2015年5月30日土曜日

|ISENG


ISENG(イスン)。それはインドネシア人の人生にとって大切な言葉。
ISENG、それはインドネシア人にとって、なくてはならないもの。

そう、それは "暇つぶし" を意味する言葉。


前回はムムス家から一人で出歩くチャンスがあまりなかったのですが、今回は忙しいお父さんに迷惑かけまいとし、一人で村の様子を見て回りました。


散歩していると、ワルン発見。


インドネシアにはワルンという小さなお店が沢山あります。

画像出典 | http://austindo-partnership17.bridge.wikispaces.net/let%27s+go+shoping+to+warung

インドネシア人にとって、ワルンはとても大事な場所です。というのも宵越しのお金しか持っていない人々にとって、色々なものが「1回分」買うことができるからです。
シャンプーや洗剤、スナック菓子も一食分。
煙草だって1本単位で売っています。


そんなワルンで見慣れない変なもの発見。

むむ、煙草がぶら下がっています。

なにやら「くじ」らしい。

ワルンのおばちゃんに聞いてみると、
このくじは、ピンクの紙をひいて上の煙草と数が同じだったら
その煙草をもらえるということ。

1回 Rp.5.000(日本円で約5円)
ということで、私は2回ひきましたよ。
それでもあたらないのでもう2回。
合計20円。


4度夢を見かけた後に冷静に考え直す。
20円あれば煙草が2本バラで買えるわけですから、
なんだかアホらしくなり、あと10円だして普通に煙草を1本買いました。



でも次の日、また行きました。
夢を諦めきれなかったギャンブラー。
見ると、景品の煙草が少し減っていました。

「あれ……誰か当たってる」
というと、後ろにいたおじさんが
「へっへっへっ、当たりました」
と私に見せびらかしてきました。

「えーすごーい!」
という言葉が出てくるよりも先に、おじさんの足下を見ると、
超大量のピンクの紙。

「えー……。何円分ひいたのおっちゃん。」

「360円分」

「煙草2箱買えるじゃん!」

「いいのいいの、こういうのは ISENG だから」

ISENG イスン

私は10円を払い、またくじをひくも当たらず
さらにまた10円を払って、普通に煙草を1本買いました。とさ。

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