都会ですなー |
前回からの続き
-あらすじ-
オリエンテーションに行ってみたら、83カ国から700人もの人が来ていて
各国首脳会議じゃあるまいし…と思って
人見知り発動して、誰とも話さなかったというところから。
- -
まぁ、このオリエンテーションが、なげーなげー。
8時開始とかいって、まぁ始まる訳も無く
9時近くになってやっと開始。
最終的に夜の9時まで、会場のホテルに拘束され、椅子に座り続けた。
誰も信じてくれないのだが、私は本当に人見知り。
友達といるときはそうでもないのだが、一人になると
自分から知らない人に話しかける事は99%無い。
なので、大学ごとに別れて自己紹介をするまでは、他の人と一切喋らないで一人でコーランを読んでた。
赤の他人と喋って傷つくリスクを追うよりかは、一人の方がいい。
意外とナイーブ。
なんか、自分よりもちょっと若い子~ちょっと年上の人の年齢層が極端に苦手な私。
その点おばちゃんおじちゃんには結構ぐいぐいいく。
1%の自分から話す人といったら、このおじちゃんおばちゃんくらい。
話が脱線しましたが、そう。
一人で何してたかって、人の観察してました。
一番最初のオリエンテーションの項目があって、それが終わるとランチタイム。
ご飯を食べた後に会場に戻ってみると、4割近くが来ていない。
つまり、サボってる。
あ、ありえねぇ~
参加している人の顔ぶれを見てみると、人種の偏りが見える。
髪の毛黒くてアジア系の顔してる人たちはほとんど参加していたのに対して
最初の方にいた、白人・金髪系・黒人系が全然いなくなってる。
目の前にいたアメリカ人とイタリア人がごっそり消えていた。
なんで目の前にいたのがイタリア人だって知っていたかって言うと
最初に、国別に呼ばれたら立たないといけなくて、その時に知った。
ここでおもしろいのが、国民性。
アジア人は広い会場の中で一カ所にひどく固まっていたのに対して
ドイツ人・イタリア人なんかはてんでバラバラ。
そんなことを思っていたら、スライドで見せてくれたこの表がすごく面白くて撮影してみた。
クリックして見てね |
「国別の個人主義レベル」ってかんじか。
数値が高い程、個人を尊重するというかまぁ、その名の通り個人主義の人が多いということになる。
低ければ低い程、仲間意識が強いってことかな。
日本と中国は「46」で同点。
常に仲間でべったりくっついているインドネシアはといえば「14」!
納得の数値である。
うーむ、おもろい。
オリエンテーションは面白かったり、面白くなかったり
ぶっちゃけ英語がよく分かんなかったり、ちょっと居眠りしちゃったり
なんだかんだで夜になり、大学別に別れて自己紹介。
ダルマシスワ奨学金を使ってITB大学に行く日本人は私が初めてらしい。
今回も、日本人は私だけ。
まぁ正直なところ……
『同じ大学に日本人居なくて良かったー!』
あとはカンボジア人とイタリア、ポーランド、グァテマラ人とあとよくわからん。
名簿を見ていて、私と同じ科を専攻するスペイン人に会うのをすごく楽しみにしてたのだが
来ていないらしい。
結構残念。
気さくなカンボジア人が話かけてくれて
「カ、カンボジアってどこにあるんかいな…」
と心でこっそり思っていたが、
それは向こうも同じなようで
「日本で有名な食べ物って何?」
と聞かれ
「まぁ、寿司じゃないかな?」
って言ったら
「ス……シ…?」
と言われ「し、知らねぇの!?」と、結構ビックリした。
そうか、世界は広い。スシを知らない外国人もいるのか。
と思い知らされた。
世界のスーシーだと思っていたのに。驕っていた。
日本人は本当に英語が話せないというイメージが外国人にある。
私も例にもれず話せない側の方だと思う。
なんせ、オリエンテーションの最初にMCが日本を名指しで
「日本人いるよね?結構いるよね?」
と前フリした後に
「エイゴハナセマスカー?」
と700人の前で笑いのネタにされるほどだった。
ここで「うるせーよ」と怒れればいいのだが、私は怒れる程には英語が上手くない。
毎年、ここに来る日本人は英語が話せないんだろうよ。
まぁ、うん、頑張るよ。
それしかいえねー
最初のオリエンの後に
「何か質問ありますか?」
との声に、まっさきに手をあげたインド人が何故かインドネシア語で自己紹介と自己アピール(実際インドネシア語上手だったけど)を700人の前でし始めて失笑。
さすがに司会者もこれにはお手上げで
「何か、質問はありますか」
と言われていた。
次に手を上げたロシア人が
「パスポートを大学に預けるとの事なんですが、私、預けたくないんです。」
という質問というか苦情をぶちかまし
しかも大勢が拍手喝采。
「もし、無くしたら君たちは大変なことになるから預けた方が安全よ」
という回答にも関わらず
「私の ママ が言うんです。パスポートは自分で管理しないとダメよって。どうしても預けたくないんですけどどうしたらいいでしょう?」
と。
規約に同意してないなら来るんじゃねぇよ!
って、もし私がスピーカーなら言うが、インドネシア人はやさしくて忍耐強いので
「あとでちょっと相談乗るわよ」
と、次の質問へ。
そしたら次のイギリス人が
「僕は、パスポートを無くしません。だから大丈夫です!」
「いや、もし、もしね。もし無くしたら一大事でしょ?」
「僕は5年間!一度も!パスポートを無くした事がないので大丈夫です!」
なんなの…
83カ国の人が集まると、こういう事になるんですか。
「国に帰れ!」
と言ってやりたいが、第三次世界大戦になったらとても怖いので言わない。
心の中で、あ、アホクセぇ…
と心底疲れたのだが、こういうのは価値観が違うんだろうな。
何があってもパスポートを預ける事に不安を抱くのには
そう思わせる価値観が彼らには強くあるんだろう。
それとも私が「規則なんだから従う」って思うのは日本人だからなんだろうか。
12時間椅子に座ってたオリエンテーションがやっと終わって
オープニングセレモニー。
ジョンレノンの「イマジン」とかを熱唱されて
謎の感動。
異様な盛り上がりを見せる会場。
もう全然ついていけてない私。
歌ってる人を心の中で「コロッケ」と呼び、ずっと一人でムニムニ笑っていた。
最終的には皆立ち上がってコンサート状態。
いや、もう本当、なにさ。
私絶対参加する会場間違えたよこれ。
意味不明な高揚感のまま
予約されているホテルに向かう。
バスを待ってる時にスタッフの人に「どこいくの?」ときかれ「ITBだよ」と答えると
「君は本当にラッキーだ。インドネシア人がITBに行くのは本当に難しい。
インドネシアでトップの大学だからね。」
といわれ、馴染み深いITBが外から見るといかにすごい大学なのかを改めて思い知る。
私は人脈と受け入れてくれる先生の影での後押しだけで入れたようなものなので
ありがたやありがたやと思いながら改めて頑張ろうと思った。
ホテルへ。 |
これまたびっくり。
アパートメントタイプの部屋だった。
キッチン |
ラウンジ |
私の部屋 |
バスタブがあったので、ここぞとばかりにあったかーいお湯をはり
湯船にプカプカ浸かった。
あーこれ入ったらあと数ヶ月はあったかいお湯なんか浴びることさえないんだろうなぁ。
と、貴重なお湯を堪能。
ぬくぬく。
あとは寝るのみ。
部屋からの景色。 ナイスビュー! |
2 件のコメント:
83カ国の人がごちゃごちゃいる空間とか面白!
中国でも日本人の英語はネタにされてるよ〜
最近開き直ってめっちゃカタカナ英語で応答するとうける
いや、開き直っちゃダメなんだけどさ!笑
じゃあお前ら日本語発音できんのかよっていう話だよな〜!(憤慨
まじで。
日本に住んでる外国人で、文章力どうこうでなく、発音だけで見て
本当に綺麗な発音とアクセントしてるやつなんてすっげぇ珍しいと思うけどな!
ところでデーブスペクターの日本語の発音はあと何年すれば良くなりますか
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