生活とは。
私はこの地に住んでみて、達成感というものでいえば
生活をした
という達成感がある。
日本人として、インドネシアに住んだ
ということではなくて
現地人として生活をした。
そういう実感。
この生活、というのが、今、特に見えてくる。
学校にも行かず、
友達とも遊ばず、
買い物にも出かけず、
本も読み切ってしまった、そんな日。
何をしようか、と考える。
小学生が「何して遊ぼうかな」と考えるのに似ていると思う。
ひとまず部屋の掃除をする。
掃除をしたあと、「仮住まい」の空間としての私の部屋でそれを考える。
捨てようと思った汚くなったハンドタオルをはさみで半分に切って
それをまた半分に折って縫い、ぞうきんを作る。
そうした瞬間に、生活をしてる実感がある。
きっと昔のお母さんたちは娯楽の少ない中で、家という限定された空間のなかで
生活を豊かにしようとする行為こそが生活をする、ということだと思える。
残り1ヶ月程度の滞在と考えれば
ギリギリまで使えるものを消費し、捨てるようなものを最後まで使い切った方が経済的には良いに違いないのだけれど
そこで部屋の模様替えをしたり、使いやすい空間へと昇華させようという気持ちこそが生活なのだと。
生活をするということには期間は関係ない。
そう思うと、生活をするってけっこうくだらないな、と思う。
だからこそ、心身を消費しているという感覚が生々しく存在して
そこに美しさがあって、
そして、自然に年をとって死ぬということが実感できる。
生活することは人間くさすぎるのだ。
そう、おもえる
2015年4月4日土曜日
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