何から書けばいいのか分からない。
日本で起きた事、ネシアで起こってる事
めちゃくちゃ書く事がいっぱいあって
とりあえず、思いついた事全部、触りだけ書いて貯めておいている。
でも一番書きたいことは
今日、 分かった事。
ずーーっと自分にとっての課題だったのが
何故、インドネシアの大学院に来たのか?
ということへの答えを出す事。
日本人にも現地人にもとにかく色んな人に聞かれるこの質問。
お世話になっている人たちに怒られると思うので今まで言わなかったが
はっきりとした理由なしに、インドネシアの大学院に決めた。
それでも、何故なのか?ということを発言しなければならない機会は沢山あったので
その度になんとなくそれっぽいことを答えていた。
・留学したかったけど、アメリカ・ヨーロッパに私費留学できる金が無かった
・海外に行くなら日本人の居ない所に行けといわれた
・ワークショップをネシアでやっていたことで、既に人脈があったから来やすかった
・ネシアにもう一度遊びに来たいと思っていて、ワーホリを探したけど無かった
・どうせ行くなら大学に行っとけと言われた
・物価が安いから来やすかった
そうした今まで答えていたものは
そうなるまでの理由の一つであることは間違いないんだけど
だからといって、それが確固たる理由かと言われればそうではなくて
でも、行くべきだ。と強く感じていたのも事実で
ハッキリとした理由は最初はなくて
ここにきて、それがちゃんと ” あるんだ ” ということはわかってきたけど
それがなんなのかは言葉にはできない
という感じだった。
それでも、結局ここまで来て
大学に入学するということにまでなって
去年は結局入学しなかったので単位が貰えない1年間プログラムで勉強していたのだけれど
そうやって、ネシアで生活して、勉強しながら
やはり、ネシアでの生活は私の人生に必要なものだった
という事を感じていた。
来て良かった!
という感じではなくて
やはり、来たことは正しかった。
という感じ。
ツラい事のほうが多い。
それが、2度の帰国を経て、またネシアに戻って来て
今日やっと、
やっと言葉になった気がする。
なぜ、ネシアなのか。
それは、
ネシアの地で私が、
教える事は簡単だけど、学ぶ事はすごく難しい
という事なんじゃないだろうか。
と、今日、突然に、自然と、言葉になった。
私に限らず、日本人が、この地で教えられる事は腐る程ある。
日本の義務教育を受けていれば、日本で最低限の教育を身に付けていれば
それはもう星の数程ある。
大学を卒業していればなおさら、それを金にすることもできる。
仕事を手にすることも簡単だ。
そして、言葉が話せなくても
文化を知らなくても
相手をリスペクトしていなくても
「教える」事というのはみんなある程度出来ると思うんです。
でも、
この地で学ぼうすることはかなり難しい。
それが、
今まで私が言葉にできなかったものなんじゃないかと思う。
私の通うITB大学は、インドネシアの中でTOP2といわれている大学で
そこで勉強する人たちは皆お金持ちで、頭もいい。
でも、大学の授業はとてつもなく稚拙な内容で、
日本の大学には遠く及ばない。
学生の提出する作品も、内容もクオリティもぐっと質が低い。
ただ、個々が頭がいいので、
その中で学び取る力はものすごい強いし、どん欲であると思う。
日本人として生まれ、育ち、日本の教育しか受けていない私が
この地の大学で、同じように学び取るということが今、とても難しく感じている。
本当に学ぶものがあるのか、
何を学ぶのか、
どうやって学ぶのか。
そもそも、自分が、彼らから学びたい。と思えているのかどうか。
私の研究分野は「初等教育における図画工作」なのだけれど
日本で、教職の授業を受けていたときはこんなこと、一度も疑問に思わなかった。
教える・学ぶ に一番近い分野にいるはずなのに。
どうして、
「いかにして教えるか」
ではなく
「いかにして、 ” 学び方 ” を教えてあげられるか」
と、考えてみなかったんだろう。
私は、中学・高校の美術教諭免許一種を持っていて
それのために勉強もしたし、介護実習も行ったし、教育実習もして
そこで学んだことはとても大きかった。
でも、そういう今まで培ってきたスキルや人脈は
この地で一回すべてぶっ壊れる。
あたしが今まで学んできた事はなんだったんだ!
となる。
根本が一度ぶっ壊れるのだ。
ぶっ壊れて、そして
本当に考えなくてはいけないのは、どうやって学ぶか
なんじゃないだろうか
と、今、思う。
「学ぶ」ことは、
「教える」ことよりもずっとずっと難しいことだと
やっと
やっと
分かったように思います。
この土地で、日本人が何かを学ぶ事は難しい。
だからこそ、
そこで得られたものは確実に「強さ」になると思うんです。
今のところであって、後々まだ分かりませんけど
今のところ、私が何故インドネシアに留学しに来たかという理由は
それなのです。
学びとる力。
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