2014年9月22日月曜日

電気


暫くは毎日お昼に更新です。


イエス。引っ越しをしました。


念願の一軒家。

前に書いた記事の一番最後に書いた家です。

年17万円で、1人で住むには少し広すぎるかなと思うも
これ以上いい物件が見つからなかったのでここに。


引っ越し自体は8月中に済ませていたので
すでに3週間くらいはここに住んでいます。


そして、この物件に決めて
日本に帰る前に頭金を支払いに行くと、大家が
「私も一緒に住む事にしたわ。だから家賃は残りの部屋二つ分で年7万でいいわよ。」と一言。

えー!
拒否権なしですか?

なんのために私が一軒屋を探してたと思うんですか?
それは1人で住みたいからに決まってるじゃないですか!

「いや、でも私夜型で、結構うるさいと思うんですけど」
「ンガパパ!(別にいいわよ)」
「いや、でも私、豚肉料理しますけど。」
「ンガパパ!(別にいいわよ)」
「いや、でも、ええー……」

私は結構、グイグイ来る人に対して
意外とノーと言えず、後で後悔する人間なので
とりあえず、
どうせ大家が住むのなら
もういっそ、借りる部屋は一個にして
年5万にしてもらいました。

こういう一個一個にストレスを感じてると
本当に生活がいやになっちゃうので、とにかくポジティブポジティブにいこうと思います。

この家は2階に1部屋、
1階に2部屋あって、私は2階なので、それなりにプライバシーは守れるし。

そんなわけで、2階に私1人と
1階の部屋の1つに   大家と高校生の娘(反抗期真っ盛り)
1階のもう1つの部屋に アチェ(スマトラ島の一番端)から来た新婚夫婦
が一緒に住んでます。


この部屋に決めた大きな理由は、
開閉する窓があること。
この一点につきます。

ネシアの、学生が住むような家やアパートには
大体窓がついてない。
あるとしたら換気用としてあいている 穴 だけ
もしくは
あらかじめ隙間がもうけられている窓。がついているだけ。
なので、とにかく、開閉できる、できれば大きめの窓が
どーーーーーーーーーーしても欲しかった私。

そういう意味で、この部屋は
私のプライオリティ・ナンバーワンの 窓 がついていて
もうそれだけが決め手と言ってよかった。

朝、ちゃんと日光が入ってくることがこんなにも嬉しいなんて。
朝、日光で目が覚めることがこんなに素晴らしいなんて!
あまりにも窓が嬉しすぎて
日本で安いカーテンを買ってきたくらいです。

実際、住んでみると
よく風が通ってすごく気もち良いし
何より、部屋の空気が新鮮というか、淀んでない。
それに加えて今回は空気清浄機まで持って来たので
空気が まとも なのが嬉しい。


前まで住んでいたコサンでは
部屋に、電化製品が出す熱気を外に逃がすために
住人が往来する廊下に向けて、ドアを開けっ放しにしなきゃいけなくて
常に、廊下を通る人から中の様子が丸見えだったし
虫なんかもガンガン入って来るのが悩みだった。
この家では、二階は私だけなので、ドアを開けっ放しにしていても誰の目も気にする必要がないし
天井も高いので、熱気がこもらない。

熱、といえば
一番熱を出すのは、やはり電球です。
ネシアはとにかくインフラが整備されていないせいか
とにかく暗い。
誰の家に行ってもとにかく暗すぎる。
学校でも、昼間だからという理由で
教室でも電気をつけないので薄暗い。

ネシアに住み始めてからの私の健康被害の一つは
視力がガクっと下がった事。

そんなわけで、とにかく誰よりもワット数の高い電球を使っているのですが
つまりは、とにかく熱くなる。ということなのです。


私が入居して、まず愕然としたのが
今まで見て来たどの部屋よりも暗いこと。
大家がとにかくケチっているだけである。

「部屋が暗すぎて何も見えない」
「マサシー!(ホントに?) あれだよ、卓上ライトを買えばいいんじゃない?」
「(マジで言ってんのか…)」


どれだけ暗いかというと、
夜、電気をつけて
部屋の写真を撮ろうとしたけども
フラッシュがないとキツイ。というくらいに暗い。

私が入居してまずまっさきにやったことは電球を換える事。
自分の机と、大家が使ってるテレビの台と、そして椅子を借り
ブレーメンの音楽隊さながら
4メートル上にある電球を買えました。
ついでに、口を二口のものを買って来て
売っていた電球の中で一番ワット数の高いものを二つ。
省エネタイプなので、24Wの電気消費量ですが、明るさは125W。
それを2個つけています。



おおおおおおお!明るい!
文明って素晴らしい!

なんとしても夜に明るさを手にしようというのは
文明に固執する愚かな行為かもしれませんが
視力が下がるという実害が出ているだけに
暗さに耐えるということが、あらがう事よりも利益も生み出さないと思い
私はこうしました。

電気に対して、ほとんど感心を持っていなかった
何の不自由も感じていなかった日本での生活では分からなかった。
ジェームス・ワットはきっと、
「一日がもっと長くなれば、もっと活動できるのに。」
と思って電球を作ったんだろうな。
と、そういう根源的なことを考えるようになる。

そんなわけで私は
夜中の1時でも、なんの問題も無く本が読めるわけです。

そして、明るくなると色んなものが見えて来る。
誇り、チリ、汚いもの色々 そして、夜に一番出会いたくない虫、G。

そう、ひとつ進化すると、また別の問題点が見えて来るものなのです。




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