2013年10月30日水曜日

人間っていいな



ネシアに住み初めて8月程。
住めば住む程、ネシアの汚いところが見えて来て
嫌になってくる。

ま、これは当然の事だと思う。

いや、むしろ、
今まで表面的には見えなかった嫌なところが見えてくる程、ちゃんと
「内側」の人間としてとけ込めてる、受け入れて貰えていると思うと悪い気はしない。
嬉しいくらい。

それでもやはり
知れば知る程
ネシアの文化とか、お国柄とか、宗教とか
色んな事の未来性っていうのが見えて来ないんですよね。
知れば知る程、「底が」見えてくる。
浅さを感じる。
矛盾が見える。
ジッパーが噛み合ない。

発展性の可能性っていうものを感じない。



でも、人間が面白い。



いつからこんなに人間に興味を持ち始めたのか
自分でもよく分からない。
もう、本当に人間というものが面白くてたまらないのです。

人の
家族構成
兄弟構成
職業
過去のトラウマ
親の教育
血液型
性別
病気

嘘の付き方

そういう一切合切、興味がある。
ああ、この人のこういう考え方って、過去のこういう経験から派生してるんだな。
とか
そういう、本人さえ分かってないところを紐解いてくのが
楽しくて仕方ない。

私は、わりかしコミュニケーション力があるタイプらしいのですが
まあ、これだけ観察してれば、そりゃ色々な人間の事について分かる訳で
どんなコミュニケーションをとればいいかといのも、多少分かっているのです きっと。

(ギリギリのラインを知りたくて、よく無茶して怒られますが)


もともとインドネシアは人間が面白いと思っていましたが
こっちでの生活に慣れてきて
その一部になってきていると感じているこのごろ。

あまりにも辛い出来事や、楽しい事とか、魅力的な事とかが
ここ最近1ヶ月で立て続けに起こって、
しかもその渦中に自分がいて、
というか巻き込まれて行くような形で身を置いている。
そして結構酷い風邪をひいていたせいもあって
なんだか現実なんだか夢なんだか、これらのことはどこに身を置くのか
そういうのが見えな過ぎてフワフワしている。

10月が終わりに近づいてきて
10月という月を、上手に思い出せない。


突然がっつり風邪をひいたのも、
きっとわたしの脳みそがヒューズしたせいに違いない。
夢見がちの現実主義者の私の脳みその中では
まさかこんなことが現実なわけがない…という議論が
脳内で繰り広げられているんじゃないだろうか。


でも、それもきっと1ヶ月後、3ヶ月後、1年後には
この非日常を忘れてしまう。
もしくは、日常になってしまう。
人間は忘れっぽい。

そういう風になってないと、辛い思い出が人を殺してしまうから
人は忘れる事が必要なように作られている。


だから
逆に
辛い思い出ほど、忘れたくない。
それこそが、私の人生に必要なものだと思うから。

だから
私は忘れないように
文字を毎日書き続けている気がする。


誰もが経験できるわけではない
ここでの生活。

ネシア人と、私との間だから生まれる毎日を書き続けたい。

2013年10月28日月曜日

過去の記事まとめ



私の仲のいい友達は知ってる人多いんですが
私、データをまとめるのが好きなんですよ。

ほとんど、趣味なくらい。

地図とかグラフとかデータとか好き。
無意味にクラスの子の誕生日をグラフ化してみたり。

でも、やり遂げた後は興味がなくなるので、このデータを使う事はないんですけど。
単純作業が大好き。


ま、そんなわけで

このブログの過去の記事が130近くなってきてわからなくなってきたので(ラベル分けしてるけど)
人気のある記事をちょこっとまとめてみました。
(10/27調べ。)


|タイトル|日付
概要


パンツの意義|2013/02/01
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
世の中にあるものには意味がある!
パンツの意味をインドネシアで理解した私。
この頃はまだ記事が短かった。


いんどねしあのふしぎ| 2013/03/18
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
インドネシアに住み始めて2ヶ月くらいのときの記事。
色んなテーマに分けて総合的に考察してみた。
抜群にアクセス数が高いものの一つ。
そろそろ「いんどねしあのふしぎ2」を書こうかと思ってる。


美容| 2013/04/13
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
全然たいしたこと書いて無いんですけど
ネシアで暮らす上で、日本とは違う美容の仕方を考えて見ている回。
タイトルがタイトルなので、直接飛んできちゃう人が多いいからのアクセス数なのかと。


続:恋愛事情| 2013/04/24
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
全ての記事の中で群を抜いて高いアクセス。
やっぱり、イスラム教という謎の宗教に対して
この辺の事情っていうのは気になりますよね。
単なる興味もあるでしょうけど、自分がその身を置いたときっていうのは
何をすべきか、何をしていいのか、何が普通なのか
そういう情報を求めている人が多いんでしょうね。


タイみやげ| 2013/06/03
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
うちのサイトに飛んできた人たちの検索ワードを見てみると
タイみやげに関することがいつもあります。
タイ 石けん
とか
タイ お土産
とか。
タイの石けんは安くていい匂いでお土産としては最高だけど、
石けんは量あると重いから持って返ってくるの大変だよね



愛についての証言| 2013/06/27
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
ネシア人男子(たまに女子)の人柄がよく分かる
大きな愛についての証言。
胸キュンした人はぜひぜひ。ドキューン


イスラム教を学ぼう| 2013/07
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これは4つともアクセス数かなり高し。

イスラム教を学ぼう|アザーン編
礼拝の前の呼びかけについて
イスラム教を学ぼう|礼拝編
礼拝の仕方について
イスラム教を学ぼう|タブー編
イスラム教のハラーム(いわゆるタブー)について
イスラム教を学ぼう|まとめ
うん、まとめ。

イスラム教は、日本人にとって謎だらけですから
知りたい人っていうのは多いみたい。
ちなみにタブー編が一番人気です。




うちのブログのある日の検索ワード。
「イスラムの人は年上の女が好き?」とか質問が生々しくて面白い。笑

ちなみに、人によっては年上の女はタブーで
ネシアでは、年上の奥さん、彼女っていうのは
私は今まで見た事ないです。
でも、私個人的な意見としては
年上の女好きなムスリム、
言わないだけで結構居る匂いがプンプンします。笑


女子な話| 2013/07/16、09/18
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女子な話
インドネシアでダイエットが出来ない理由を並べ上げて
へりくつこねてる記事。
女子な話 その2
外国で暮らす日本人の化粧品について。
どちらかというと、「美容」のその2っていう感じの記事です。

う〜ん、タイトルに「女子」とか「美容」ってつけるだけで
アクセス数があがるみたいだ。


そんな事言ったら怒られる| 2013/07/06
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
日本のパスポート、最強説

ネシアのパスポート不便過ぎなんですけど
という話。


必要なもの| 2013/07/24
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ネシアにくる人のために
持って来た方がいいものをまとめた記事。


犠牲祭3| 2013/10/17
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
これはまだ新しい記事ですけどけっこう人気。
写真が載ってる3が
犠牲祭の中で一番アクセス高いっすね。
……どうでした?




かなり記事溜まってきたので
たまには古いのも読んでみてくださいな。

7月は更新速度が高かったので
結構色々書いてます!

2013年10月26日土曜日

ミニ・コラム



うおおおおお

風邪引いてて溜まってた宿題やら何やらが
なんとか終わった……全然間に合いそうだ…よかった…つかれた…

今はどっと疲れているので
難しいお水の話はまた来週にでもするとして、
今回は、またちょこっとミニコラム。


最近全然写真撮ってないんですよね。
撮るといえばたとえばこんな
DIOがくれた
パンナコッタとか……
…すげー美味しかったけど。

そんなわけで大した写真ないんですけど
統一感もなく、長文の記事がかけるわけでもない写真達をまとめてお届けします。


 オチの家。
 今、バティック(ネシアの伝統的な染め物)のクラスとっていて
そこで友達になったオチ。
水曜日がバティックのクラスなんですけど
それ以外の曜日は私がネシア語のクラスにフルに出ているので、
全然作業が終わらない!
ので、バティックのチャンティンのセットを一式買いたいって話をしたら
オチが新品あるから売ってあげるってことで家に行ってきました。

皆でシェアして住んでます。
すごく、楽しそう。(私には無理だけど)
いつもジルバップかぶってて見えないオチの髪の毛が
茶髪のメッシュだと知り、ドキドキしました。

バティックは、来週出来上がる予定なので、またその時に色々書きます。



ワルイヨさんのバイク
「日曜に僕、ワークショップやるんですよ〜」
とかいって、前も後ろもテンヤワンヤになってるワルイヨさん。
足下にはこれでもかと袋に入った何かを詰めまくってる。
後ろのくっそ重い段ボール。
その紐一本じゃ、絶対落っこちると思いますが
頑張ってください!



日本食屋台

昼飯は最近基本的に屋台。
大体60円くらいで食べれます。
今回は初めての日本食屋台。
トラックの荷台をキッチンにしてるという優れもの。なんか豪華!
冷蔵庫も完備です!すごい!
当たり前ですが、ハエは他の屋台と同じようにブンブンとびまくってます。
値段も200円以上と高め設定。
私はチキンカツカレーを頼みました。
謎の盛りつけ、ワカメも含め
美味かったですよ。うん。



SOTO BATAWI

 パンダの好物で、最近私もハマってきているソト・バタウィ。
多分牛乳ベースのクリーミーなスープに
野菜と牛肉が入ってます。美味いっす。
風邪ひいてて何も食べたくなかったけど、薬飲まなきゃ行けないってことで
ゼーゼー言いながら買いにいきました。
ついでにこいつも。
この飲み物の名前、いつも忘れちゃうんですけど
生姜と砂糖を煮詰めた飲み物で、飲み終わった後、
色んな穴から汗がブワアッ
って吹き出します。
この時は、ココナッツ入ってるやつだったのでちょと飲みやすかった。



BUBUR KACANG

お外でドローイングしてるときに、
お腹空いたけど
周りに食べ物屋がなくてどうしようかなぁと思ってたら
カキ・リマのブブル屋さんを発見したので買いにいく。
ブブルはお粥のことで、ネシアでは普段からメジャーな食い物です。

カキ・リマとは、直訳で「5本の足」という意味。
屋台とか、屋台よりも小さい規模のものをこう呼びます。
というのも、屋台のタイヤが3本で、運んでる人間の足が2本の合計5本だから。

ネシアのブブル、結構好きなのですが
聞いた事がない、ブブル・カチャン。
カチャンって何だろ…と思ったが、買ってみたら20円くらいだった。
普通、ブブルは60円くらいなので、随分安いな…と思ったら
明らかに怪しい何かが…
イギリスの魔法書とかに
作り方載ってそう。
「い、いやだぁ〜なにこれ」
と思って、食ってみたら、甘い!
ひええと思ってたら、カチャンとは小豆のことらしくて
これはいわゆるオヤツらしい。小豆のお粥。
味は普通に小豆だったんだけど、この白いスープが(多分コンデンスミルク)
食べる気を無くした。っていうか小豆の量が凄くて
久しぶりに食べきれなかった。



おまもり
こっちに来てから、3つ目のお守り、作りました。
今回はDIOの誕生日に作った。
1、2個目を作った時は、布をどこで買えるのかがまだ分からず
ホームセンターでかわいい台拭き(笑)買って作ったけど
今回は、かなりグレードアップ。
布はちゃんと布屋で良いやつ買ったし
鈴まで付いちゃってます!へへっ

ヒモは、お守りにちょうどいい太さの紐が見つからず、ちょっと細目。
1、2個目で作ったお守りは「お守り結び」にしたんですが
この細さで作ると壊れやすいことが分かったので、
今回は「あわじ結び」!

ケータイに付けてくれました。



 お土産
バリからのお土産ーー!

皆のお土産って言うと、
だいたい木で出来たブレスレットばっかり。
お土産もらえるだけで嬉しいのですが
ブレスレットばっかりたまっていく中
違うもの貰えた時、新鮮!

これはバグースから、天然石!
私たちは天然石が好きで、よくその話をする。
喜ぶかな…わくわく と思って、
私が持ってる天然石コレクションの中から
アマゾナイトの天然石をバグースにお土産に持ってっていったら
バグースはラピスラズリをお土産に買って来てくれてた!
しかも
ネックレスにしたいから紐探さないと!って言ったら、
お古の紐までくれた!嬉しー!(でれでれ

私が友達の部屋のベッドで寝転がって本読んでた時に
バグースがやってきて、無言でわたしのシャツの袖に
急にこれを忍ばせて来た。
そして、私からのお土産を貰うときは
「クロ…こんなにプライスレスなものはない。すごく嬉しい。
本当にありがとう。」
って敬意を表する握手(握手をしてオデコに当てる)までしてくれて
すごく粋な子。

わたしはと言えば
「ひぎゃーー!ありがとおーーーー!うれぴーよーーー!」とか
下品な喜びかたしか出来ないので
いつも、バグースの喜び方にすごくドキドキする。



 お土産2
これはお金持ち・イリアスからの石けん!ヤィ!
これもバリから!
高そう!飴みたい!いい匂い!
石けん大好きなので、嬉しい。しかも3つも!

この石けんが3つ入った袋を後部座席から出して、
「これ、クロにお土産なんだけど……」
と、なんか申し訳なさそうにしてるので
「ピギャー!!貰っていいの!?」と聞くと
「ごめん、ラッピングしてなくて…」と。

そんなこと気にしなくていいのに…
か、可愛いじゃないか…

「クロの好きな匂いが分からなくて3つ買ったんだ。」
とか、ネシア人からそんな慎ましやかな台詞を聞いた事が無かったので
胸キュン。
オレンジとレモンとグリーンティー。
今レモン使ってますが、柑橘系好きな私は超嬉しい。


「クロはいつもラッピングしてくれるから。」とイリアス。

これ、日本でも昔からすごい言われるんですよね。
モノを貸すにも返すにも、何かあげるにも
絶対に私は袋に入れたりラッピングするらしいです。
そして、いつもそれをポジティブな感情で指摘してもらうことが多い。
自分じゃ全然気にした事ないんですけど
これって、癖なんですかね?

2013年10月21日月曜日

お水 1


結構ひどめの風邪をひきまして。
まだ治ってないんですけど、昨日ドクターに薬貰いに行ったので
今は、なんとか大丈夫です。
ただ、貧血が悪化したみたいでひどい。

明日とかにまたぶり返したりしたら食うもの買いに行けないと思って、
授業も1限で終わった事だし、
Riau Janctionにある輸入食品を扱うYOYA MARTというスーパー行ってきました。
食材を色々買って、レジ行くかと思って、ふと横を見るとお水が。
あれ…そういえば、貧血にエビアンがよかったんじゃなかったっけか?


(…と、この時思ったのだが、
エビアンが効くのは偏頭痛であって貧血ではない。
でもこれを思い出したのはスーパーで買い物したあとだった。)


日本にいたときに夜中に偏頭痛が酷くて耐えられず
ケータイで調べたところ偏頭痛に効くのがマグネシウムだと知り、コンビニへ。
麦芽なんかにマグネシウムが多く含まれていると分かったので
コンビニに売っている、いわゆる女子が食べるような軽食(ソイジョイとかオールブランとか)を
手に取ったあと、豆乳をゲットし
水も買うか。と思ってなんとなくエビアンを見てみたら
マグネシウムの含有量がバカみたいに高かった。
豆乳とかソイジョイの比較にならないくらい。

これは、エビアンが硬水なせいである。
日本人が苦手な硬水、まぁエビアンはだいぶ飲みやすい部類の硬水ですが
軟水と比べて、栄養価が高いんですね。
値段も高い。
300mlくらいのボトルで他のブランドの500mlと同じ値段する。

そんなわけで、この時は、エビアンに沢山含まれているハズの成分が
たしか貧血によかったはず!と信じ、エビアンを探した。
だが、見つからない。
日本でよく見かける輸入のお水といったら
エビアンとボルビックとクリスタルガイザーってとこですかね。
それらが全くない。

インドネシアは水道水が飲めないので
売ってるお水と言ったら安ーいものばかり。
コカコーラ社のアロハ(日本でいうイロハス)か、AQUAぐらい。もちろん軟水。
左の19Lのウォーターサーバー用ボトルは、毎日使ってます。
左から3番目のが600mlで一般的。
600mlのボトルでたしか30円くらいです。

あれーっ硬水ないのかな
とおもっていたらやっとあった、瓶に入ったちょっと高価そうなお水、EQUIL。
見た事ないがスイスの会社らしい。
栄養素を確認してみると、うーん、マグネシウムとカルシウムしか英語分からないけど
なんだか沢山入っている。
12,000ルピアくらいだったので、100円くらいです。

大分飲みやすかったし
エビアンに比べると、マグネシウムもカルシウムもだいぶ含有量低いけど
普通の水飲むよりは体によさそう。

この国にきて、今まで嫌いな食べ物が異常に食べたくなるという事態がよく起きるのは
体に必要な成分が足りていないという危険信号だと思っているので
可能な限り色んな栄養素を幅広く摂りたい私。

そして初めて栄養素の英語を学ぶ機会になったという。
翻訳機にかけた時に
謎のSodium(ソジウム)の正体がナトリウムで
Potassium(ポタシウム)がカリウムだと知って
えっ、でも、ナトリウムの元素記号ってNaでカリウムってKじゃなかったか!?
と思ったら、元素記号というやつはドイツ語だそうで、英語じゃないらしい。
日本人が覚えているのはどうやらドイツ語。

そんなわけで、変なところで勉強になっちゃいましたが
水ね。
日本って恵まれてるなーっていうか、日本人エラいなー
って思う事ってよくあるが、
意外と目を向ける機会がない、水。
日本は水も凄かった。
今回は水をちょっと見てみたい。

そんなわけで続きます。

2013年10月19日土曜日

ネシア人の名前


最近、
インドネシア人の名前についてちゃんと考えるようになった。

今までは、ネシア人の名前が長過ぎて、そんなこと考えてる余裕無かったんだけど
最近、だんだん慣れてきたっていうのもあるし
ちょっと考える機会が何度かあった。

それは、私の友だちがどんどん妊娠し始めて来たから!(変な日本語)

ネシア人は大抵
muhammad ムハンマド
とか
Lukman ルクマン
とか
Satrio サトリオ
とか
Agung アグン
とか
この辺の名前が多いのです。
宗教上の人物や英雄などから名前を取っていたりしていて
ある程度"メジャーな名前"とか
"地方っぽい名前"っていうのがあるんですよ。
たまにアラビア語からもらってきてたりとか。
さすがに、地方っぽい名前は、私にはまだ区別がつかないのですが
muhammadあたりは本当に多い名前なので分かる。

でも、ネシア人の名前っていうのは
まず
名字が無い人が多くて
それでいて
大体3つの名前があるんですね。(決まってるわけじゃないですけど、平均的に)

私の友達、パンダは
プラナンダ・ルフィアンシャ・マラサン
といって
3つの名前を持っています。
彼はかなりの例外で、マラサンの名字を持っています。
まぁ、でも大体皆、名前はこういう感じ。

妊娠してる子に
「名前何にするの?」
とか話していると、皆まだ決まっていなかったんだけど
「そういえば、君の名前ってどういう意味?」
って流れになって、尋ねると
大抵皆、自分の名前の意味を知らないんですよ。

「あんたの名前ってどういう意味なの?」
「最初の二つの名前は、たしかお母さんが尊敬する人の名前だかなんだかで
最後の名前は確か"最後の"っていう意味、たぶん。」
「…超あやふやだな」

これなんかはまだ良い方。
他は皆
「え、なんだろう。知らないや。」
で終わる。

日本人からしたらあり得ないことですよね。
自分の名前の意味を知らないとか。
親に聞いても「よく分かんない」って答えられるらしいんですよね。
どういうことなのかさっぱりわからない。
もしかして、意味じゃなくて「音の響き」が大切なのかなと思って
そういうのを聞いてみたりもしたんですけど
全然そういうことじゃないらしい。
意味がもともと無いらしい。

しかも、ちゃんと名前の意味を知ってる人から聞いても
皆、すっごい変な意味だったりするのでびっくりします。

この前DIOに名前の話をしていたら
お母さんの名前の意味はちょっと忘れちゃったんですけど
お父さんの名前の意味が「眉毛(!!)」なんですって。
でもって
DIOの名前は
ディオの名前は
ディオラフマン・ヌル・イッヒサン

ヌルは、「光」って言う意味で
「DIO」はイタリア語で「神(!!!!!)」なので
なんだかもうわけがわからない。
「眉毛から神が生まれたんだね!」とこの前超爆笑しました。

人の名前って、
親の「望み」とか「願い」が込められている一方で
時にはただの
「親のエゴ」
にしかならないって私は思っているのですが
どちらにしろ、人の名前っていうのはすごく存在が大きい。
私はそう思います。

なので
すごく、価値観が揺るがされています。
今、とても。

こういうのって、漢字文化の人間だから理解できない
感覚なんだろうか。
漢字は意味を複数とれるから、意味が直接的じゃない名前も多い。
だけど、1つの文字(例えば英語)しか使ってない国は
全部直接的に説明できちゃうわけで、だからこそ日本人的な名前の付け方ができないんじゃないか。

自分の名前の意味を知らなかったり
そもそも意味がなかったりするのに
ネシア人が自分の名前に執着がないかっていうと、そうでもなくて
この辺はまだまだ勉強しがいがありそうです。

2013年10月17日木曜日

犠牲祭3


前回・前々回に引き続き、イドゥル・アドハについて。
まだ読んでいない人は、前々回の「犠牲祭」を先に読んでください。
ご興味があれば是非前回「犠牲祭2」も。

直接的なと殺の写真があるので、別リンクにしました。
読んでほしくて書いているので、読んでほしいのは山々なんですけど
こればかりは苦手な人の方も多いと思いますので
無理そうな人は見ないでください。


では、こちらから→どうぞ
(別窓で開きます)

2013年10月16日水曜日

犠牲祭2


前回に引き続き、イスラム教の犠牲祭、イドゥル・アドハについて。

早速イドゥル・アドハの写真を載せようせようと思ったのですが、前置きが長くなりすぎたので、パートを分けて「犠牲祭3」の方で写真を載せることにしました。
今回はその長くなりすぎた前置き「と場」の話を。


私は、東京で「と場(家畜などを殺して精肉にする所)」を見学させてもらえる機会があって行った事があります。工業地帯で育ち、動物が肉になっていく過程を見た事がなかった私は「見たい」というよりも「良い機会だから」と思って行きました。見学の前まで「たぶんこれ見たらしばらく肉食えなくなるだろうな」 と思っていたのは私だけではないらしく、皆も同じように思っていたのは後になって分かる事です。結果的に、私たちは、見学後にビーフシチューを食 べに行きました。

なんというか、
見る前よりも肉に対するありがたみっていうのを、前より深く感じたんですよね。肉だけじゃなくて、そこで働いてる人とか、牧場の人とか。「有り難み」っていうと安っぽく聞こえてしまうかもしれませんが、単純に「残さず食べよう」とさらに思うようになったというか。
面白い事に、見た人間全員が同じ感想だったんです。ビーフシチュー食べながら「牛って美味いなぁ」って、牧歌的にしみじみと感じたんです。
あれは今思っても、ものっすごくピュアな感情でした。


見学から帰って来て、この感情を他の人に言葉で説明しても、
「うわぁ〜!「え〜やだ〜!」
とか言われてしまうので、こればかりは見た人しか理解できないと思うのだけど、それを分かった上でなお言葉で説明しようと試みるならば、東京のと場で見 たものは全然「グロさ」とはかけ離れていて、そこに居た職人さんたちの手さばきが本当に見事で、感動するくらいでした。

もちろんその死んで行く様は「かわいそう」なのだけど、それ以上に色んなものにありがたみを感じる。


「いただきます」の言葉の意味が直感的に理解できる。
そんな感じだった。


牛のと殺には、鉄の筒のような道具が使われます。この筒には槍のようなものが入っていて、衝撃が加わるとその槍が出てくる仕組みらしい。それで、牛の頭をガツン!と叩くと、牛が倒れるんです。あの巨体が一瞬でズドーンと倒れる様は圧巻。
動き回る牛の頭に正確に槍を打ち込んで行く。すごいです、あのテクニックは。数ミリずれただけで牛は死ぬことが出来ず暴れてしまうそうです。目の前にどんどん運ばれてくる巨大な牛をその筒一本で仕留める。これは本当に職人技としかいえない。
静物デッサンやった事ある人(特に最近)は分かると思うんですけど、牛骨モチーフの頭に穴が空いてるのは、そういう訳なんですよね。

そこからはもう早くて、ベルトコンベア式に運ばれ、皮を剥ぐ人と、肉を切り分ける人と、内蔵を分ける人とで分かれていて、機械的な美しさと職人さんの技の巧妙さが相まって圧倒されました。

本当に、見て良かったなって思えた経験でした。
今でも強く、そう思います。


そう、そんなわけで
私は、このイドゥル・アドハを
楽しみにしてたんですよね。

でも、結果から言うとね…

貧血で立てなくなりました(笑)。

頭では理解してるんだけど、多分体がついて行ってなかったんでしょう。
血の匂いとかにやられたのかもしれない。
捌かれてくのを見て、自分の中で血の気が引いて行くのが分かり、倒れこそしなかったものの顔面蒼白になって、立っていられなくなった。 


インドネシアのイドゥル・アドハはね……
東京のと場で見たそれとは全然違いました。


東京のと場で見たものは、非常に洗練された鮮やかな技が繰り広げられる、まさに「職人さん」と「機械」の世界だったんだけすけど、ネシアのそれは、ものす ごく生々しさに満ちあふれた、なんていうか、そう……「犠牲祭」なんですよ。「犠牲」にする「祭典」。目的は「捌く事」ではなくて「犠牲にする」ことに重きが置かれている。
そこには私にとって残酷さがあって、なんというか上手く説明できないけれど、食用にするために必要なプロセスではない行程のように思えました。


そんな、イドゥル・アドハで動物たちがと殺されていく様を見ながら強烈に思い出したのはスルバランの「神の仔羊」。それはやはり目の前に写る「犠牲」の姿が色濃かったからなのでしょう。


 『神の仔羊』 フランシスコ・デ・スルバラン

スルバランの絵は、ベラスケスに比べるとなんかパッとしないというか印象に欠けていて、好きな作品あまり無いのですが
この絵だけは私にとって別格。
なんか、神を信じていない私が言っても説得力ないですけど、ものすごい神々しさがあるんですよね。
「ラス・メニーナス」とこの「神の仔羊」が観たくて行って来たプラド美術館では、事前に図録で見た感じよりもなんとなく違和感があった。
「なんかすごい中途半端なサイズだな」と思ってちょっとモヤっとしたんですけど、
この半端な比率というのが自分の中には存在してこなかった比率なので不安を煽るんです。
「従順」という言葉がしっくりくるような、
この明暗の対比がすばらしかった。

この絵を最初にプラド美術館で見たあの
なんとも言えない感情を思い出す。




というわけで訳で、
興味のあるかたは

次で、どうぞ。

2013年10月15日火曜日

犠牲祭


※ 今回は犠牲祭の写真は無いのでご安心ください。



そう、長期休暇最後の日、イドゥル・アドハ / Idul adha。
どうしても見たかったんですよね。


イドゥル・アドハとはなんなのか。
簡単に言うと、お金持ちが牛やヤギを買って、普段肉が食べれない貧しい人たちに施す日です。
大人の事情で重複内容の記事が書けませんが、詳しく知りたい方は「まくびー」さんの方で書かせてもらった「犠牲祭」の方で読んで下されば幸いです。

そんなわけで、
イドゥル・アドハ。
別に1人で見に行ってもよかったのですが、イドゥル・アドハはモスクで行われるので(全てではありませんが)、非・ムスリムの私は躊躇する。
皆に「イスラム教徒じゃなくても大丈夫だよ」と言ってもらっても不安なもんは不安です。

何人か誘ってみたけれど、
子供のときに犠牲祭を見たショックで現在までお肉が食べれなくなっちゃった子とか、
キリスト教徒なので参加する必要もないしあえて見たくも無いっていう子とか、
見たくないんだけどホストファミリーに強制的に連れてかれちゃうから一緒に行けないとか、
なかなか前日まで行く人が見つからず……。


もう1人で行くかなと思っていたところ、前日になって
「あ、そうだ。この子なら絶対一緒に行ってくれるな」
と思い、ジワに連絡。すると
「クロ、明日はお前のKATANA(刀)をもってこい。明日は血が流れるぜ~~!ウヒヒィ!」
と返事が返って来たので
「なんなの、あんたバカなの?」
と返したが、とにかく一緒に行ってくれることに。


前日の14日、夜7時頃から、いつもなら10分程度のアザーンが鳴り止まず、朝の2時か3時くらいまで何時間もずーーーーっとやかましかったのですが、後で聞くと、それはアザーンではなく、クルアーンを最初から最後まで朗読していたそうです。
インドネシアでは Mengaji( “クルアーンを読む” の意)というそうで5時間も6時間もかかるらしい。今回のイドゥル・アドハを含め、イスラムイベントの日は前日からクルアーンを流すのだそうです。




というわけで、15日、犠牲祭。


2013年10月15日(火)
朝の6時~7時まではムスリムにとってお祈りの時間。その後に犠牲祭が始まります。
朝6時半にジワから「起きろ〜!」と連絡がきて目が覚めました。

さっさと着替えて外に出て、いつものように乗り合いバスのアンコットに乗ろうとするも道路が空っぽ。いつもならば早朝から凄まじい交通量の車なだけに異様な雰囲気。


見ると、道が封鎖されている。ロープの向こうには、たくさんのムスリムが道路に。
みんなでムアッジンのお説教を聞いている。




私はパッと写真を撮っては、隠れるようにしていたのですが私はめっちゃくちゃ目立っていました。ありがたいお話を皆で聞いているのですが、色んな人がちらっちらこっちを見て来る。

「こ、このロープって超えていいのかな?」
「ムスリム以外入っちゃ行けなかったりする結界的なものだったらどうしよう?」と大変悩みましたが、ここを通らないと相当な遠回りを強いられるので思いきって入ってみる。
入ってみると、ロープの外からはよく見えなかったけれど、男性の群れの後ろに女性がずらっといるのが見えた。
やっとその群れに参加をしていない人を見つけ、「こ、これ渡ってもいいんですか?」と聞いた上で女の人の前を通過。



内心ドッキドキでした。1000人以上は居たのかな。

とにかくアンコットが動いていないので歩いて学校まで。
車もなくこの通りすっからかんで、空気もとても澄んでいて散歩には最高でした。非・ムスリムであろう人たちがここぞとばかりにポタリングを楽しんでいる様子も見れました。

いつもと景色が違うー!

大学についてみると、大学もこの通り。
大学の目の前にも大きなモスクがあるのですが、モスクに入りきらないものすごい数の人々が学校に集まっていました。


7時20分頃、やっとお祈りが終わる。

ジワと落ち合って、ひとまず朝ご飯。
朝ご飯を食べた直後にと殺見て吐かないか不安になりましたが、貧血で倒れないかの方が心配だったので、とにかくご飯をしっかり食べました。

朝食を終えて、すぐ裏手にあるモスクまで移動。
そこには牛やヤギが、のほほんとそこにいました。


この子たちがこの後お肉になります。

ひとまず今回はこれで。
続くよ!

2013年10月11日金曜日

まくびーブログ



うん
宣伝です!

前にもちょっと書きましたが
今、このブログとは別に
インドネシアに関するブログを書かせて貰っています。
有り難いことです。

株式会社まくびーインターナショナル様のブログ
「まくびーず」で
ホワさん という名前で書かせて貰ってます。



株式会社まくびーインターナショナル様の

まくびーず」ブログ。


こっちではクロなので
向こうではホワ(イト)さん。


私のブログはアフィリエイトもつけないし
特に情報提供するようなブログでもなく
ただ日々を綴っているだけなのですが
まくびーさんでは
多少なりともお人様の役にたてばいいなーと思って
書かせて頂いてます。(ほんとかよ)


なので結構テイストは違いますが
情報求めてこのブログに間違ってやって来てしまった方は
是非まくびーさまの方をチェックしてみてください。
このブログよりかは多少タメになること書いているつもりです。


ブログの更新は曜日ごとに担当の方が違っていて
私以外はまくびーで働いてる方達なのです。
毎日違う人が書いたブログって
なんか楽しい。

私は毎週水曜日担当だったのですが、
12日、今日から土曜日担当になりました。
土曜日っていいよね…!給食食べずに家に帰える土曜日…好きです。

今日で13本目のブログになります。
今回のネタは「イドゥル・アドハ」。犠牲祭についてです。
私が元気な限り毎週ちゃんと更新してますので、
よかったら覗いてみてください。


カテゴリーは「インドネシアレポート」から
メンバーで探すときは「ホワさん」で、記事が読めます。

よろしくどうぞ!

2013年10月10日木曜日

美しいもの メモ


日本語って、いつまで経っても難しいですね。

そう、美しいもの。

上手く写真がまとまらなかったので
また機会があれば追加するかもですが
ここ最近の美しかったものを。


うら若き社長。
最近貫禄でてきました。
いつも頑張ってる姿が素敵です。
基本的に子供って嫌いなんですけど。
美形に育つ将来が
安易に想像できるこの睫毛。

教室で授業中でもおかまい無しにやってきて
いつも寝るネコ。

ミラー越しに覗き見る愛。


ビーチのちいさな主。
友達がくれたお土産のポストカード達。
手書きの8ビットがなんとも愛おしい。

美しかったので
撮らせてもらった下級生の男の子の髪の毛。
最初からそこが髪の毛の収まる位置だったかのように
綺麗に収まっています。

試作で作ってみたデスケル
(デッサンを書くときに構図を決める道具)
のフレームに
イケメンを収めてみる。
あまりにも完璧な構図とアングルで
撮った私がびっくりした。
まるで石膏像。

2013年10月9日水曜日

略語


私は
言語にさほど興味がなかったので
全然詳しくないのだが
エラそうに言わせてもらうなら
俗に大人達がいう
"若者言葉は、わけがわからん。"
という言葉。
それは、若い人たちだけが理解できる新しい言語として
私は認めていいと思っている。


私が中学生くらいのときに、ギャル文字というのが流行った。

ぉレ£∋ぅ⊇〃±〃レヽма£(wikipediaより引用)

…読めますこれ?


おはようございます

らしいです。

ぉ レ£ ∋ ぅ ⊇〃 ±〃 レヽ ма £

お は  ヨ う   ご    ざ    い  ma す

ってことですね。
私の書き文字もよくギャル文字だと言われるのですが
ひとつの文字、たとえば「は」を「レ」と「£」で部位で区切って
あえて面倒くさい文字にしているのがギャル文字。

私の書き文字も、
文字と文字の間と、一つの字の部位間の隙間が同じなので
まるで一つの文字が二つに見えたり、二つの文字が一つに見えたりします。
正直、読み返したときに、
たまに自分でも読めないこと多いです。

若い人なら、頑張れば読めるんですが
年寄りだったら、まぁ絶対理解できないこの言葉。

あるコミュニティで発生して
そのコミュニティ内で特化して使われる言語なわけですね。
基本的にはルールを知らないと読む事ができない。


普通こういう文化は略字の方が多いと思うのですが
これは、逆に文字数増えてるがな。



インドネシアは、本当にめっちゃくちゃ略します。

例えば、メールなんかのやりとり。
今どこにいるの?はkamu di mana?なのですが
km dmn

dmn
まで略しちゃうことがほっとんど。

つまり母音を全部消しちゃうんですね。

terimakasih (ありがとう)は makasih(どうも〜)
からさらに
mksh
まで略せます。
突然メールで
mksh
って来たら、なんかの暗号が送られて来たかと思うよね。

というのも、インドネシアの文化は
短い会話を好む傾向があって
全然興味なくても、
どこいくの? とか どこいるの?っていう事を聞いてきます。
いわゆる、決まり文句っていうやつです。
絶対聞くのが分かっているからこそ
母音を略しても理解できるというわけ。

私はあんまりこの略し方が好きじゃないんですよね。
日本のギャル文字みたいな、愛を感じないんですよ。
ギャル文字は、馬鹿みたいだけど
私は愛をすごく感じるんですよね。

そこまで手間かけて、使いたいのか!と。
感動すらします。本当に。

ただの略語になっちゃうと
事務的に話されている気がして。
単にカロリー消費を控えたいだけな気がしてならない。
ネシアでは目上の人にメッセージするときでも、略語は結構使われます。
プルサ(いわゆる携帯電話のプリペイド)のコストをおさえるための一手段なのかもしれないけども。

すっげー昔に
「チョベリバ」
が流行った時がありましたよね…
もう死語だけど。
超ベリーバッド。
という
超もベリーも同じ意味だよ。とツッコンでやりたくなる変な言葉です。

もっと古いと、「モボ」とか「モガ」とかもありましたよね。
モダンボーイ。モダンガール。
なんなんだそれは!!!!!笑
日本人の、こういう言葉の遊び方、
私はすごく好きです。


略称じゃないけども
「ガラパゴスケータイ(フィーチャーフォン)」で知られる、ビジネス用語の「ガラパゴス化」という言葉。
日本が発祥らしいのですが、ホント言い得て妙。
こういう、言葉を組み合わせて考えるのって日本人得意なんだと思うな。
特に外国語に対して顕著に現れるんだろうか。
チョベリバ も モボ も ガラパゴス も 英語。

造語はアメリカ人の方が得意だと思うけど。



願わくば、私が20年、年をとった時に
「ったく、最近の若者は変な言葉使いやがって…」
と言いたいものです。

それは日本の若者に、若者達のための新しい言語が存在しているということだから。


最近、本当に
日本語の「あそび」の幅広さに気付いてすごく感心する。


インドネシア語は、地域ごとの言語(文字も違う)が魅力的な国だと思うのですが
何百とあるらしくて、スンダ語以外全く把握できていないので
この話はまたいつか。

2013年10月6日日曜日

言語の力


最近、DIO(ディオ)君とよく話をする。DIOはインドネシア人で、バンドンの生まれなのでスンダ人でもある。当然、母語はインドネシア語とスンダ語(ネシアの地域語)ということになる。
英語も非常に堪能で、フランス語も勉強しており、アラビア語も読めて、日本語も私から勉強中という、語学オタクである。もはや「何リンガル」なのか分からない。それでいて外見がギリシア彫刻のように美しいのだから困ったものである。(しかもDIOはイタリア語で「神」であるからもっと困ったもんである。)


彼自身、何故言語に強い興味を示しているのか自分でもよく分かっていないらしい。ただ、他の国の言葉を学びたいという強い欲求だけがあるという。

その、彼自身が気づいていない「欲求のワケ」に私は気づいてしまったのである。




それはDIOに「日本には ”笑い方” に関する言葉がすごく沢山あるんだよ」と教えていた時だった。ディオが「へえ、そうなんだ。エスキモーの言葉には雪を表す言葉が沢山あるらしいよ。雪は、彼らの生活にとても重要なものだから」と言うのを聞いていた時だった。



あれ? 彼がどうしてこんなに他の言語を学びたいかって
" 自分の気持ちを的確な言葉で表現したいからなんじゃないのか?
それが、インドネシア語では叶わないからなんじゃないのか? "

と気づき、DIOに伝えると
「 That's iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiitt!! それだーーー!!」と大興奮。
「僕は君に出会えた事を神に感謝したい!Oh my god!」


ある特定の言語で特別な言い回しや言葉を持っているということは、人間の共通意識にあるものではなく、その国や地域の独特の文化に寄与しているのではないか。と思ったのだ。
彼らはそれを使いこなしているはずだし(でなければいつか ”死語” になる)、それを使い分ける必要がある文化や教養を持っているということ。


「フランス語は愛の言葉なんだ」と教えてくれたのはDIOだったけど、まさしくそういうことなんだ。フランスには愛を表現する言葉が他の国よりも沢山あるから、彼らは自分の気持ちを他のどの国よりも詳細に表現できる。そして、それを使い分けるだけの意味や価値があるから存在している。
日本語はフランス語のようには愛を表現できない。だからフランスの映画に出てくるその甘ったるいキザでロマンティックな言い回しにドキドキしたり、逆に上手く理解できないのである。「僕のかわいい小鳩ちゃん」と言われても「こ、コバトちゃん!?!?」となってしまう。ただ翻訳しただけでは理解できない。それは私たちの心に「小鳩ちゃん」の要素が育っていないということではないのか。


「なんで女の子っていうのはこんなに複雑なんだ!! 」嘆くインドネシア人男子に向かって、「日本ではね、 "女心と秋の空" って言ってね、それだけ移り変わりやすいってことなのよ」などと言ったところで、一生待っても秋が来ないインドネシア人にはそれは理解できるものではない。




こうした事は全ての言語で起こっているのだと思う。
つまり、言語にはそれぞれ何かを表現・伝達するのに特化した言葉を持っている。

それはもし、全世界の人が全世界の言葉を理解できるとしたならば
それぞれに特化した言語の特徴を活かす事で一番思いが伝わりやすいのではないかと思う。

プレゼンテーションは英語で話し、
情緒を表現したいときは日本語で話し、
情熱を表したければスペイン語を使い、
愛を伝えたいときはフランス語を使う。



イスラム教という宗教がどうしてここまで大きな宗教になれたかということも、これで説明できるように思う。それは、「アラビア語」が持つ力だと思う。
アラビア語は、厳かな雰囲気を持つ「音」を持っていて、その音は他の言語では出せないという。イスラム教の聖書「クルアーン(コーラン)」は当然アラビア語で書かれてて、クルアーンをアラビア語で読むだけで、アッラーの偉大さがその教えが「音」で理解できるのだそうだ。他言語を母語とするイスラム教徒は、アラビア語の意味が分からずともその音を読む事ができる人が多い。現在多くの言語でクルアーンは出版されているものの、ムハンマドはこれを禁止していたのはそういった理由からなのだ。(実際翻訳されているのは "注釈本" という体裁をとって出版されている)
アラビア語の母語話者が少ないにも関わらず、ここまでイスラム教が大きな宗教であるのはアラビア語という言語の力が非常に大きいと思う。


だから、DIOの中には、伝えたい感情や気持ちがずっと存在していて
その感情を的確に表す言語を探していただけなのだ。

彼は、どんな伝えたい事があるんだろう。

2013年10月4日金曜日

ビーチ


例にならって
私の日々の予定というものは、周りのインドネシア人によって決まっていく訳で。

この前家に居たときに
「明日僕の会社でビーチ行くけど、クロもくる?」
ってメールがきた。
正直いうとインドア派な私は面倒臭さの方が気持ちとしては勝る。
結構面倒くささと、日焼けの予防の面倒臭さと、あらゆる面倒臭さを考えた後に
ビーチか…
と考え、自分じゃ絶対行かないから人が誘ってくれた時は行くか。と思い
「行く」
と返信。
朝の4時に出発するから朝の2時に迎えに行くね。と連絡がきました。

…2時って朝かなぁ?


そんなわけで友達の小さな会社(ほぼ全員知り合い)に行ってみると
皆の持ってるバッグがやたらデカいので
「荷物多くね?」
と思い、ある不安がうちの脳裏をよぎる。
「もしかしてこれ泊まりか…?」
と、誘ってくれたパンダに聞いてみると
「ビーチ行くんだから泊まりは当たり前でしょー!」とのこと。
もうこの時点でうちは帰ろうかな…と本気で思いました。

誘ってくれたのは本当に嬉しいし有り難いことなんだけど
この地で出不精の私には、ビーチという言葉だけで重い腰を一生懸命あげて来たのに
まさかの泊まり。
め、面倒くさいことになった…と思いながら
テンションあがらないまま4時間かけてビーチのあるスカブミへ。


社員旅行的な位置づけなので、費用はタダとのことは知っていたんだけど
ホテルじゃなくてヴィラみたいなところ。
と聞いていたので、たぶん汚いところなんだろうな…と凹んでいたら
ヴィラに着いてみたら突如テンションがあがった。
なにこれ素敵なんですけど!
写真じゃこの良さが上手く伝わらないのがなんとも悔しい。

デカい別荘みたいで、オーナーが住んでいる1階以外の2、3階を使う事が出来る。
天井高くて、けっこう綺麗で
インテリアも全然普通で(褒め言葉)
ヨッホーーーーウ!!とテンションあがりまくり。

そして、この写真を撮ったときはまったく気がつかなかったけど
よく見たら友達のリンバがピースしてて笑った。

\ ピース /

魅惑の女子部屋
部屋がたくさんありました
ベランダもたっぷりスペースあって気持ちがいい
3階のリビングに繋がってる階段。
わくわくする
絵になる。

これで一泊一万円ほどだそう。
もちろん一人ではなく一家を一泊で一万円なので
かなり安い。
ちなみにダブルベッド(セミダブルかなこれ?)が全部で5個あったので
10人は確実に泊まれます。
ま、今回20人以上いたけど。

もともと肌が黒いのでネシア人たちは誰も日焼け止めを塗らない中、
一人で日焼け止めをこれでもかと塗りまくり、いざビーチへ!

だんだんみえてきた!

うおー!
ぬおー!
すげー透き通ってて美しかった!
正直波が強過ぎて、泳ぐっていうよりかは完全にサーフィン向けのビーチだったけども
こんなに美しい海を日本で見た事が無かったので超はしゃぎましたとも。
はしゃぎましたとも!

たくさんのビーチがあるネシアなので
さすがに現地民はビーチ慣れしています。
こんなに美しいビーチを前にして、
この余裕の男達。

ま、でも私を含めて何人かは
速攻飛び込みましたけどね。

日の強いうちは、木陰で皆でお昼ねして
少し日が落ち着いて来てから皆でサーフィンやりました。
人生初サーフィン。
ボードに乗れなくて成功しなかったので
なんかデカいビート板でプカプカしてました。
ビート板でさえ上手く使えなかったんだけど
一度だけ、たった一度だけ
「波に乗れた」っていう瞬間があってその時は沖までサーーーーって流されて行ってすごい気持ちよかった。

夕焼け。

ビーチの後は皆で天然温泉へ。
管理されてないので暑かったり冷たかったり安定しない温度の温泉だったけど
そこがすごく自然っぽくてよかったというか。
みんなでぬくぬくしながら浸かっていました。

やっぱり温泉いいな~
中央にほんのり見えるの分かりますかね。
源泉が吹き出しています。
フラッシュたいたら雪みたいになった。

そんなわけで
行く前に思っていたテンションの低さとは裏腹に
超満喫して帰って来ました。
ビーチから温泉の流れ、最高。

行ってよかった~!!

3年ぶりです

ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...