2014年2月16日日曜日

イヤーキャンドル




「……なにコレ?」




日本でも90年頃流行った事があるらしいので
団塊世代は知ってる人が多いらしいのですが
インド発祥のこの代物。

イヤーキャンドルというらしい。

ガーゼのような紗織りされた薄い布が筒状に蝋で固めてある。
細くなっている下の部分には大きめの穴の開いた
丸いビーズのようなものがはめてあります。


この細い方を耳の穴に突っ込んで
太い方を燃やすセラピー。

萌えカスが顔に落ちきても大丈夫なように
紙に穴を開けてカバーリングします。
……紙は燃えるんだぜ?って言いたかったがやめた。


やりたいやりたいやりたいやりたい!
と言ったものの、いざ耳にこれを突っ込んで
火を付けるとなると結構怖いものです。

ソファーをぎゅっと握りしめて
目をカッ開いて完全なる警戒状態。

他の人がやる前に、トップバッターでやってしまったので
人がやってるのを見る事なく
自分が今どういう状況なのか全然分からないまま不安いっぱい。


耳元でジジジジジジ……と布が燃える音がすると
いよいよ怖くなって来る。
緊張してて、なにがなんだか
っていうかこれ、なんのためのセラピーなのか全然聞かないままやってしまったので
「なんでうち耳にロウソクぶっ刺して燃やされてんだ…?」と
謎の疑問に突然かられたりしました。

でも、ジジジジ…っていう音がなんだか段々心地よくなって来て
耳の中が暖かいっていう感覚が今まで体験したことが無かったので
気持ちよくなって来る。
う〜んウトウト…

大体7分くらいで4分の3くらい燃えるので、ここで終了。
終わって中を開いてみると
フィルターが入ってる事を知り、
燃えカスが耳の中に入ったらどうしようという危惧は
全くもって不必要だったと知る。

粉みたいのは、耳あかだよ、と言われたけど
フィルター通す耳あかなんて無くない?と思って
家帰って調べてみたら、全くその通りで
ネシア人が耳あかだと信じているこの粉は、ただの蝋の燃えカスらしい。



まぁとにかく右耳が終わって左耳も…
一回やって慣れたので
なんだか超リラックスして耳セラピー終了。

日本では、中耳炎を助長するとか言って
一度流行ったもののすぐに廃れたそうなのですが
耳の粘膜が暖かいのはちょっと病み付きになりそうでした。
もう一回やりたいけど
月に一度にした方がいいらしい。


自分がどういう状況だったのか全然分からなかったので
ギランがやってるところを見て
なんてシュールな絵面なんだろう。と思った。
ギランの耳から生えているイヤーキャンドルについてる火でタバコに火をつけたり
ハッピーバースデーの曲を歌ったりして
エンジョイしました。



ネシアでは今でもそこそこメジャーなものだそうですが
私には謎の体験でした。

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