2014年1月23日木曜日

facebookを辞めました





5年前からずっとやっていたfacebookをやめました。



思い出が5年分つまったfacebookをやめるのは
ちょっと勇気がいった。


ほんとにやめたばかりなので、
スッキリした開放的な気持ちと
5年間の思い出をボタンひとつで一瞬にして消し去る悲しさとで
なんか、文字を書きたい気分なのです。




最近はLINEの普及もあって、facebookの人気はいまいち伸びていないような気がしますが
基本的にスマートフォンを持っていないと使う事ができないLINEは
ガラケー派の私には使う事ができず、
facebookを娯楽としても、仕事の連絡としてもほぼ毎日利用していました。


私がfacebookを始めた2009年の3月には
日本の友達は誰もやっていなくて、facebookと言っても通じなかったくらいです。
SNSはmixiが落ち込んできていたくらいかな。
今、誰もが知っているfacebookが、
たかだか5年前に知っている人がいなかったなんてなんか不思議です。
今じゃ、私の親父(60歳)でさえやっているというのに。


基本的に実名での利用を推奨しているfacebookは
自分のプライバシーを守ろうとする日本では流行らないと言われていたそうです。
そんな米facebookが日本語版のfacebookを公開したのが2008年5月19日。
私が始めたのが2009年の3月。
日本で突然流行り始めたのが2010年の10~12月頃だそうです。



私が始めたきっかけは、
大学のプロジェクトで学生20人ほどでインドネシアに行きワークショップをやったんですけど
その時に、インドネシアっていうのはfacbeook利用者数において
世界で圧倒的ナンバーワンだったんですね。
なので、facebookに登録して連絡を取り合おうということになり
そのときのプロジェクトのほとんどの日本メンバーがfacebookを始めました。

そのときは、私たちの身の回りにfacebookをやっている人も居なければ
解説しているサイトもほとんどなく
やり方がよく分からなかったんです。
今はあたりまえになっているタグ機能も、シェアも当時としては画期的なものでまだ珍しかったんです。
逆にいえば、まだ全然発展していなかった日本のfacebookというのは
全くもって使い方が不明瞭なものでした。
そのうち私たち日本チームは、私生活の忙しさに追われて
facebookを使いこなす事もできず
だんだんfacebookをやらなくなってきたんですね。
私も例に漏れず、日本で爆発的に普及し始めた2010年の年末まで
約1年くらいログインせずに放置していました。


それから、facebookが流行り始め
私も、他のメンバーも
前から使っていたアカウントを復活させて
皆と同じようにfacebookをコンスタントに使い始めるようになったんですね。


もともと、
「遠い地インドネシアのメンバーと、ずっと繋がっていたい」
という、すごく小規模のつながりでやっていたうちは、すごくよかった。
インドネシアという遠い土地の出来事がいつも写真で確認できて
それはすごく不思議で魅力的な体験だったんです。
「髪の毛切ったんだー!」とか、
そんなひどく日常的な外国の私生活が知れるなんて
本当に面白かったんですよ。


外国だけじゃなくて、
ずっと連絡を取っていなかった人と繋がれたりだとか
実家に帰ってしまった友達の近状を見る事が出来るだとか
本当に、純粋にfacebookが提供したいサービスの形そのままに利用していたんです。



じゃあ、何故やめたのか。


ま、疲れました。


facebookをやっているひとで、よく聞くのが
「あんまり仲良く無い人から申請が来たけど
断ると雰囲気悪くなるから申請許可するしかない」とか聞きますが
私の場合、これは当てはまらなかったです。
コミュニティを絞りたかったので、特に仲の良くない人からの申請は
私は全部拒否してました。
それから知らない人からの申請は絶対に許可しないとか。
その辺をやってたことで、特にトラブルもなく
日本に居る間は楽しく利用していたんですけど。
twitterもmixiも1ヶ月くらいやってやめたことのある私ですが
この辺の調節がきくのがfacebookのいいところで、細かく設定することで
自分のニーズにあった使い方が出来てたんですね。



それがインドネシアに来てから難しくなった。
一度会って、喋った人からは必ず申請がくる。
外国という土地に住み始めて、
受け入れてくれる現地の子を、嬉しく思わないはずがない。
だから本当に話した事のある子は許可してたんです。


でも、ネシアで新しい人と喋るっていうのは
毎日毎日起きる事なので、毎日のようにどんどん友達リストが増えて行く。
そして、その「一度しか会った事の無い人」が
次に会ったときに、私の近状を知っているっていうのが
どんどん積み重なって、プライバシーが侵害されてくる。
日本のように他人のプライバシーを守ろうという感覚が全くないので
なんとなく一緒に撮ったなっていう写真も、
いつの間にかアップされて、タグ付けされて、私の知らない人からコメントが残されて行く。
そうすると、だんだん監視されているような気になってきて
苦痛になってしまいました。


いつ、どこで、だれと何をしていたかっていう5W1Hが
基本的には友達リストに入っている人全員に知られてしまうんですね。

今回、
「うわーこの人怖いから1回私の個人ページの規制かけよう!」
っていうプライバシーが犯される危険を感じる出来事があって、
規制をかけたのですが
共通の友達のページとかで簡単に見られちゃうんですよ。
なので、公開範囲の変更とかもしてみたんですけど
完全に非公開にするのは無理だったので
思い切ってこれを機にやめることにしました。



インドネシアに来てから何度か
facebookをやめようって思うきっかけがあったのですが
今までやめられなかった理由が
写真とか、コメントとかっていうのが
facebook上に5年分積み重なっている訳ですよ。
5年分っていったら結構なものです。
写真は1000枚近くあったり友達の数は100人も200人もいるわけですから。
そんなに思い切ってできなかったんですね。
私にとって一番大切なのが、「メッセージ」っていう機能で
いわゆるメールボックスなのですが
手紙が好きな私は、電子文章も同じように大切にしていて
それがどうしても切るにきれない大きな理由でもありました。

でも、「一般アカウント設定」のと「facebookデータをダウンロード」から
データが保存できることを知りまして
それを利用して、メッセージと写真の保存をしてから
アカウントの利用解除に踏み切りました。

メッセージはhtm形式で保存されました。
テキスト一人一人テキスト保存するのはあまりにも手間だなぁと思っていたので
良かった。

facebookについてなんか長々と書いちゃったんですが
それだけ私には大事な「思いで」だったんですよね。
多分、日本で使い続けていれば、こういうやめ方はしなかっただろうなと思います。

秘匿性のある日本人が
シェアすることが大好きなインドネシアでfacebookを上手に使うっていうのは
難しかったかな。



日本って、なんでわざわざ独自の携帯電話システムもってるの?
海外行くとき汎用性がなくてホント困るんだけど。値段高いし。
と今までずーっとイライラと
このプライバシー問題に、繋がって来る気がして
日本独自の携帯電話システムは、国民性に合っているのかもしれないと思うのが
外国・インドネシアのメールシステムを使っていて思いますが
これはまた今度書こうと思います。



まだやめたばかりですが
仕事のメールのためにfacebook開ける度に
お知らせのチェックを確認したり、友達申請のリスト見て
確認したり許可したりする手間が無くなったので
気持ち的にはすごくスッキリしています。


そもそも「情報が多過ぎて見ていて疲れる」という理由でテレビも持っていない私には、結局これが生活・性格にあっていると思う。





facebook、5年間ありがと〜!
あなたで遊んだ日々は楽しかったです。


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3年ぶりです

ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...