2013年6月15日土曜日

愛の国





インドネシアに来て
自分が変わったなと思うのが
自分がどんどんピュアになってる気がすること。
…………自分で書いてて笑っちゃうわ。
でもほんと、本当にそう思う。

インドネシア人はとにかく
ピュアで、無邪気で、親切。というのが、
「インドネシア人のこと、どう思う?」って聞かれたときにあたしがいつも答えること。
それが、どうやらだんだんあたしも感染してきたらしい。

すぐ笑うし
すぐ幸せな気持ちになるし
すぐ泣くし
すぐ悲しくなる。

つまり
自分の気持ちに素直。

もともと人に感情輸入しやすい性格なのだが
こっちに来てからそれがますます顕著になったみたい。
結局、自分がピュアでいると
それだけ色んな人に好かれる。
いっつもニコニコして、心からみんなのことを好きになってくので
みんなもあたしを好いてくれるのがよく分かる。
悲しい事があったとき
変に意地はったり見栄はったりプライドで押し隠そうとせずに
気持ちのまま素直に悲しい気持ちになってると、友達がすぐに気付いて慰めてくれる。

ネガティブな気持ち、それを隠す技術、つまり大人力みたいなものが
自分の中でどんどん退化してっているのを感じる。
日本に居た時はいくらでも隠す事ができたし、友達も気付かなかった。
大人になれば、誰だってそうだろう。
いちいち誰も彼にも自分の感情をストレートに発露してたら
迷惑かけるってことを分かってるから。

こっちにきてから
「あたし、そんなに顔に出てた!?」
って思うくらい、インドネシア人は敏感にあたしの感情を読み取る。
あたしの大人力が退化してるのか
はたまた
インドネシア人が心を感じることにたけているのか。
 どっちもかな。

子供って、どうしてか大人の感情にとても敏感に汲み取る。
ピュアだからなんだろう。
下手に知識とか先読みとか深層心理みたいなものがないから
心で感じる事が出来るんだと思う。
それと一緒なんだろう。
だからインドネシア人が感情を読み取る技術に長けているというよりかは
子供のように純粋な人たちなんだろうと思う。
そして、わたしもまたそれに近づいていっているのだと。

と、おもうわけです。

みんな、相手のことを感じ
気に入ればすぐに人を好きになるし、恋に落ちるし分かりやすい。
でも、みんなのたくさんの愛を一身に受けても
傲慢にならないのは、きっと素直だからだろう。
好きになってくれるみんなに対して、自分も素直にその人を好きになれる。

この国での数々のときめきとかキュンとする出来事、
もちろん男女関係に留まらず、すべての人間関係において、
あまりに甘すぎて、素敵すぎて、かっこよくて、かわいくて、現実味がなさすぎるので
逐一日本の友達に報告してこの萌えを共有してます。
その友達があまりにも非現実的なインドネシアの人間関係に
「インドネシアって実は紙媒体の国なんじゃね?」
と言う程。
あたしも実際にこの身で体験してるにもかかわらず
「インドネシアって3次元空間に無いんじゃね?」
と思う程。

だって、あまりにも美しいんだもの。


本当に、ドラマティックな漫画の中に自分が入ってるみたいな。
そして、最近、その
「現実味の無い素敵で美しい」と感じていた何か
まぁそれは大きな意味での「愛」だと思うんですけど
自分もさりげなく下心無くやるようになったことに気づき
「あれ、なんなんだこの愛の国は?」
と、ふと、漫画から抜け出して我に返るわけです。

とても不思議な感覚です。

ほんとに。



私が大いに凹んでいたら
6歳も下の子の友達に近くのレストランに引っ張って行かれて
アイスとジュースを奢ってくれた。
『これを食べ終わったらもう悲しまない事。…いいね?』
…かっこよすぎる。泣

4 件のコメント:

きゃなん さんのコメント...

インドネシアって本当に紙媒体の国なんじゃね?

Kuro さんのコメント...

日本帰ったらジュンク堂で探してみるか

きゃなん さんのコメント...

ジュンク堂で探せなかったらリアルに存在してる実感が否応無しに湧いてくるな(笑

Kuro さんのコメント...

池袋のジュンク堂で見つからなかったら、それは確かにそうなるな。

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ご無沙汰しております、Kuroです。 アーカイブとしてしか機能していないこのサイトですが、 それでもある程度の方が見てくださっているようで有難い限りです。 インドネシア在住時の2年半の間は、ほぼ毎日更新しておりましたが 日本での暮らしに忙殺されて、 書こう書こうと...