頂いた私のバティックは手書きのものです。
左右の柄が違うのがすごいかわいい。
ちなみに、これは(たぶん)男用です。


既に結婚式に出席するために着ていきました。
生地は結構厚めなのに、私が日本から持って行ったどの服よりも涼しい。
やはりその土地に合ったものを着るのが一番全うだなぁと感じました。

これからバティックフル活用したい!

2013年3月5日火曜日

FOOD


ネシアでの飯は基本的に外食。
最近安定してきた一日の食スケジュールは

朝:コーヒーとパンか、ヨーグルトとフルーツ
昼:定食屋
夜:どこかのレストランか定食屋
のルーティンワークで、いい加減嫌になってきた。


インドネシア人のご飯の取り方っていうのは
日本人からするとびっくりするほどバランスが悪くて
大量の米と、大きめのフライドチキン一個で夕飯とかしょっちゅう見る。
それでいて皆痩せてるんだから、ちゃんと体質とか風土に合ってるんでしょうね。
それでいて、ご飯と一緒に激甘な飲み物を飲む。
油と糖分で太る体質の私は、インドネシアであまり飯を食わなくてもあまりやせないのはこのせい。
メキシコに1週間程行った時は、肉ばっかり食べていたのにかなり痩せて帰ってきました。
しかも、メキシコに居た時は体調もよかったし、ご飯も美味しかったし
わたしの体はメキシコに合っているみたいです。
(インドネシアとは本当に相性が悪いな...)


話は戻って、昼の定食屋は、とても家庭的なご飯が食えるので飽きない。
いつも同じ定食屋にいくので、おばちゃんが覚えてくれるようになった。
いっつも同じものしかおいてないが、オリジン弁当スタイルで選んで食べれる。
といっても、半分以上は辛いので、私が食べれるのはそれ以外のエリアのみ。
基本的にはお昼の時間に一番バリエーションがそろうように調整して作られているので
行く時間帯によっては、みたことのないものもある。


これで65円くらい。
まるっこい揚げ物は、厚揚げみたいなもので
中にもやしとかが入ってて、最近ハマってます。

これも同じ65円。
やっぱり厚揚げいれてます笑


このときは見たことないものがあったので、右のやつを選んでみた。
ちょっと凝ってるので、これで130円くらい。
肉類頼むと高い時で200円くらいいったりするが、
基本的には肉を食いたくないがためにこの定食屋に来ているので、だいたいいつもRp.7000で食べれてる。


ちなみに葉っぱにつつまれたものは、中身は鶏肉でした。
バナナの葉っぱですかね。
見た目は悪いが美味かったです。
多分、鳥の足の蒸し焼きかな。
唐辛子(本体食わなきゃ問題ない量)とショウガで味付けされてます。



レストランに行くと
インドネシア料理を頼めばボリュームもあって、大体250円程度。
といっても、TAXとサービスが入ると+15%はいくので
飲み物と合わせて結局500円くらいいってしまう。



で、外国料理を頼むと
もう、とにかく小さい。
この前なんかFISH&CHIPS食いたくて頼んだら

こんなんでてきた。



ちっっっさ!
駄菓子かよ。と思いながら食べました。



ポテトについてるマヨネーズとチリソース。
ちゃんとチリだと分かってるのに、ポテトのヨコについてると
ついケチャップだと脳が思い込んで、食べてしまって大変なことになった。
条件反射って怖いね。


そんなこんなで
外国の食べ物はチェーン店で食うのが一番リスクが少ない。
ということで
ドミノピザ。
Sサイズでひとり分、自分で買ってきました。
日本では、自炊大好きな私なので
ファストフードは自分で選んでは食べないのですが
この国にいると、ドミノピザがたまに神様に思える。




すっげぇうまかったです。
ホントに泣けてくるかと。



ちなみに、自炊といえば、
インドネシアの一人暮らしは、あんまり飯作らない人が多いみたい。
わたしのまわりのひとりぐらしインドネシア人のほとんどが
自炊というと、大体インドミー(Indo me)のインスタント。
会社の名前です。
Indoは印度じゃなくて、インドネシア人はインドネシアのことをindoと呼ぶそうで
meは麺のことです。
ミーゴレンのミー。
なので、インドネシアの麺会社ということですね。
インドミーは今年で40周年らしいですよ。
インドネシアが独立したのが1945年なので、インドネシアではかなりの老舗といえるのでは。


ほんとにどっこにでも売ってます。
ミーゴレン(焼きそば)タイプと、ソト(スープ)タイプがあって
多分私がしってるだけでも20種類以上の味があります。
すでに6種類くらいたべましたが、味の違いがほっとんど分からない(笑
チキン味が多いけど、私的には塩ラーメンに近いと思います。
値段は一個20円くらいだったかな....


作ってみました。ソトタイプ。
ズッキーニとトマトとしめじを入れて
一生懸命野菜を摂取しようとしてる私の懸命さが感じられます。
具を入れすぎて味薄くなっちゃったので、日本の友達がくれた味塩で対応。
塩専門店の塩らしく、「塩屋」というところのやつだそうです。
せっかく頂いたので、とりあえず2つだけインドネシアに持って来ていました。
「スープ塩」と「ガーリック塩」。

塩ばっかりすげぇたくさんくれたんだけどもらったときは「こんなにたくさん使い切れるかよ!っていうか塩なんか持って行けるかよ!」
と言い放ちましたが
本当に持って来てよかった!と思うものの1つです(笑
出汁にもつかえるし、まじ万能。
ありがとうございます。

ブログで使ってる写真をとってるデジカメも
いく前に友達が餞別でプレゼントしてくれたものです。

なんか、色んな人に色んなものをもらったり、してもらったりして
なんかもう
TOEFLなんかでつまづいてたらイカン。

と、
飯ブログを書きながら、結局話がTOEFLに戻る私でした。

3年ぶりです

ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...