2016年4月11日月曜日

魅惑のアルンアルン一気見せ その①


さて、
1ヶ月に渡り休みをとってしまいました……。

1ヶ月前の「魅惑のアルンアルン」に引き続き、
やっと、「魅惑のアルンアルン一気見せ」 ということで
アルンアルンのモスクの中を見ていきましょう。

大分記事が長くなったので
ふたつに分けています。

今ご覧になっているページは「その①」です。

真夜中にこんなに普通の人が集まってることは
あまりありません。
(しかも宗教建築内という性格上、夜中でも比較的治安はいいはず)
「AA会議60周年記念」だからこその盛り上がり。


そもそも、外国に住んでいる時は
特に慣れてきてからがそうなのですが、
最初は大量の情報を一生懸命受け取るのですが、
少しずつ言葉や環境に慣れてくると 、
自分にとって必要な情報と、覚えなくてもいい情報を
しっかり分けるようになります。

なので、この写真を撮った時には
ただ目に見える珍しいものに対してシャッターを押しただけで、
別段それが何なのかが気なっていなかったことが、
今になって知りたくなりました。
なので今調べた上でのお話なので
間違っていたら訂正してください。


まずは、外観から。

このアルンアルンにあるモスクの左右に2本そびえ立つ棟。
これが、「ミナレット(Minaret)」と呼ばれる物で
イスラムの宗教建築に付随するものだそう。
町中に爆音で流される「アザーン(お祈りの前の呼びかけ)」が
スピーカーから流れてくるんですね。

空港の管制塔みたい。

さあ、中に入ってみよう。

入ってすぐにあったのが、
"Tempat penitipan sepatu/sandal"
つまり、「靴/サンダル置き場」です。
荷物預かり所はないのに、
靴預かり所があるあたり、ムスリム。
(普通みんなお祈りに来る時は、
仕事場や、自宅などでユニフォームに着替えて手ぶらでくるから。
お祈り前には身体を水で清めてからサンダルでくるので。)


イスラム教のことをよく知らない人でも
イスラム教では偶像崇拝を禁止しているといことは
比較的よく知られている情報なんじゃないかと思います。
つまり、アッラーを形にした銅像であるとか、絵画とか
アッラーやムハンマドでなくても、
そのストーリーとかそれを感じるようなものも駄目なわけで。

そういうわけで、
モスクというものは
中はすごくガラーンと体育館みたいに殺風景なところも多いんですよね。

床にはグリッドが敷かれていて、
そこの1マスの中に各自家から持ってきた布を敷きます。
まず身体を水で洗って清潔にした後に、
清潔な場所でお祈りする必要があるからです。
これはSajadah(サジャダ)という小さなカーペットのようなものなんでけど
大きさが決まっているので、その大きさに合わせてグリッドがひいてあるというわけ。


ここは横ラインだけですが、縦ラインも引いて
マス目になっているところも多いです。



 
 
ただ、こうしたalun alunのように大きいモスクは
もちろんお金がかかっているわけで、装飾的な部分も多いんです。
でも偶像崇拝が禁止されているので、
いわゆるキリスト教の教会のように、
マリアさまの絵が書かれたステンドグラスや聖人の銅像があるというわけではなくて、
幾何学の直線的な線の組み合わせで出来た模様で装飾が施されています。

すべてのイスラム建築が
こうした幾何学模様で作られているわけではないそうですが
こうしたものは「アラベスク」というそうです。
「アラベスク」と聞いて
♪ラシドシラッ ラシドレミッ レミファソラッ ラシドレミッ
が頭に流れてきたのは私だけではないはず。


夜のアブさん
こんなに装飾的なモスクは
バンドン中探してもここくらいだと思います。
 
基本は幾何学ですが、
中に描かれている絵は
植物的な曲線ラインでも描かれていますね。

基本的に幾何学の模様は
繰り返しのパターンが多いですよね。
モスクの入り口の門を
「ビシュターク」と呼ぶそうです。
ビシュタークも美しいタイルなどで
模様が構成されています。
(何度も言うようですが、こんな綺麗なモスクはまず無い)
アップ写真

偶像崇拝禁止のイスラム教で「装飾」と呼べるものが
もうひとつあります。

その②につづきます!

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3年ぶりです

ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...