2015年3月25日水曜日
Siriちゃん
タシクネタお休みして、言語の話。
インドネシアは高校の段階で、第三外国語としてドイツ語か日本語が必修となっています。
日本は植民地化の影響もあってまだ分かりますが、ドイツは何故なんでしょ。
ドイツ語と日本語では、日本語を取る学生の方が多いそうで
日本語をほんのちょっぴり知ってるインドネシア人はたくさん居ます。
もちろんそこから大学に入り、綺麗さっぱり忘れている子がほとんどですが
その中の一握り、ハッキリ言ってしまうと日本フリークはちゃんとそこから日本語を勉強するんですよね。
なので、簡単な日本語を喋れる人っていうのはそう珍しいものではありません。
ついこの間も「友達の知り合い」と挨拶して、知り合ってものの10分で
「うちの娘が日本語を勉強してるから話してやってくれないか」
といって、電話を繋がれました。
(過去にもう何十回とこういう経験をしています)
やはり言語というのは特性があるので
インドネシアならインドネシア人っぽい独特の訛り方やイントネーションがあるので
それに引っ張られるためとても似かよります。
例えば日本語を話そうとするインドネシア人には「し」の発音が難しいので「すぃ」となってしまったり。ということです。
私はそういった「日本語をちょっとだけ話せるネシア人」というものの特徴イメージができているので
それをイメージしながらその娘さん、高校生の女の子からの電話に出たのですが
すっごいびっくりしました。
喋り方がめっちゃくちゃ気持ち悪いんです。
声を聞いてマジでゾゾゾッとしました。
なにが気持ち悪いのかというと、
AppleのiOS向けアプリ “Siri” みたいな話し方するんですよ。
先ほどいった
ネシア人が話す日本語というのは
私にとっていくつかのパターンがあります。
それは、
本で勉強したか、 アニメで勉強したか、 生の日本語に触れて覚えたか
などというくくりです。
本で勉強した人は、語彙力は大変豊富ですが
アクセントが全くダメです。
日本語なんてアクセントなくね?って思うかもしれませんが、
これは私も外国語をちゃんと覚えるようになってから分かる事でしたが
日本語はものすごくアクセントが重要な言語です。
アクセントが間違っていると、言葉と発音が正しくても全く理解出来ない事の方が圧倒的に多いんですよ。
これは辞書にも発音記号が表示されていないうえ、前後に接続する言葉によって変化するので、会話等の生な会話でひとつづつ覚えないとダメなんです。
英語は、発音さえあっていればアクセントが変でも意外に通じちゃうんですね。
まあいずれにせよ、本で勉強した人っていうのはすぐに分かります。
アニメで勉強した子っていうのは
単純に、意味を誤解してる場合が多いですね。
キャラクターなんかが使っている語尾とか言葉の言い回しを
一般的な日本語の言い回しだと勘違いしているので個人的にはかなり痛々しいかんじに見えます。
でもアニメ派はやはりそのアニメに対する熱があるので上達も早いです。
難点は、アニメ好きはアニメ好きとの交流が多いので
友達の種類に幅がない人が多いので独特の喋り方になります。
生の日本語に触れて覚えた人は、発音云々というよりも言葉を使う「タイミング」を知っています。
あまり言葉数覚えていなくてもコミュニケーションとれるということと、
喋れないけど理解できる。というのも多いんですね。
でも、このSiriタイプは初めてだったので
「きもちわっるっ!」
と思い、どうやって勉強したのか聞いてみると
ケータイの日本語勉強アプリで勉強したらしく、ひどく納得致しました。
とてもじゃないけどアンドロイドのような話し方をする人間と長く会話するのは大変苦痛だったので
Siriちゃんとの会話は早々に親父に電話を返しました。
こういうのは10年前では起こらなかった現象でしょうね。
これからこういうアンドロイド風な話し方をする人たち、増えていくんでしょうね。なんか嫌だな!
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