2013年10月30日水曜日

人間っていいな



ネシアに住み初めて8月程。
住めば住む程、ネシアの汚いところが見えて来て
嫌になってくる。

ま、これは当然の事だと思う。

いや、むしろ、
今まで表面的には見えなかった嫌なところが見えてくる程、ちゃんと
「内側」の人間としてとけ込めてる、受け入れて貰えていると思うと悪い気はしない。
嬉しいくらい。

それでもやはり
知れば知る程
ネシアの文化とか、お国柄とか、宗教とか
色んな事の未来性っていうのが見えて来ないんですよね。
知れば知る程、「底が」見えてくる。
浅さを感じる。
矛盾が見える。
ジッパーが噛み合ない。

発展性の可能性っていうものを感じない。



でも、人間が面白い。



いつからこんなに人間に興味を持ち始めたのか
自分でもよく分からない。
もう、本当に人間というものが面白くてたまらないのです。

人の
家族構成
兄弟構成
職業
過去のトラウマ
親の教育
血液型
性別
病気

嘘の付き方

そういう一切合切、興味がある。
ああ、この人のこういう考え方って、過去のこういう経験から派生してるんだな。
とか
そういう、本人さえ分かってないところを紐解いてくのが
楽しくて仕方ない。

私は、わりかしコミュニケーション力があるタイプらしいのですが
まあ、これだけ観察してれば、そりゃ色々な人間の事について分かる訳で
どんなコミュニケーションをとればいいかといのも、多少分かっているのです きっと。

(ギリギリのラインを知りたくて、よく無茶して怒られますが)


もともとインドネシアは人間が面白いと思っていましたが
こっちでの生活に慣れてきて
その一部になってきていると感じているこのごろ。

あまりにも辛い出来事や、楽しい事とか、魅力的な事とかが
ここ最近1ヶ月で立て続けに起こって、
しかもその渦中に自分がいて、
というか巻き込まれて行くような形で身を置いている。
そして結構酷い風邪をひいていたせいもあって
なんだか現実なんだか夢なんだか、これらのことはどこに身を置くのか
そういうのが見えな過ぎてフワフワしている。

10月が終わりに近づいてきて
10月という月を、上手に思い出せない。


突然がっつり風邪をひいたのも、
きっとわたしの脳みそがヒューズしたせいに違いない。
夢見がちの現実主義者の私の脳みその中では
まさかこんなことが現実なわけがない…という議論が
脳内で繰り広げられているんじゃないだろうか。


でも、それもきっと1ヶ月後、3ヶ月後、1年後には
この非日常を忘れてしまう。
もしくは、日常になってしまう。
人間は忘れっぽい。

そういう風になってないと、辛い思い出が人を殺してしまうから
人は忘れる事が必要なように作られている。


だから
逆に
辛い思い出ほど、忘れたくない。
それこそが、私の人生に必要なものだと思うから。

だから
私は忘れないように
文字を毎日書き続けている気がする。


誰もが経験できるわけではない
ここでの生活。

ネシア人と、私との間だから生まれる毎日を書き続けたい。

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