幸せの瞬間

予備校で
私が鉛筆でポートレートドローイングをする。
目の前で、アヤーが落書きを描いている。
横ではゆっくりとタバコを吸ってる男の人がいて
私のよこには美しい音を出して美しい声でギターを弾くイマム。
知らないけど、昭和の匂い。


朝
まだ眠い
アミンと一緒にカフェでご飯を食べる。
店内にはバンドの生演奏。
カントリーロードが演奏されると
故郷の家族が恋しいアミンが
ちょっと半べそをかく


放課後
夕方６時を過ぎて、日も落ちた後
学生は遊びだす。
吹き抜けの下にあるステージで
みんながフリスビーをする。
その単調な遊びに永遠と時間をつぎ込む。
時には卓球
時にはギター
それを視界に入れながら、
階段の上段で私はPCで自分のやるべき仕事をこなす。


友達の家
夜中の３時
開け放しのドアの外からギターが聞こえる。
半階上の５つ隣の部屋からだ。
バグースがギターを弾いて、イリアスと歌っているのが音で分かる。
私は眠りに落ちるぎりぎりのところ。
隣の部屋からリオたちの話し声が聞こえ
私の隣にはアミンが静かに寝ている。

音楽
くっそ怠け者で
くっそ適当で
くっそ時間を守らない
インドネシア人たちが、
ギターとかドラムとか歌歌ったりする時、
死ぬ程かっこよく思う。
一生懸命っていうよりかは、
すごく楽しんでて
いつも涙が出そうになる。

こんなのを
即興で
サクっと歌われちゃったりすると
もんのすごい勢いで
幸せに包まれる。

歌・ギター｜ジワ