Ayakanを購入したヤディ家を引き続き。
Yadi家は不思議がいっぱいです。
Yadi家の台所には電気が通っていないので 真っ暗で実際にはほとんど見えなかったのですが スローシャッターでなんとか押さえました。 |
鍋のフタは洗面器!? |
最初に台所に入ってまずビビったこの鉄の鍋の上に置かれた洗面器。
「えええーーー!ドロドロに溶けるでしょ!」
と思い、洗面器をコンコンしてみると
どうやらホーロー製のようでした。
たぶんこの洗面器で魚を洗い、そして揚げてる最中はフタとして機能させているのだと思います。
お母さんが料理をしてくれている間、
お父さんはこんなものを見せてくれました。
1980年代初頭にコピーされた竹製品の注文票です。
とても丁寧に保管されていて驚きました。 |
現在よりも値段のマルが1つ以上違います。 ” 3set Rp.2750(約27円) " |
単品は6円ほど。 |
当時、電話注文に対応するために使用されたものらしく
コピーの写真は鮮明とはいえませんが
それぞれに対応した番号と値段、色などが書かれています。
当時の竹製品の需要の高さが伺えますね。
村で3部コピーしたけれど、今もまだ持っているのは恐らくヤディ・パパだけだということです。
そして、
私が使い古されたAyakanに興味を示した事で、
パパが古い品を見せてくれました。
日本でもそうですが
昔の人は仕事が綺麗ですよね。
使われていなくてだいぶホコリまみれですが、 食べ物を虫から守るためのカゴ。 |
かなり年期は言っていますが 仕事が本当に綺麗です。 |
こちらはブラックバンブー(黒竹)を使用していて
黒竹の皮の部分(黒)と中身の部分(茶色)を交互に使用した美しい造形です。
黒竹を未だに生で見た事がないのですが
黒竹は皮だけが黒くて、中は普通の色だということを初めて知りました。
この他にも、北欧の大手家具メーカーからの受注票など大変興味深い品々も見せて頂いたのですが
迷惑がかかるといけないので、こっそり閉まっておく事にします。
Yadiさんの家がある村は
村の全ての家で竹製品を作ることを生業としています。
(現在は一部プラスチックも受注しています)
注文は個人にくる場合もありますが、基本的には村全体に大量の注文がくる状態になるので
「仕事がない」村人は発生しないのだそう。
この村では朝から晩まで
そして女性もお年寄りも、みーんな働いているのです。
Ayakanを作るおばあちゃん。 |
インドネシアでは寿命が短い事もあり
富裕層以外で元気なお年寄りを見かける事があまりないのですが
この村ではみんな忙しいながらも元気な姿をよく見かけました。
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